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凧と浜風

アルプスの女王 燕(つばくろ)岳初登頂 【本編2】

2017/09/09
北アルプス 6
アルプスの女王 燕(つばくろ)岳初登頂 【本編2】では
燕山荘にチェックインした後、山小屋の周りを散策した夕暮れ迄の時間を纏めてみました

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燕岳から始まる上級者向けの表銀座コース:燕岳~大天井岳~西岳~槍ヶ岳~上高地
そして中級者向けには表銀座パノラマコース:燕岳~大天井岳~常念岳~蝶ヶ岳~上高地
迫力のある景色を眺めながら天空の稜線を歩く人気コース....、来年のチャレンジ登山の目標です
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やはり、燕岳には青い空が似合いますね
周りを取り囲む北アルプスの山々と燕岳の景色を堪能した後、少し早目でしたが一旦山小屋に入ることにしました
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燕山荘は、ヤマケイが毎年実施する登山者向けの「山小屋に関するアンケート」で常に上位に入る人気の山小屋
ホスピタリティー溢れるスタッフの対応や山小屋の設備、丁寧に作られた食事、そしてオーナーの赤沼さんの人柄
一度此処に泊まると、燕岳の山容と共に「優しい山の記憶」として残るのでしょうね

割り当てられた部屋にザックを置き、早速ランチを頂く事にしました
ウドンとカレーが中心ですが、他のテーブルの様子を見て(笑)ビーフカレーとよく冷えたコークを頂く事にしました
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燕山荘は1921年に創設され、今年96年を迎えるそうです
現在の収容人数は600名、確りと手入れがされて古さを感じさせない小屋の内部
そしてHPの充実、ネットでの予約、予約者への天候のメール案内と云った新しい運営手法も色々取り入れています

大きな食堂に併設された山を眺める事がきる窓際のカフェ
此処でランチを頂きましたが、テント泊の方や休憩の外来者の方は表に用意されたテーブルでカフェのサービスを受けられます
薄暗い山小屋の窓からの見える表の景色が面白かった
Photo-4
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夕暮れ時や早朝、此処から見る燕岳も綺麗でしょうね
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食事を終えて、カメラを持って山小屋の周りを歩いてみました

カフェでランチを頂いている時、外のテーブルで食事をしていた登山者達はこの稜線を歩いてゆきましたが向かうのは槍かな?常念かな?
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大天井岳は燕岳の白い山肌と対照的に男性的な茶色の山肌が印象的でした
翌日、この大天井岳に向かう「大下り」の手前まで歩いてみる計画でしたが....、悪天候で諦めました

表銀座パノラマコースでは、この大下りから大天井岳へ上り返す登山路が一番きついようです
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この厳しい環境の中で健気に咲くコマクサ......、次は最盛期に会いたいですね
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燕山荘のテント場は余り広くありませんが、目の前の景色は最高ですね
夕方までに8割がた塞がっていました
でも翌朝、雨と霧と風の中でテントを撤収していた登山者は大変そうでした
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燕岳、以前ヤマケイで見た「このアングルからの写真」にとても惹かれたのです
素晴らしい北アルプスの景色と其処に置かれた普通のベンチ...、なんて贅沢なベンチだろう(笑)って思いますよね
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北アルプスの山並の反対側、ガスが晴れて安曇野の街並みが見えてきました
晴れた夜は此処から見る夜景がとても美しいそうです
その夜景を狙っていましたが...、夕刻からかなりの雨が降り始めて駄目でした
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この愛嬌のある石像、帰宅後に調べたら「畦地梅太郎さんの山男の象」との事
この方は燕山荘とは縁がある様で、人気のある作品集「山男シリーズ」の描かれたエプロンやTシャツが売られていました
Photo-12
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あそこに立つと、この景色を独り占めしたような気分になるのでしょうね... (笑)
Photo-13
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テント場と燕岳
今回迷ったのですが、人気の燕山荘の雰囲気を味わいたくて、テントは置いてきました
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創設以来96年、拡大、改造と地道な手入れを繰り返して今の燕山荘ができた事を感じます
Photo-15
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先刻の写真にあった「山稜のベンチ」でタップリと気持ちの良い時間を過ごしました

夕暮れが迫るに従い、次第に雲が広がってきました
光芒、天子の梯子...、残念ながら眼前のこの景色をそのまま写し取る腕も機材もありませんでした
Photo-16
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この日は燕山荘の恒例行事「地元の中学生による燕岳登山」の初日だったようです
朝、登山口の中房温泉で大型バス2台でやって来た沢山の中学生を見かけました

この中学生の為に山小屋での食事の時間が決められていましたが、
幾つかのグループに分かれて燕岳に登る時間も管理されている様で、この時間は燕岳は彼らに譲る事にしました(笑)
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こうした登山の際、引率の先生は大変ですね
各グループの列の前後、そして山荘前から無線で頻繁に連絡を取り合いながら管理をしていました
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燕山荘に至る最後の階段
登ってくる登山者の皆さん、この花園の香りに気がついたかな・・・
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後から考えると....
無理をしてでも、中学生が戻ってきたこの時間に燕岳に登っておくべきでした
山では、不確かな希望より「今確実に手に入れられるもの」を優先すべきですね(苦笑)

此処が燕山荘の大食堂、この日は三回に分かれて夕食が提供されました
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山荘前の石像の作者「畦地梅太郎作」の山男シリーズのエプロンとタオル
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食事前にサンダルを突っかけて外の様子を見てみました
先刻より雲が大分広がっています
山荘に張られた「ヤマテン」の予報では、明日は朝から確りと雨と霧

今回の登山では、これが燕岳の見納めの様です
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雨と霧に祟られた二日目の記録
アルプスの女王 燕(つばくろ)岳初登頂 【本編3】に続きます


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Comments 6

There are no comments yet.

りら

kite31 様

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カレーを彩るかのような鮮やかな赤のコーラの缶
写真映えする配色が見事です
Photo-4
窓から望む3人の姿が印象的に表現されています
Photo-5
窓越しに見える燕岳
撮影アイディアが素敵です
Photo-8
コマクサの名と姿覚えましたよ
コマクサ(駒草、学名:Dicentra peregrina)はケマンソウ亜科コマクサ属の多年草の高山植物
他の植物が生育できないような厳しい環境に生育することから「高山植物の女王」と呼ばれている
和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する・・・ですよね調べました
Photo-9
テントの撤収の光景それも山の一つの姿ですよね
Photo-10
右手アーチになった石垣部分も素敵ですね
Photo-12
山のオブジェがあるんですね
びっくりしました
Photo-19
素敵な俯瞰撮影ですね
Photo-20
清潔ですね 床やテーブルの木材がいいですね
Photo-21
購入されましたか 湘南の山男さん?

アルプスの女王 燕(つばくろ)岳初登頂 【本編3】に続きます
楽しみにしていますね

2017/09/09 (Sat) 19:52

sanbariki

こんばんは
いつもありがとうございます
額縁アルプス小屋からのショット良いですねー 
何で気がつかなかったか残念、外の景色がいいので
小屋からの外の絵が思いつかなかった

2017/09/10 (Sun) 00:31

kite

りらさんへ

こんばんは、コメントありがとうございます

今回の燕岳登山、登山口から単独峰に登るだけなので比較的時間の余裕がありました
その為に山小屋周辺をぶらぶらと散策する時間があったので、スナップ風の写真が取れました

歴史のある燕山荘、探さば面白い被写体が沢山あるのですが、山を撮らずに山に背を向けて
カメラを構えていると、他の方と視線があって少し気まずい思いも致しました(笑)

コマクサ、
確り調べたのですね、私も登る前に調べていて、名前の由来である「馬=駒」の形に似ている点を
確認しましたが、確かに花弁が縦に長くて面長の馬に似ていますね

>購入されましたか 湘南の山男さん?

買ってこなかったのですよ!
写真を整理していて、中々味のある「山男の絵」である事を再認識して買えばよかった...と少し後悔しています

次い登った時に紺のエプロンを買ってこようと思います

2017/09/10 (Sun) 19:58

kite

sanbariki さんへ

こんばんは、コメントありがとうございます

ランチを食べるために、薄暗いカフェに入っていったら、窓の外で食事をする登山者が
窓に沿って動いていてとても興味を引かれました
かなり沢山写しましたが、偶然に三人が揃ったこの写真がとても面白く感じました

今回は偶然の賜物ですが、次からこうしたアングルも意識したいと、良い勉強になりました

確かに、燕岳は外の景色が良すぎて、よほどのへそ曲がりでなければ山と反対を向いてカメラを構えませんね(笑)

2017/09/10 (Sun) 20:03

きさく

photo17で下の方、学生の最後尾の左にとんがった岩があるでしょ。
先っちょが2つに割れているやつ。
はっきり覚えて無いですがあれがイルカ岩だと思いますよ。
燕岳は花崗岩の山で侵食された岩の造形が面白くまた、綺麗な山ですよね。
夜は赤沼オーナーの話かアルプホルンの演奏ありましたか?
話は結構、面白かったですよ。

2017/09/10 (Sun) 20:33

kite

きさくさんへ

こんばんは、コメントありがとうございます

晴れている内に、中学生と一緒に上れば、イルカ岩始め奇岩と呼ばれる岩を見る事ができたのに...
と大変残念に思っています

翌朝は、登山路を外れないように足元に注意するのが精一杯、とても景色までは観られませんでした

赤沼さんの独演会、燕山荘ならではの出し物、皆さんとても楽しんでいました

美しい燕岳や北アルプスの景色を見て、燕山荘で思いで深い一夜を過ごす...
確かに此処は北アルプス入門の山ですね

2017/09/11 (Mon) 21:02
北アルプス