凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

遥かなる「残雪の涸沢」を目指して  【後編】

遥かなる「残雪の涸沢」を目指して【最終章】は、
今回のゴールとなる涸沢を諦め、横尾山荘のテントサイトに泊まった翌朝から
上高地までのんびりと戻る途中で目にした景色をまとめて見ました
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Photo-1
横尾山荘から徳沢園に向かう途中にある「新村橋」
この橋を渡ると「パノラマコース」と呼ばれる難路に入ります
このコースは涸沢に通じていますが、初心者には夏山でも容易に立ち入る事のできないコースだそうです
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前日、涸沢に向かうルートから引き返してこの横尾山荘のテントサイトでテントを張り終えた時、
かなりの疲労困憊状態で、どの位の時間でこの疲労と大腿部の痛みが回復するのか?少し心もとない想いをしていましたが
心地よいシュラフに包まり10時間近く眠った翌朝、疲れも痛みもすっかり治まっていました
私って、意外と丈夫なのかな(笑)、と少し自信回復

夜明けに起きなければ... と思いながらもテントから顔を出しにのは5時半過ぎ
昨年の秋、徳沢で見た穂高のモルゲンロートには比べ様もありませんが、それでも間近に見る朝陽を浴びた穂高は美しい!

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Photo-2

朝食にはレトルトの「クリームパスタ」とベーコン、そしてホットコーヒーをのんびりと頂きました
芳しいコーヒーの香りをかぎながら、目前に穂高に当たる朝日を眺める贅沢

ゴール目前でリタイヤ、もっと引きずるかと思っていたら我ながら打たれ強い(笑)、余り悔しさは残っていませんでした


お隣のドーム型のテントは年配の女性6名のグループで、
前泊で此処に泊まり、この日は軽量のアタックザックで涸沢を目指すとの事、6時過ぎには出発して行きました
皆さん、本格的なピッケルを持っていたので経験者ぞろいの様子
最初から、こうした横尾前泊のアクセスもありですね

前夜、酒盛りが煩かったら言ってくださいと挨拶頂きましたが、
私は疲れて泥のように寝ていたので、何も気がつきませんでした(笑)

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Photo-3

予約した上高地発新宿行きのバスの時間は「午後4時半」
毎度の事ですが、この時間のバスを押さえておき、早めに上高地に戻って一本前の午後3時発バスに変更する事にします

昼食はお気に入りの上高地食堂の「信州サーモン丼」、そしてスウィーツは徳沢園のソフトクリーム
この二つを楽しみに、のんびりと戻る事にいたしましょう
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Photo-4

横尾のテントサイトを出発したのが朝9時
昨日の朝9時と言えば..... 上高地から歩いて此処についていた時間
何とも、一日前此処に立っていた自分の気負い、不安を振り返ると少し複雑、そしてチョッと酸っぱい想いです(笑)

来た時には気がつかなかった残雪、此処にこんなにあったんですね
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Photo-5

夏に又来ます! 穂高に暫しのお別れです
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Photo-6

夏には此処でどのような登山ができるのか?
今度は確り準備をして戻ってきます
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Photo-7

昨日はかなり急いでいたので、目にしたものの記憶が曖昧な所もあったようです
梓川の河原の流木、あれほど積もった雪が溶けてきたら上流から色々なものが流されてくるのでしょうね
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Photo-8

上高地~横尾までの約10キロのコース
上高地、明神、徳沢、横尾の各区間はそれぞれ特徴があってとても楽しめます

横尾~徳沢、深い樹林の間を抜ける時、高原の風に乗って「季節の香り」が森から送られてきます
新緑、木漏れ日、そして森の香り これも私にとって貴重な上高地の記憶です
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Photo-9

徳沢園に到着
「みちくさ食堂」のソフトクリーム売り場にはもう行列ができています
冷たいソフトクリームが美味しい季節になったのですね... テラス席から通り過ぎる登山者を見ながら暫し休憩です
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Photo-10

この日のテントサイトは空いていました
昨年10月に此処でテントを張った記憶が蘇ってきます

このテントサイトを使って「蝶ヶ岳」に登るルートにも惹かれていますが、どうかな...
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Photo-11

昨年、改装が終わって生まれ変わった「徳沢ロッジ」

此処は山小屋と言うより、高原ホテルの範疇です
上高地から少し足を伸ばした観光客でいつも予約が一杯のようです
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Photo-12

徳沢周辺で「ニリンソウ」が咲く頃、上高地では「山桜」の開花が始まるそうです
小さな花が枝一杯についていました
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Photo-13

昨日ここを通ったときは朝早かったからかな... みな蕾でしたが、この日は大分花が開いていました
白に淡い緋色の入ったニリンソウ、可憐な花園です
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Photo-14

徳沢~明神の間で見る穂高も見事ですねぇ!
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Photo-15

上高地に近くなるとサルがかなり増えてきます
傍にいる小猿を撮りたかったのですが、下ばえの影に入って中々出てきませんでした
代わりにお母さんザルです
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Photo-16

渓流の傍に広がるニリンソウの花園
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Photo-17

徳沢~明神の間のコースはとても人気がありますね
歩いている登山者より、道端で写真を写すカメラマンのほうが多いくらいです
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Photo-18

皆さん、それぞれの想いを持ってこの上高地に来ているのでしょうね
此処を歩く登山者の顔を見る限り、リピーターがどんどん増えてきそうです
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Photo-19

明神を過ぎ、小梨平のキャンプ場に到着
梓川の支流に囲まれた素晴らしいキャンプ場、夏に此処で長期キャンプするのも良いかもしれませんねぇ
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Photo-20

上高地バスターミナルに12時少し前に到着
午後3時のバスに変更できました、このバスに乗れば10時前に自宅に帰れそうです

上高地食堂は団体客の予約で一杯との事、
仕方が無いので外のテラスで1時間近く待機していました
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Photo-21

楽しみにしていた「信州サーモン丼」です
昨年7月に槍ヶ岳に登った後、この食堂で「数量限定」のこの丼をいただいて以来のファンです
その後、徳沢キャンプの後でも食べたので今回で三回目(笑)

いつもお腹をすかせて此処につくので、写真を撮る前に食べちゃっていますが、今日は少し我慢して写しました
山葵、野沢菜、キノコ汁、信州の味ですね  やはり美味しい
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Photo-22

食べ終わったら、もう重たいザックを背負って動きたくないので、このテラスで暫し撮影会

昔の人が山に残る雪の形を見てその年を占ったと言う「雪形」
アルプスの山々でもかなり盛んだった様です

雪形(ゆきがた)とは、山腹に岩肌と積雪が織り成す模様を人が何かの形に見立てて名づけたものの総称
山の名前がその形にちなむ場合もしばしばで、また農事暦として農作業開始の目安に用いられることも多かった
各地の雪形は、それぞれ固有の名前で呼ばれてきた
例えば、常念岳の「常念坊」、各地の駒ヶ岳のウマの形や「蝶ヶ岳」の羽根をひろげたチョウの雪形など、
山の名前の元になっているものも少なくない。
※ Wikipedia より

時間があったので、面白い雪形が無いか?と探しましたが... 駄目でした(笑)
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Photo-23

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Photo-24



遥かなる「残雪の涸沢」を目指して、速報版、前編、中編、後編と4部に渡りお付き合い頂きありがとうございました

今年の遠征登山計画の最初を飾る筈だった「涸沢の雪中テント泊」
今回はコンプリートできせんでしたが、来年に向けて課題も見えてきたので、来春リベンジします

昨年はアルプスの山開きが始まる6月下旬からしか遠征登山ができないと思っていましたが
5月、6月工夫次第でいろいろな可能性がある事を確認できた事はとても大きいです

 
もう6月、次は何処でしょうか?

【凧と浜風】 お付き合い頂き ありがとうございました
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4 Comments

りら says..."kite31 様"
Photo-1
新村橋は実用性のみならず 美的でもありますよね
その先は難関なようですが パノラマコーースの名だけ聞くと絶景を想像します

Photo-2
色調豊なテントが一杯ですね
お写真だと可愛いですね
まるで大きな テントウムシ君のように見えます

Photo-5
残雪確かにありますね
今だこの地に冬を残しているのですね

Photo-8
上流から流れてこの地に辿り着いたのですね
漂流者ですね
自然の摂理をも思うことが出来ます

Photo-14
ニリンソウ・・・人工的ではない自然が造園した花園ですね
憧れますね


2017.05.29 19:50 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

上高地から涸沢に向かう途中である橋は河童、明神、新村、横尾と四本ありますが
一番目に触れずひっそりと佇んでいるのがこの新村橋
険しい穂高の岩壁に向かって行くこの橋、此処を渡るのには覚悟がいります

昨年テントを張った徳沢は下が草原のような草地、
それに比べ横尾は岩と土、少し趣が違いましたが、此処でテントを張る方は涸沢・穂高を見据えているので
そんな事は気にならないのでしょうね

ニリンソウ、上高地の春を代表する花になっているようです
高山植物の可憐さと云うのは格別ですね

今年はもう少し高山植物の名を覚えようと思います
2017.05.31 09:16 | URL | #- [edit]
きさく says...""
5月27日上高地か徳沢まで歩いてきました。
ニリンソウもぐっと数を増やし、新緑も増えてました。
何度行っても上高地は飽きないです。
パノラマコース、や奥又白池、行ってみたいと思ってるんですが、なかなかチャンスが無いままもう何年も立ってしまいました。
この先、行くのは難しいかも知れません。

私の行った翌日明神から徳沢の間で熊さんが出た様です....ブルブル.....
2017.06.01 20:13 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."きさく さんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

きさくさんも上高地に行かれたのですね
早春の北アルプス、一週間違うと景色も随分変化するのでしょうね

明神から徳沢に向かうコースのニリンソウの群生は本当に素晴らしいですね
緑の葉の間から覗く愛らしい白い花、少し緋色の入ったこの花は本当に可憐でした

上高地で穂高の険しい山々を見ると、自分の力の限界を感じてしまいますね

私が行ったときも熊の話題が出ていましたよ
ニュースによると、東北地方では最近「熊鈴」のご利益が余り無いようですが、
上高地の熊は今は未だ人の気配で逃げてくれているようです



2017.06.02 06:09 | URL | #- [edit]

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