凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

遥かなる「残雪の涸沢」を目指して  【中編】

大変申し訳ありません!!!
写真のみを入れた下書き版をミスしてアップしてしまいました(25日朝)

後追いですが、大急ぎで文章を入れておきます

遥かなる「残雪の涸沢」を目指して【中編】は、横尾~本谷橋~Sガレ 本格的な登山路の記録になります

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Sガレを過ぎ、この坂を下った後右に曲がると...... 涸沢に向かっての最後の急登
写真右下、豆粒のような先行尾登山者が見えています
此処で今回の登山はギブアップ、周辺の景色を記憶に留め、横尾に引き返すことに致しました
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正面に迫ってくる「屏風岩」を眺めながら横尾大橋を渡ります
渡り終えて振り返った時、横尾山荘の明るい春景色が見えて、とてもホッとした事を覚えています
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屏風岩です
晩秋、この山の足元を錦が飾った景色しか見たことがありませんでしたが
この季節も、その存在感は圧倒的!
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秋には、垂直の岩壁の所々に岩にしがみ付いた木々の彩を見ることができますが
雪景色の今、この岩壁には雪も止まる事ができません
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険しい岩肌を伝う雪解け水が集まって滝になっていました
日本離れした景色、(写真でみた)ヨセミテのような印象です
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此処が先日雪崩が起きた場所のようです
登山路が全くなくなっていて、この雪の斜面がずっと下の沢まで続いています
「茶色の線」の様に見える儚げなトラバースラインを、細心の注意で渡りました
此処も気温が上昇して崩れたら怖いですね
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「本谷橋」に到着です
雪が溶けるとかなりの沢が姿を現しますが、この季節は橋も撤去されています

此処から涸沢カールに向けて本格的な雪中トレッキング
此処で登山者は皆、軽アイゼン、スパッツ、スノーバケットを装着します
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本谷橋からいきなりかなりの急坂が始まります
少し登って振り返っての景色、下に見えるブルーシートが本谷橋の橋の設備を収納している場所です
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時刻は11時少し過ぎ、涸沢から下山してくる登山者とすれ違い始めます
振り返って見ていると、結構滑りながら下ってゆくようです... 楽しそう(笑)
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雪上、かなり乱雑なトレースが残っていますが、両側の斜面から落ちてくる岩や樹木を避けるよう
先行する登山者のトレースに注意をしながら歩きます
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修行者の如く、黙々と歩きます
でも、雪渓の廻りは本当に素晴らしい景色です
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かなり大きな岩が落ちてきています
雪渓での落石は、音も無く大きな岩が滑ってくるので足元ばかり見ていられません
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此処から横尾尾根と分岐して、左に曲がってゆきます
殆ど分岐点は無いのですが、所々に赤いペイントで「行き先表示」が残っています
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この辺り、雪が腐っていて足が結構取られます
更にアップダウンが続いて、足への負担が急速に増してきました
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素晴らしい景色なのですが、この辺りで大腿部の外側が攣り気味になってきて涸沢まで行けるか真剣に悩み始めました
でも、振り返ると随分歩いてきたなぁ.... と我ながら感心します(笑)
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トレッキングポールに体重を預け、周りの景色を撮影しながら暫し休憩です
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地図を見て、既にSガレを過ぎたことを確認
先行の登山者が右に曲がっていますが、あの先が最後の急登、涸沢ヒュッテの幟もあの辺りから見えてくるはずです

と、此処でこの後の行動を検討しました
時刻は午後1時少し前、涸沢到着を午後2時~3時と予定していたので、計画に対してはそう遅れては居ないようです

しかしこの後のルートを登りきった後、夕刻までテントの設営をする体力が残っているか?
明日、上高地まで重いザックを背負って16キロを歩く事を考えると、チト自信が無い

此処から横尾に戻り明るいうちにテントを設営する事を考えると、大凡のデッドラインは午後1時

で、結論は、此処で諦めて横尾に戻る!
「山は逃げませんから...」、今回の失敗を糧にして次の機会にリベンジします!
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此処が私の今年の「グラウンドゼロ」
周辺の景色を記憶に留めるべく、写真を沢山撮ってきました(笑)
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最後まで気を抜かぬようにして下って行きます
気を張って歩いてきた積りですが、少し足を引きずっていたのかな....、挨拶した最、登ってきた方に声をかけられました

「ザックの重みで足が攣りそうなので残念ながら途中リタイアです」と伝えると
「よい薬がありますよ」と言っていただけました
ありがたいですね、この方に気持ちと「元気」を頂きました
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本谷橋のブル-シートとが見えてきました
此処から先は、ゆっくり歩いても高が知れています、ふう... 疲れた
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この後、横尾大橋まで結構ありました(笑)


横尾山荘についてテント設営を終えたのが午後4時半
食欲があまりありませんでしたが。疲労回復のためには食べておこうと無理してラーメンを作って食べました


午後6時、テントに入って心地よいシュラフに包まると、まさに泥の様に眠ってしまいました




遥かなる「残雪の涸沢」を目指して  【後編】に続きます

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8 Comments

さゆうさん says...""
こんにちは。
登らなければ見られない景色を見せて頂きありがとうです。
晴れていてよかったですねー。
人間は自然に比べると小さいですね。
だが、其れにアタックして行く人たちの心意気も凄いですねー。
私はただ眺めるだけの人でいいです。
本当にご苦労様でした。
2017.05.25 15:28 | URL | #- [edit]
きさく says...""
GWの涸沢、登った事があります。
その時は本谷から先、かなりのデブリの中を登っていくのでちょっと緊張した覚えがあります。
夏道と違って谷をほとんどまっすぐ登るので、足への負担は結構、ありますね。

最近、私も太腿が攣りそうになってしまう事があります。
ふくらはぎだと歩き方を変えたりしてなんとか対処できますが、太腿をやられると足を上げる事
ができなくなり歩けなくなるので、勇気ある撤退....でしたね。
残念でしたが、山は逃げませんから.....でも涸沢の雪に囲まれた景色、最高でしたよ~(怒らないで^^;)。
2017.05.25 20:27 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."さゆうさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

すみません...
さゆうさんのコメントを見て、下書き版がアップされたことを知りました(笑)

本当にお天気にも恵まれ、素晴らしい景色の中を歩くことができました
残雪の涸沢、容易に近付くことができませんが、其処に至る登山路も魅力タップリでした

今年は雪が多い上、五月に入って急な気温上昇があって、雪道は本当に歩き難かった
普段背負った事のない重量に体が悲鳴を上げていました

自分の体力への過信、持ってゆくものを厳選するセンスの無さ
北アルプスの山々にはそんな未熟者を大目に見てくれる様な優しさはありませんでした
当然ですね

自分の立っている位置が再認識できました
来年リベンジです

2017.05.26 19:47 | URL | #- [edit]
kite says..."きさく さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございました

きさくさんはGWの涸沢行かれたのですねぇ...、羨ましい(笑)
GWに登った方のレポートを参考にして登るため、2週間の間を置いたのですが
登山者の多さと温度上昇ですっかり雪が腐ってしまい、登り難さが増加してしまったようです

「デブリの中を歩く」、と云うのは今回初体験でしたが、本当に緊張しますね
涸沢までの雪道を幾度も見上げながら、自分が新参者である事を凄く痛感しました

来年、今年の反省を踏まえて、再挑戦します
来年の楽しみができました(完全に負け惜しみモードですね 笑)

ロードバイクに乗っている時も感じましたが、一番大きな筋肉の塊である太腿(ハムストリング)が
「へたる」と、どうしようもなくなりますね

夏山で、少しでも体力をつけることにします
2017.05.26 19:53 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31 様"
おはよう
登ってこそこの地に行ってこそ 理解出来ること 自分でしか体験できないこと
多々 想うところがあった今回の登山となったことでしょう
一枚一枚 ハラハラドキドキ また感動しながら拝見しました
私には未知との遭遇でもあります
今回も夢の世界に私を誘って下さり有難う
2017.05.28 08:14 | URL | #sSHoJftA [edit]
いその爺 says...""
お疲れ様でした、勇気ある撤退に拍手を送らせていただきたいと思います。
だって、kiteさんの冷静な判断は後に続く人には大きな支えになる様に思えるんです。
涸沢まで行ってみたい、これも一つの夢であり目標なのですが、雪の季節は絶対に行きません!(笑

前編 朝の上高地。。。たまりません。
ちょっとエネルギーをいただいたので、明朝も頑張って歩きに行きます。(笑
2017.05.28 20:58 | URL | #- [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

山、特にアルプスの山々と云うのは、日常の生活から全く異なった世界
だからこそ、其処に惹かれるのだと思いますが....

さらに其処が一面雪で覆われていると、本当に未知の世界でした
足元の雪が数mも積もっているとか、その雪の下を渓流が流れているとか、
それはもう想像するしかないですが、驚く事ばかりでした

雪の残る山は、甘えは許されない世界ですね

GW中も涸沢周辺で雪崩や遭難のニュースが相次ぎましたが
こうした場所では危険を予知するセンス、これはもう臆病な位でもよいのかと思いました

素晴らしくも、厳しく、兎に角大変な世界(笑)
ブログを通じてお伝えできたなら嬉しいです
2017.05.29 08:03 | URL | #- [edit]
kite says..."いその爺 さんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

アルプスの山に登る時には、自分の能力を越えた所で無理をしない、
身の丈にあった登山をする、と云う事を肝に銘じておくことが必要と思っています

何かを諦める事の難しさ、を十分知っている年齢なので(笑)
恐らく強くそそられる「涸沢ヒュッテの幟」の見えない所で決断する事にしました

いその爺さん、是非夏、初夏の涸沢に行ってみてください
早春の雪、晩秋の紅葉と並んで、初夏の高山植物も素晴らしいと云われています

至仏に登った「いその爺さん」ならば、少し時間をかければ涸沢は問題ないと思いますよ
涸沢ヒュッテのテラスから、穂高を見ながら生ビールと名物のおでんを楽しんで来て下さい


2017.05.29 08:11 | URL | #- [edit]

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