凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

今年の五座目は..... 西丹沢 檜洞丸 「その一」

 今年の五座目の登山は、丹沢の秘境「西丹沢」の主峰、檜洞丸(ひのきぼらまる 標高:1601m)

この山に登るのは今回で五回目、私の短い登山暦の中では一番沢山登った山になります
高度差:1060m 標準CT(コースタイム)登り:3時間40分 下り:2時間30分 危険地点の注意箇所(!印)10箇所
と、かなりキツイ山なのですが、少し時間が経つとまたこの山に登りたくなる そんな独特な魅力のある山です

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昨年の冬に見て、私の忘れ得ぬ景色の一つとなった「立ち枯れしたブナの樹と真っ青な冬空」
この景色に会いたくて、また冬の西丹沢にやってきました
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檜洞丸(ひのきぼらまる)
山頂を覆う原生林が青く見えることからら「青ヶ岳」との呼ばれる西丹沢の盟主
うっそうとしたブナの林、足元に広がるバイケイソウ、そして初夏にこの山を彩るのシロヤシオの群落
この山は、1600mそこそこの山とは思えない「深山の雰囲気」がある。
※丹沢山塊の案内文より

今回の登山コースです
西丹沢自然教室から、ツツジ新道を経て檜洞丸山頂へ(赤のライン)
帰りは久しぶりに難路の「犬越道(いぬごえじ)」(緑のコース)を降りてこようと思って、自然教室の管理人さんに相談したら
最新の情報にて、痩せた尾根がアイスバーンで覆われて「非常に危険!」とのアドバイスを受けたので、
そのままピストンでツツジ新道を戻る事に致しました

犬越路(いぬこえじ)
戦国時代に甲斐国の武田信玄が小田原の城主・北条氏康を攻める際に犬を先導させて峠を越えた。
犬が越えたことに由来して、犬越路と呼ばれるようになったと伝わる難所
※ Wikipedia より


ブログは、 
その一: 登山口 → ゴーラ沢出会 → 展望園地
その二: 展望園地 → 木道 → 石棚山稜分岐 → 檜洞丸山頂
その三: 檜洞丸山頂 → 犬越路下山口 → 檜洞丸山頂 ...... → 西丹沢自然教室

と三回に分ける事に致しました
ss-檜洞丸

日曜日の朝8時、西丹沢自然教室の駐車場に到着
穏やかな週末のお天気に誘われ、それなりの人数の登山者が自然教室で登山届けを提出していました
でも行き先は、畦ヶ丸(あぜがまる 標高:1292m)、大室山(標高:1587m)、檜洞丸と区々のようでした

ツツジ新道入り口まで、林道を10分ほど歩きます
正面のガスに隠れた山が大室山、あちらにはもう雪は残っていないようですね
冬枯れした西丹沢の山はとても静かです
Photo-2

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振り返って見るこちらの山は「畦ヶ丸」
畦ヶ丸には二本の大きな滝があり、厳冬期にはこの滝が凍った姿を狙うカメラマンが集うようです
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登山口からゴーラ沢出会に向かう沢沿いのコースに入ります
暫くは沢に落ち込む斜面をトラバースしてゆくので、このような簡易橋が幾つか掛かっています
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最初の急坂を越えると、ブナやミズナラの原生林を横切る気持ちのよいトレッキングコースとなります
この景色も檜洞丸のお気に入りの一つ
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西丹沢の気象はかなり荒く、台風や大雨の影響で登山道の崩落が頻繁に起こります
なので、登山者が気になった危険箇所や山の様子を下山後、自然教室の管理人さんに伝えています
こうした情報を管理人さんが「西丹沢自然教室のブログ」にアップして、登山者にタイムリーに伝える仕組みができています
最新の登山路の状況、山に咲く花の情報、時々現れる熊の情報、私もいつもこのブログを楽しみにしています

この辺り、ザレた登山路の上に昨秋の落ち葉が積もっていて結構滑ります
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ほぼ予定時間に「ゴーラ沢出合」に到着
此処で二箇所の沢を渡りますが、この冬は雨が少ないので沢の水がとても少なくなっています
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此処から本格的な登山路に入りますが...... 西丹沢ではこの種の「警告」をよく見かけます
丹沢山系は交通の便も良く、山も整備されていて、登山を始めた初心者の方が気軽に楽しめる山なのですが、
この西丹沢にはチョッと危険な場所もあり、死亡事故を含む遭難もかなり発生しています
その為、面倒見の良い「自然教室の管理人さん」が、こうして遭難防止にかなり気を使っているようです
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コンクリート製の階段を登ると、いきなりクサリ場が登場します
此処ですれ違った下山者の方が、このように木の根とクサリを伝わって降りてゆきました
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あの山まで、お気に入りの「樹」に逢いに行く
山に夢中にならなければ、チョッとこの感覚にはついて行けませんが(笑)

西丹沢にはこの様な大樹を含め、とても特徴のある樹があって、山の四季の景色の一つになっています
生命力溢れる大樹の太い幹に触れると、西丹沢の自然の鼓動を感じる事ができます
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ほぼ中間地点となる「展望台」に到着
この辺りはかなり崩落が進んでいて登山コースが時々変化します、此処も通行禁止になっていますね

この展望台、お天気が良いと正面に富士山が見えてきますが、この日は微かに富士山の気配を感じただけでした
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展望台の先の崩落の現場を通ります、此処も要注意マークの危険箇所です
現在、丹沢山塊が抱える問題は、この様な山の崩落の他、鹿の食害、ヤマヒル、樹の立ち枯れ..... 、山の管理も大変ですね
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崩落地点を越えると稜線の上に出るので、視界が開けてきます
谷を越えた向こうには「石棚山稜」の険しい山容が見えています、深い谷には未だ雪が随分残っているようですね
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深く急な谷が見えていますが、稜線で足を滑らせたら一溜まりもなさそうです
檜洞丸の登山コースは三つ、ツツジ新道、犬越路、そしてこの「石棚山稜」を登るコース、でも石棚山はきつそうです
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展望台を越えた先、山頂に至る最後の難所が続きます
でも見た目は厳しいですが、この岩場は比較的確りしているので余り危険はありません
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右手に見える「石棚山稜」が迫ってきました、この辺りでは随分雪が残っています
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木道地帯に入る前の休憩所です
此処もお薦めのカメラスポット、初夏、この休憩所は「シロヤシオ」の花に包まれます
シロヤシオ、昨年は見事な「表年」でした、順番から云えば今年は裏年でしょうか
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D800と三脚、重たそうなカメラの装備一式を携えて檜洞丸の山頂を目指すカメラマン
山頂で再会しましたが、犬越路の様子を見て、ツツジ新道を引き返すことにしたようです
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此処から山頂まで、場所によってはかなり雪が残っています
一応チェーンスパイクは持ってきましたが、この日は使う必要はありませんでした
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この地点で標高は1500mを越え、西丹沢の山並みの上に位置しています
樹の枝の間に見える富士山、分かりますか?
西丹沢の深く静かな山の連なり、この景色も檜洞丸のお気に入りの一つ
古の人が、青く見えるこの深い樹林に囲まれたこの山を「青ヶ岳」と呼んだ気持ちが分かります
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今年の五座目は..... 西丹沢 檜洞丸 「その一」 西丹沢自然教室から「木道」の手前までの登山記でした
この後の「その二」では、檜洞丸らしい景色、木道、立ち枯れ下ブナ を中心にお話を纏めます


今年の五座目は..... 西丹沢 檜洞丸 「その二」 へ続く



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6 Comments

さゆうさん says...""
こんにちは。
整備されているとはいえ、巣後山道でしたねー。
大きなひと雨が降ったら、道が途絶えそうですね。
この年ではもう山も登れなくなりましたが、恐ろしくて
誘われても嫌ですね。
そんな中での登山、ご苦労様でした。
2017.03.14 17:20 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31 様"
Photo-1
この空に逢いたくて・・・
その心ゆえの登山 その心ゆえの空色 美しいですね

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簡易橋・・・背景するだけで怖いです

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急斜面ですね そこでの撮影 いつもながら感嘆しています

Photo-6
左手の影がまるでスケッチのごとくですね
階段も険しいですね それがよく理解に及びます

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石のアートですね

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右手の警告標識の文字・・・ユーモラスですが間違いなしですよね

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あの山まで、お気に入りの「樹」に逢いに行く・・・恋人みたいですね

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歴史を重ねた大樹の魅力 堪能させて頂きました

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「青ヶ岳」その名のごとしですね
2017.03.14 20:14 | URL | #sSHoJftA [edit]
はかせ says...""
自分は初めて檜洞丸に登ったのは35年くらい前でしたが、その時は山頂付近はブナの巨木がそびえたち
うっそうとした笹の下草がありました。
霧が立ち込めると幻想的な世界となり、異世界へと通じてるような雰囲気でした。
現在のように鹿の食害によりスカスカとなった山頂とはぜんぜん違ったまさに「青が岳」でした。

今でも年一でツツジのシーズンに登っていますが、自分もお気に入りの山の一つです。
2017.03.15 09:28 | URL | #Nh7TqP6U [edit]
kite says..."さゆうさんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

丹沢の山は崩落し易い岩質のようで、大きな台風の後はかなり登山路が変更になります
自然を残しつつ、登山者の安全を担保する形で山を管理してゆくのはとても大変と思います

この自然(危険)と人工(安全)のバランスがその山の「登山者への印象」となって伝わり、
山の人気、不人気に繋がってゆくのでしょうね

最近は、山の写真を撮りなれてきたせいか... 、山の恐ろしい印象が上手く伝わるようになったかな(笑)
と感じています

以前は凄く大変、凄く危険な思いをした登山路の写真を撮っても、極ふつうの山道が写っていただけだったので、
登山技術なのか、撮影技術なのか、どちらかが少しだけ進歩したかな(笑)
2017.03.15 10:36 | URL | #- [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

未だ登山暦三年足らずの登山初心者ですが、「さてこの週末は何処の山に行こうか?」と考えると
山と云うより、「ある特定の景色」が頭に浮かぶことが良くあります

その景色が風景であったり、花、樹林、樹、雲、青空であったり
この檜洞丸の場合、木道、大樹、シロヤシオ、青い山並み、そして犬越路からの景色にあります

シロヤシオは初夏で無ければ見えない代わり、
真っ青な、吸い込まれれそうな冬の空を見ることができました
この青空と立ち枯れしたブナの白い幹のコントラスト、その二で写真を紹介できると思います

山に登りながら、その山と対話するような気持ちで登れる山、
正確には....、山は返事をしてくれないので、モノローグですね(笑)
でも、私としては山に話しかけているので、対話でいいのかな

そんな近さを感じる山がこの檜洞丸でした
2017.03.15 10:45 | URL | #- [edit]
kite says..."はかせさんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

はかせさん、お久しぶりです

35年前の西丹沢ですか
西丹沢が秘境と呼ばれていた頃かな、隔世の感がありますね(笑)

そうですね、
山頂付近、木道の在る辺りはブナの倒木がとても目に付きます
こうした巨木が今も残っていたら、その山容は随分違ったものになったでしょうね

私が登った時にも沢山の鹿を見かけましたが、
鹿の食害は行政面から対策を打たないと、取り返しのつかない事態になりそうですね

つつじの季節、
今年のシロヤシオは裏か表か?悩ましいですね

2017.03.15 14:37 | URL | #- [edit]

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