凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

満を持して・・・  錦の西丹沢・ユーシン渓谷へ

冬に向かって行過ぎた季節が少し後戻り
11月本来のカラッとした陽気の恵まれた土曜日、西丹沢のユーシン渓谷に行って参りました

丹沢湖に注ぐ玄倉(くろくら)川に沿って伸びるユーシン渓谷
いつの頃からか・・・ この渓谷の玄倉(くろくら)ダムの透き通った水を「ユーシンブルー」と呼び
新緑の緑、紅葉の錦の山とのコントラストを楽しむ様になりました
ss-DSC_9340_2016111317170489a.jpg
コースで一番長い隧道「青崩隧道」を抜けた先には絶景が広がっていました
...........................................................................................................................





秋の台風の影響で、紅葉がいまひとつの西丹沢にあって
今年の紅葉は美しいとの前評判の「ユーシン渓谷」、この時期はかなり混雑するとの情報を得て早起きして出かけました

この秋は玄倉付近の駐車場の制約もあって「できるだけ早めに出かけたほうが良い」と
西丹沢自然教室の管理人さんからもアドバイスを受けていたので、朝5時半に玄倉駐車場に到着
30台ほど停められるこの駐車場、この時間で残り2台分とギリギリでした

西丹沢の檜洞丸を始め、大室山、畦ヶ丸と云った山には季節を問わず登ってきましたが
丹沢湖の対岸に当たるこの「ユーシン渓谷」に来るのは初めてです

玄倉(くろくら)バス停前からユーシンロッジまでの往復
距離は約19キロ、高度差は410m、コースタイム6時間のトレッキングコースです
ss-ユーシン1

ユーシン渓谷の見所は幾つかありますが・・・
登山道に作られた8つの隧道、結構個性的な隧道もあるようです
そして、玄倉ダムでは「ユーシンブルー」と呼ばれる蒼く透き通った清流、
丹沢の秘境と呼ばれた西丹沢の深い森が美しく秋色の染まった様子も楽しみです


登山の支度を終えて朝6時半に玄倉バス停を出発します
夜明け前に広がっていた朝霧も晴れ、美しい丹沢湖が姿を現しています


ss-DSC_9043.jpg

水の豊かな西丹沢
途中には発電所や砂防ダムなどができていて、ダムを流れ落ちる水音が山間に響いていました

西丹沢の深い山並み 渓谷を遡上してゆくと見事な錦秋の景色が現れました
ss-DSC_9057.jpg


登山路は整備された林道なので歩き易く、坂も比較的緩やかです
途中、岩肌の露出した素掘りのトンネルを幾つも抜けてゆきますが、このトンネルを抜ける度に景色が変化してゆきます

ss-DSC_9070.jpg

少し大きな「境隧道」を抜けると、登山路は徐々に高度を上げてゆきます
登山路から見下ろす渓谷、紅葉は今が見頃ですね
ss-DSC_9129.jpg

このコースで一番長い「青崩洞門(あおざれどうもん)」、330mあるこの隧道に照明は全くないので「ヘッデン」が必須との事でした
確かに、曲がりくねった出口の見えない真っ暗な隧道、ヘッデンが無くては危ないです
早朝のこの時間、一人で真っ暗なこの隧道に入ったので少し気味が悪かったです(笑)

この洞門の出口部分、こうした柱の間から景色の見えるトンネルになってて、チョッとしたカメラスポットのようです
ss-DSC_9132.jpg

この洞門を出たところからの眺めは素晴らしかったです
ss-DSC_9350.jpg

歩き始めて2時間足らずで玄倉ダムに到着
そして、これがエメラルドグリーンの水をたたえる山峡の名勝 「ユーシンブルー」
ss-DSC_9140.jpg

透き通った清流、ダムは水深が5mほどあるそうですが、深さを感じさせませんね
「ユーシンブルー」と云う言葉に惹かれ、此処まで来て引き返すハイカーも多いそうです
ss-DSC_9149.jpg

先週、奥秩父の西沢渓谷の素晴らしい紅葉を見た後、「この秋一番の眺めだな・・・」 と思っていましたが
それぞれが独特の山容を持ち、個性的な樹林の拡がる日本の山々
その錦秋の素晴らしさをランク付けなどできないこと、この日ユーシン渓谷を歩いていて痛感いたしました
ss-DSC_9164_20161113171606c7c.jpg

深い樹林、奔放に曲がりくねる渓流、間近に迫る西丹沢の山々
登山路を曲がる度に変化する、深く複雑な秋色の景色に圧倒されました

ss-DSC_9167.jpg

錦の山の間を流れる渓流、河原にある白く大きな岩も素敵なアクセントです
ss-DSC_9171.jpg

岩肌がむき出しの素掘りの隧道
足元には水溜り、そして突然頭に水滴が落ちてきますが・・・ この隧道歩きは楽しいです
ss-DSC_9188.jpg

森の植生、樹林の種類、日の当たり方、土や水・・・  何がどう違うのか
錦秋と一言で言ってしまいますが、山の秋色はとても複雑です
ss-DSC_9175_201611131716239f8.jpg

今は休業中ですが、このトレッキングコースの終点となる「ユーシンロッジ」
其処に向けてのライフラインは今も健在のようです

写真を撮るのにこの電線が邪魔で、色々アングルを工夫していましたが
昔懐かしい木の電信柱が現れてからは避けるのをやめました(笑)
チョッとしたアクセントですね
ss-DSC_9193.jpg

途中、結構落石が多そうな崖下も歩きますので油断はできません
コンクリートの古さ、この登山路の歴史を物語っています
ss-DSC_9197.jpg

ユーシンロッジまであと少し
ロッジの傍には少し広い河原がありました
帰路、沢山の登山者が此処で水遊びをしていましたが、綺麗な河原ですね

ダムの放流による急激な水位の上昇はとても危険なので途中に「サイレン」と案内板が沢山ありました

ss-DSC_9221.jpg

ss-DSC_9225_20161113171642b24.jpg

表丹沢に向かう登山との分岐を過ぎると・・・ 其処はお洒落なユーシンロッジのエントランス
神奈川の美林50選に選定されたと云う美しい「西丹沢ユーシンの森」です
ss-DSC_9232.jpg

午前10時少し前、ユーシンロッジに到着です

「ユーシン」と云う名前ですが
その名の由来については諸説あるが・・・ 
大正時代森林管理小屋の番人であった小宮兵太郎が、「谷深くして、水勢勇まし」という意味より湧津と名付けたという説がある
※ wikipedia より

そして、未だ綺麗なこのユーシンロッジですが
ユーシンロッジは、1970年に神奈川県が設置した県営宿泊施設で
宿泊者に限りユーシンロッジまでの玄倉林道を自動車による通行が可能であった
丹沢登山のベースとして賑わったが隧道ひび割れによる(車の)通行止めの影響で2007年4月から営業休止となった
2014年7月に神奈川県緊急財政対策として民間移譲が検討されたが引き受け手が見つからなった
2015年3月現在も運営休止しており同年7月28日に同ロッジの利活用に関する提案を公募することになった
※ wikipedia より

此処からは大石山、檜洞丸や塔ノ岳への登山ルートが延びているので、山小屋があると便利だと思うのですが 
今は避難山小屋としてのみ存続していますが・・・ 再開しないかな
ss-DSC_9239.jpg

ロッジの裏手、大石山に向かう登山路の橋
県営宿泊施設として作られたのでかなりの資金を投入したのでしょうか・・・ この橋や公衆トイレは「場違いなくらい」お洒落です
ss-DSC_9245.jpg

この日は、山ご飯の支度をしてきたのですが・・・
時間が早かったのと、ロッジの雰囲気が少し想像と違っていた事、
そして恐らくこの後、沢山の登山者がやってくることを考えて、此処では行動食だけで済ませました

町田から来た登山者の方と少しお話をしましたが・・ 
素晴らしい紅葉に乾杯、そして今度はユーシン分岐から塔ノ岳を目指したい、と言っていました
素敵な山に登ると話も弾みますね(笑)

30分ほど休憩して、同じ道をピストンで下ります
ほぼ同じ場所で、同じように感心して写真を撮ることになりますが(笑)
2,3時間経過したことで変化した光の差で、少し趣が違うと思いますけど、どうかな・・
ss-DSC_9326.jpg

玄倉ダムに戻ってきました
このダムには殆ど直射日光は射さないので、朝見たときとユーシンブルーに変化なし
ss-DSC_9328.jpg

「青崩洞門」です
沢山の登山者が、このトンネルで写真を撮っていました
朝と違って、このトンネルの中は登ってくる登山者のヘッデンや懐中電灯の光が眩しいほど
ss-DSC_9345.jpg

丹沢山塊は、色々な場所で崩落の危険に直面しています
表丹沢や犬越路でも、大規模な崩落現場を目にしましたが、西丹沢のこの辺りでも崩落はあるようですね
ss-DSC_9377.jpg

朝通ってきたときより、一段と紅葉が進んだような・・・・ (笑)
間近に迫った本格的な冬に向けて、西丹沢の山々は秋を急いでいる印象でした
ss-DSC_9379.jpg

ss-DSC_9385.jpg

12時少し過ぎ、玄倉に戻って参りました
ハイキングのペースで7時間と言われていますが、通常の登山のペースならば6時間掛からないと思います

下山時にすれ違った登山者の多かった事、そして駐車場では入場街の車が並んでいました
ユーシン渓谷の人気、今年は更に高まっているようですね
ss-DSC_9398_20161113171726fb3.jpg


冬日から一転暖かな秋晴れの一日

寒さに備えて持っていった、フリース、グローブ、ソフトシェル
そして、山ご飯のために持っていった食材とバーナー、クッカー・・・・
何も使わずに戻って参りました

玄倉駐車場に沢山ベンチが用意されているので、そこでクッカーを使おうかとも思いましたが
付近に観光客の方が沢山いたので止めました(笑)


この日も300枚を越す写真を撮ってきました
いつもならば速報、前編、後編と分ける所ですが、この日はカメラの設定をミスってしまい、使えない写真がごっそり
・・・ この辺りは別の記事で少し纏めたいと思います



【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
宜しければ、そっと応援して頂けると嬉しいです


にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ

スポンサーサイト

4 Comments

喜多さん says...""
懐かしいユーシンロッジ・・・。
もう何年も行っていませんが、若い頃は足しげく通いました。
当時は文中にもありましたが車も入れましたが、
登山が目的だったのでいつも歩きでした。

地域の少年サッカーチームを立ち上げ、
その子どもたちと、ヤビツ峠~塔ヶ岳~ユーシン(泊)
の一泊二日の山が一番印象に残っています。
もう、40年も前の話で笑われそうです。
最近は、鳥追い人の友人たちとバードウォッチングで出かける時がありますが、ユーシンまで行く事はなくなりました。
道々に出会う川、谷、山の景観は昔とあまり変わりなく、
四季を通じてとても良いところですね。
ありがとうございました。


2016.11.13 23:14 | URL | #- [edit]
kite says..."喜多さん へ"
こんにちは、コメントありがとうございます

ユーシンロッジというのは、長く丹沢で山を楽しまれている方にとって、色々と想い出があるようですね。
今回ブログを書くために調べて知りましたが、あの林道を一般の車が走っていた、と聞いて驚きました

今は古くなっていますが、さすがに県営でスタートしただけあってロッジの建物や庭など
とてもお洒落な印象で往時を偲ばせます


>地域の少年サッカーチームを立ち上げ、その子どもたちと・・

わぁ・・、素晴らしい思い出ですね
先日お亡くなりになった女性登山家の「田部井淳子さん」が、
日本には素晴らしい山が沢山あるので、子供達にそれを知らせてあげたい、とお話になっていました。
子供の頃に体験した「山の記憶」と云うのは一生の財産になるのではないでしょうか

山は変わりませんね
自分が年をとっていっても、山に行けば変わらないものが其処にはある、
と云うのは、心の拠所になりそうですね

山と云っても楽しみ方は人それぞれ・・ 
今回普段着姿でユーシン渓谷の紅葉を楽しむ方を見て、山の懐の深さを感じました

初めて行ったユーシン渓谷はとても印象深い山でした
この後も雪景色や新緑の季節にまた出かけてみたいと思いました
2016.11.14 13:57 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31 様"
二枚目
丹沢湖の水面への青の映り込みが一際綺麗ですね
四枚目
渓谷の下の煌めきが素晴らしいですね
五枚目
俯瞰撮影の醍醐味を感じます
八枚目
ユーシンブルーと言われているのですね
まさしく へメラルドグリーンですね とても綺麗です
九枚目
木立の背後に見えるユーシンブルーやはり美しいですね
十三枚目
縦写真で切り取ったお写真
見事な描写ですね
心トキメク思い出拝見させて頂きました


2016.11.14 19:42 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

丹沢湖は山に囲まれて、湖面に風が吹かないからか、或いはその水の色のためか
映り込みが美しい湖だと思います
紅葉した山をもう少し映して欲しかったのですが・・・

沢や渓流の水の流れ、これは山に登っているときの大きな楽しみの一つです
色彩、煌き、水の音・・ 登りが単調なハードワークになりかけた時の癒しですね

「ユーシンブルー」と云う言葉に惹かれて、此処まで上ってくる観光客も多い様です(笑)
この水の色、ダムが放水している時には見る事ができないそうです
紅葉の季節が一番映えるようですね

コースにある8本の隧道、それぞれが個性的なのですが、隧道を歩いてきて出口の明かりが見えた所から
外の景色を見た瞬間がとても好きで、この写真はそのイメージに近い形で撮れたと思います

2016.11.14 22:19 | URL | #- [edit]

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:http://kite31.blog81.fc2.com/tb.php/801-6ccd9b65
該当の記事は見つかりませんでした。