凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

晩秋から初冬の上高地トレッキング(3) 明神から徳沢へ

10月も中旬、紅葉前線が南下中との事で、那須や尾瀬からより身近な山々が錦に染まり始めますね

さて、晩秋から初冬の上高地トレッキング
この3章では、明神橋を渡った後、梓川に沿って遡上して徳沢に着くまでの景色と
今回のテント場となった「徳沢園」の風景を中心にまとめる事に致します

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徳沢に向かうトレッキングルートのお供は「前穂高」
梓川の清流、秋色に染まり始めた樹林、そして明神、穂高と上高地の名峰、此処はやはりとても気持ちのよいコースですね
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【明神から徳沢へ】

上高地のバスターミナルから涸沢や槍ヶ岳に向かう時に通る休憩地
河童橋、明神、徳沢、横尾、この間は比較的平坦なルートで、区間距離は約4キロ、時間にして1時間程度の為
休日には一般の観光客の方もかなり沢山行き来しています

そしてこの間のトレッキングのお供
河童橋から明神は【明神岳】、明神から徳沢までが【前穂高】、そして横尾まで来ると【屏風岩】と
特徴のある名山が併走しながらエスコートしてくれます

明神岳(標高:2931m)から前穂高(標高:3090m)へ
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梓川の上流を見通すと・・・ 涸沢に続く横尾尾根が見えています
あの横尾尾根の向こうが槍沢、槍ヶ岳に続く登山路です
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前穂高
前穂高岳は南北に連なる穂高連峰の主稜線から奥穂高岳で分岐し、東に延びる吊尾根でつながっている頂。
全体から見れば集団よりちょっと東にずれた岩峰で、南は明神岳の岩峰を起こして上高地へすっぱりと切れ落ち、
北は北尾根を起伏させながら屏風岩で横尾谷に接している。
北西は涸沢カールが見事に削り取った岩壁で、北尾根や前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳が
半円を描いて涸沢カールを抱きかかえているように見える。

※上高地ガイドブックより抜粋
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槍ヶ岳の山頂から見えたこの前穂高、その山頂はかなり凸凹していて特徴のある山容でした
山頂から続く北尾根には、上部からⅠ峰、Ⅱ峰、Ⅲ峰・・・ と数えてⅧ峰までピークがあるそうです
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明神から40分ほどで徳沢に到着しました
此方は、徳沢園の手前にあり、昨年リニューアルした「徳沢ロッジ」
徳沢ロッジは山小屋と云うよりもリゾートホテルに近く、登山者も利用できるお風呂やカフェも用意されているそうです
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【徳沢園 テント場 到着】

さて、お昼前に本日テントを張る「徳沢園」に到着

この徳沢園はテント場として非常に人気のある場所ですが
併設されている「みちくさ食堂」は登山者のオアシス
名物のソフトクリームの他、テント場の登山者に夕食も用意してくれます

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早速、徳沢園でキャンプサイトの受付をします
一泊700円、それと今回使い勝手を試してみたかった「銀マット」(400円)を借用致しました

さて、この徳沢園ですが・・・ 

徳沢より望む、国内第一級の岩稜、前穂高東壁は井上靖の山岳小説「氷壁」の舞台です。
社会問題にまで発展した「ナイロンザイル事件」の全容、
山をひたむきに愛する若者や美しい恋愛の織りなす名作「氷壁」は今なお人々に愛され続けています。
文中の徳沢小屋は、現実には徳澤園です。
そして、前穂東壁もまた、岳人の憧れの岩稜として今に息づきます、挑む岳人の姿を、今日も静かに待ち受けながら
※徳沢園 案内より

氷壁は高校時代に読んで夢中になった愛読書でした ・・・ 懐かしい
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涸沢や槍ヶ岳に向かう時、此処で見た「芝生の上に張られたテント」が、とても印象に残っていて
「何時かは此処でテントを張って・・・」、と思っていましたが、早々に念願が叶いました

此処は昔牧場だったと云うだけあって、青々した芝生がとても美しい
そしてテント場の付帯設備の水場、トイレも整備されて、とても快適な時間を過ごす事ができました
人気のテント場と言うと必ず上位にランクインしている所以ですね

大銀杏の右手には、レンタルテント群が並んでいます
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キャンプサイトの奥には、この様な深い森が続いています
此処に着いた時、この林から出てきた日本猿のご一行様(笑)がテントサイトを悠々と横断していました
食料、ゴミの扱いに要注意です!
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私がテントを張ったのは、この大樹の下
広いテント場なので、かなりゆったりとスペースを使う事ができました
芝生の下は土ですが、所により岩が入っているので、ペグと岩を併用してテントを張りました
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借りた銀マットの上に持参したモンベルのマットを敷くと、下が芝生と云うこともありかなり快適です
徳沢の標高1582m、夜はかなり冷え込みそうですが、お気に入りの「ナンガのシュラフ」の実力を試す良い機会です

そして、テントの中からはこのように正面に穂高が見えます! 最高でしょう
明日の朝は、「モルゲンロート」が見られるかな
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テントサイトの周りの木々、銀杏やダケカンバが大分紅葉しています
此処の標高は丹沢の山頂より高いので当然かもしれませんね
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この日はかなりゆったりした計画なので、昼食を頂いた後はベンチに腰掛けて本を読んだり、登山者を眺めたりしていました
ピークハントを目指す登山と一味違った登山の楽しみ、これもテント泊の魅力の一つです
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外にあるテラス席でも食事のできる「みちくさ食堂」
此処を目指してやってくる登山者も多い人気店なので、お昼時にはかなり待たされます

みちくさ食堂から登山路を挟んだ川沿いに水場と食事のできるベンチが並んでいます
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翌日の予定ですが、帰り便として午後3時の「さわやか信州号」を予約してあるので、涸沢まで足を伸ばすのはチョッと無理
と云うか、昨年の涸沢の印象が余りに強すぎて・・・ 中途半端な紅葉の涸沢は見たくない、と云うのが本音です

でも、横尾から涸沢に向かうコースには入ってみたいので「本谷橋」迄行ってピストンで戻る事に致しました

明日の予定も決まったので、この日は午後8時は消灯、就寝です  .... zzzzz
 


【徳沢園の夜明け】


徳沢園、午前4時半
北穂高や奥穂高に行く登山者はこの時間から活動開始です
テント場を動き回る人の気配で目が覚めてしまいました

テントの中は5℃、シュラフの中は「ぬくぬく」として気持ちよいです(笑)
テントの外に温度計を出しておいたら・・・ 0℃ 寒そう

テントから顔を出してみると、落ち葉に霜が降りていました
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夜明けを待ってテントから抜け出しました
オオ! 正面の穂高がモルゲンロートに染まっています

モルゲンロート:
モルゲンロートとは、モルゲン(Morgen)が「朝」、ロート(rot)が「赤い」というそれぞれの意味を持ちます。
その二つの意味を掛け合わせて、モルゲンロート=「朝焼け」という意味になります。
朝焼けが山肌に当たり赤く染まることにより、燃え上がるようにも見えるので「アルペングリューエン」ともいいます。
「グリューエン」とは、ドイツ語で「燃える」という意味になります

※ 登山用語集より抜粋
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徳沢園横の広場がこの「モルゲンロート」を眺める絶好の場所のようで、登山者が沢山カメラを持って集まっています
凄い!!  本当に穂高の山頂が真紅に染まっていました
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暫く見惚れていると、あっという間に紅の色がさめて行ってしまいました
この紅葉した木々を一緒に入れたかったのですが残念!
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美しいモルゲンロートを見られた興奮が冷めたところで朝食の準備に入ります
7時半からみちくさ食堂が開店しますが、それではちと遅いので早茹でパスタで簡単に済ませました
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この徳沢園の前を通って登山者が沢山行き来します
此処を通る時間、装備、歩き方で、この後のコースの予想がつきますね(笑)
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今日は秋晴れ、青空が眩しい!
絶好の登山日和です
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山小屋の煙突から立ち昇る白い煙は和みますね・・・・ 
山小屋の登山者向けの朝食はもうすんで、あれはみちくさ食堂の朝食準備のようです

朝日の当たった大銀杏の葉が美しいですね
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さて、此処から横尾まで1時間、其処から本谷橋まで1時間
往復と途中の休憩時間を入れて4時間程度
テントを撤収した後、ここから上高地バスターミナルまで2時間

十分余裕がありそうなので、上高地食堂で「信州サーモン丼」が頂けそうです(笑)


晩秋から初冬の上高地トレッキング 「最終章」
徳沢→横尾→本谷橋→横尾→徳沢→明神→河童橋→上高地バスターミナル となります

もう暫くお付き合いください



【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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4 Comments

りら says..."kite31 様"
徳沢ロッジへと向かう道を歩く方の後ろ姿が印象的ですね

落ち葉にある霜が芸術的に表現されています

絶好の登山日和です・・・のお写真
森林の中から白い雲が立ち昇るかのごとくですね
青キャンパスに描かれたがごとくの光景 爽やかですね

今回 テントがまるで山のオブジェのごとく表現されています とても楽しいですね
2016.10.18 19:36 | URL | #sSHoJftA [edit]
きさく says...""
前穂のモンゲンロート、ものすご色ですね。
ここまで紅く染まったのは何回も徳沢でテントを張りましたが見てません。
天気もよくて良かったですね!
徳沢のソフトクリーム、食べましたか?
濃厚で美味しいので、徳沢に行った時はかかさず食べてます(^^)。

涸沢に行こうと思ってましたが、天気が悪かったようなので今年も断念しました。
来年こそは行きたいと思います。
懐かしい徳沢のテント場....って今年の夏、行ったんんでしたが、やっぱり秋の方が良いですね。
2016.10.18 21:18 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

徳沢ロッジ
この徳沢で宿泊する登山者が選ぶ3つの選択肢、徳沢ロッジ、徳沢園、テントサイト
それぞれ山を楽しむスタイル、距離、経験、パッション(笑)の差が如実に表れている気がしました

ロッジに向かうこの山ガールさんの軽快な足取りがとても印象に残って連写してしまいました(笑)

秋晴れの中で過ごしたテント場
とても気持ちのよい空気が、明るい写真を写すチャンスをくれたように感じます

2016.10.19 08:47 | URL | #- [edit]
kite says..."きさくさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

昨年の晩秋、
嘉門次小屋に泊まった時に、明神岳が紅に染まるのを見て驚いた覚えがありますが
この日、徳沢から見た前穂高のモルゲンロートは凄かったです!

氷点下付近まで冷え込んだ空気、絶好の快晴・・そうした自然の偶然がくれたプレゼントですね
同じ場所から20枚近く写しましたが、見る間に色が変わってゆく・・
薄い橙色から、オレンジ、赤、紅・・ 色がさめて行くのも早かった

初冬の涸沢でモルゲンロートを見た登山者は、それが忘れられないと言いますが、これを見たら納得です

ソフトクリーム頂きましたよ!
このソフトクリームに欠ける情熱、昔牧場だった徳沢の誇りですかね

きさくさんは夏に此処でテント泊でしたか
晩秋、このテントサイトはいいですね

朝、目が覚めるとダケカンバや銀杏の葉の色が濃く変わっている気がしました
冬の足音が聞こえてきそうな上高地、やはりいいですね

来年こそ!、私も涸沢にテントを張って、穂高がモルゲンロートに染まるのを、真下から見たいと思います


2016.10.19 08:57 | URL | #- [edit]

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