凧と浜風

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晩秋から初冬の上高地トレッキング(2) 河童橋から明神へ

晩秋から初冬の上高地トレッキング(2)は
河童橋から自然探勝路を通って明神に至る 上高地らしい約4キロのコース(下記のマップのグリーンライン) となります

河童橋、この前この橋の上から穂高を見たのは今年の7月
槍ヶ岳へのアタックを前に、高ぶる気持ちを此処で静めたことを思い出しました・・・ あれからもう三ヶ月


大正池では正面に焼岳、上高地のバスターミナルでは眼前に六百山が迫ってきましたが
このルートでは、「明神岳」の素晴らしい山容を眺めながら歩く事になります
ss-大正池



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河童橋から少し歩くと、正面に穂高連峰の見える特等席が用意されています
今年の上高地、ナナカマドを中心に赤系統の発色がいまひとつのようですが、黄色系は綺麗に染まっていました
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今回テントを張る徳沢園までは、河童橋から約8キロ、大正池からは12キロほどになります
この日背負っているザックの総重量は16.5キロありますが、徳沢までは比較的平坦なルートなので余り負担になりません
今年5回目のテント泊、このザックの重量にも漸く慣れてきたようです


さて、上高地から明神に向かうルートですが、梓川の右岸は明神岳の眺めがよく、最短で明神に至ります
一方で左岸は自然探勝路となっていて、深い樹林や湿原の中を通る木道を歩くお楽しみコース

今回は早朝の自然探勝路を歩く事に致しました

河童橋から探勝路に向かう途中、右手に見える穂高を無視する事はできません(笑)
少し歩いてはカメラを構えてしまいます
ss-DSC_7789.jpg

梓川に生えるこの箒のような樹木が面白いですね
今歩いている自然探勝路を少し行くと岳沢への分岐点があります
これを登ってゆくと、前方に見える穂高に続く白い岩塊の敷かれた登山路に繋がります


あの雲の向こうには
奥穂高、西穂高、前穂高、吊尾根、ジャンダルム・・・ 名前を聞くだけで背筋が伸びるアルピニストの「聖地」が其処にあります
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河童橋から10分ほどでしょうか・・・ ハイヒールをはいた観光客の方も此処までやってくるカメラスポット
穂高の雪解け水が梓川に流れ込む清流、川岸の立ち枯れした木々、そして川底に見える白い花崗岩が独特の景観を作っています
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大正池のシンボルとなっている立ち枯れした「枯れ木」
これは大正4年の焼岳の大噴火で大正池ができた際に立ち枯れしたとの事です

この岳沢湿原に残る「立ち枯れの樹」も同じ頃に枯れたのでしょうか・・ 、とするともう100年
増える事も無いので、徐々に朽ちてゆき、減ってゆくのでしょうね
ss-DSC_7821_20161014141103b6e.jpg

草紅葉の橙色、針葉樹の濃い緑、立ち枯れした樹の灰白色・・・ 冬を前に艶やかな彩の湿原
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透き通った雪解け水を透かしてみる白い川底
これは、穂高から流れてくる白い花崗岩が細かく粉砕され、川底に溜まったものだそうです
そして、この白い花崗岩が梓川の水をエメラルドグリーンに変えてゆく
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今回の上高地トレッキングで歩いたコース
7月に歩いた時と同じコースですが、細かいルートの変更点が幾つかありました
台風、豪雨、長雨・・・ 自然の猛威を受けて、登山路周辺も色々と影響を受けたようです

これほど太い幹をした樹ですらへし折られるのですね!
この後、この倒木にも苔が生し、長い時間をかけて土に還って行く・・・ 森の再生の一場面
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自然探勝路で見つけた上高地の秋の色です
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明神橋の袂
此処から見る梓川の景色がとても気に入っています
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昨年夏の早朝、この川面から朝霧が湧き立ちとても幻想的な雰囲気に包まれていました
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明神橋越しに「明神岳」を仰ぎ見る有名なカメラスポットです
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この一帯は、眼前にそびえる明神岳をご神体とした穂高神社奥宮の神域となります
標高2931メートルの明神岳は、かつて「穂高大明神が鎮座する山々」という意味で、
穂高連峰全体をさす言葉として使われていたといいます
穂高神社奥宮の祭られた明神は峠を越えた到着点として、この地を見た人々は神々しく見つめて崇拝したにちがいありません
「上高地」とは現在の明神を指しての言葉とも言われています

※上高地案内文より抜粋

ss-DSC_7909.jpg

明神岳から前穂高へ
梓川越しに眺めるこの景色 ・・・ 今、自分が上高地にいることを実感いたします
ss-DSC_7910.jpg


晩秋から初冬の上高地トレッキング(2) 河童橋から明神へ
お付き合い頂きありがとうございました


次は第三章  明神から徳沢へ
この日テントを張る徳沢園の様子を中心に纏めたいと思います




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2 Comments

りら says..."kite31 様"
7枚目のお写真 一際美しいですね
透き通った雪解け水を透かしてみる白い川底
これは、穂高から流れてくる白い花崗岩が細かく粉砕され、川底に溜まったものだそうです
そして、この白い花崗岩が梓川の水をエメラルドグリーンに変えてゆく・・・
そのお言葉の通りの光景が描写されています
お写真も美しいですが記事の文面も日本語の美しさを感じます

8枚目のお写真
森の再生の一場面・・・その語彙の豊にも驚きを覚える程です
お写真はそのお言葉のごとく迫力をもって私の心に迫ってきます

14枚目
明神橋の吊り橋 素晴らしい芸術ですね
お写真 左右の大木の入れ込みが斬新であり個性的な吊り橋写真となっています

上高地のいわれ 知りませんでした
教えて下さり有難う
2016.10.18 19:29 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

岳沢湿原
穂高から流れる雪解け水と、焼岳の噴火で生まれた立ち枯れの樹が作る独特の景観

先日、BSでこの場所の四季の景色を専門に狙っている写真家を放送していましたが
それだけ魅力のある場所でした

この景色が生まれた経過を知ると、何とかそれを上手く伝えたくて・・・ 苦労して纏めた部分なので
お褒め頂き大変嬉しいです

登山者には、倒木など見慣れた景色・・・、と皆さん素通りしてゆくのですが
人の時間ではとても計れない途轍もなく長い時間から生まれた上高地にいると
目に留まった景色、その全てが今も進行している歴史の一場面である事を感じます


明神橋、私は夏と秋の景色しか知りませんが、この景色の四季を見てみたい・・と感じる風景でした

私は山に登って知った日本人と山岳信仰の強い繋がり
人は神々しい山を見た時、其処に神の存在を感じるのでしょうね

素晴らしいと感じる山には、必ず歴史を感じる社、祠があります

2016.10.19 08:42 | URL | #- [edit]

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