凧と浜風

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晩秋の尾瀬トレッキング  【本編1】   

晩秋の尾瀬トレッキング 【速報版】に続いての【本編1】となります


今回の尾瀬トレッキングのコース概要ですが、下記のマップの【赤ライン】が1日目 【緑ライン】が2日目のコースとなります
ブログの記事は、写真のボリュームを抑えながら、赤→本編1、緑→本編2、に纏める事に致しました

総歩行距離:28キロ 獲得標高:1720m 標準コースタイム:670分 のトレッキングコースです

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では、 【本編1】の始まりです
 この章は、【大清水(バス停)→三平峠→大江湿原→沼尻→白砂峠→見晴(山小屋)】 この間のトレッキングレポートとなります

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尾瀬沼から尾瀬ヶ原に向かう途中にある白砂峠
この間、コースタイムで2時間ほどの行程となりますが、尾瀬沼とも尾瀬ヶ原との異なる景色が楽しめます
この白砂峠に向かう登山道の入り口、山が見事な錦に染まっていました
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今回の尾瀬へのアクセスは、昨年利用して快適だった関越交通の【尾瀬号】を又利用する事に致しました 

昨年は南新宿の小さなバスターミナルからの出発でしたが、今年は【バスタ新宿】が起点
定刻の22時に新宿を出発、一部のグループを除き二人掛けのシートに一人と快適な環境で尾瀬へと向かう事ができました
途中2度の休憩を挟んで翌朝3時40分に「大清水」に到着です

昨年と同じ時刻、コースなので、真っ暗な大清水の登山口に下ろされても慌てる事なく(笑)登山準備を進めることができました
前回は初夏、暫く待てば空が明るくなってきましたが、晩秋のこの時期夜明けは遅い

ツキノワグマとの遭遇が頻発している尾瀬、暗い時間の登山は諦め、空が白み始めるまで待つ事に致しました

※ 尚、今回持参したカメラはニコンD600、これに標準ズームのAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRを装着
総重量は1315g  結構な重量でしたが、やはりフルサイズの画像は一味違うと自己満足です(笑)


【大清水 → 三平峠 → 尾瀬沼】

前日の「山テン」の天気予報では、尾瀬地方 朝:霧、午前中:霧、午後:曇り一時雨
夜明け、三平峠に向かう山道は、天気予報通り、深い霧に覆われていました

大清水から三平峠まで標高差が580m程あります
歩き始めは沢に沿って広がる広葉樹林の中、甘い落葉樹林の香りを嗅ぎながら高度を上げてゆきます

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三平峠まであと少し
この辺りから、登山路を囲む樹林帯が檜を中心とした針葉樹林に変わります

霧に包まれた樹林の空気が、甘い落葉樹林の香りから針葉樹の爽やかな香りへと変わってゆきます

雑然と拡がる甘い香りの落葉樹、整然と佇立する爽やかな香りの針葉樹林
対照的な樹林の植生の変化、これもこの大清水から尾瀬沼に向かう登山路でとても記憶に残っていた感覚です

樹林の間を折れ線グラフのように続く木道、樹林の間を流れてくる乳白色の霧が体に纏わりついてきます
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木材として価値の高い檜は植林されたものと思われますが、尾瀬沼の廻りは自然のままの深い原生林が残っています
森の主のようなブナの大樹があったり、このような立ち枯れした樹が突然現れたり・・・  この森は本当に面白い
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三平峠から尾瀬沼に向かって、木道を下ってゆきますが・・・  此処で見事に滑って尻餅をついてしまいました

2週間ほど前から「尾瀬の様子」を調べていて、冷え込みの厳しい朝は「木道に霜が降りて滑り易い」との注意を見ていましたが
木道の霜ではなく、秋の長雨でタップリと水を含んだ苔むした木道の滑り易さは想定外でした

素直に尻餅をつけばよかったのですが、変に抵抗したせいで(苦笑)左足を少し捻ってしまいました
この軽い捻挫のお陰で、この後に控える「至仏山登山」の決行を悩む事に・・・・  ※ これは後述します

少し足を引きずりながら・・・  無事に(?)尾瀬沼に到着です


【尾瀬沼 → 大江湿原 →浅湖湿原 → 沼尻平】


大清水から尾瀬へのアプローチは「三平峠」が一つの障害になっているようですが、
広漠とした尾瀬の湿原とは一味違った、大江湿原、尾瀬沼周辺の景色はとても魅力的でお奨めです


長蔵小屋から大江湿原に向かう木道
針葉樹の深い緑、熊笹の明るい緑、ダケカンバの白い幹と黄色く色付く葉、草紅葉の深い橙色・・・ と、凄い彩
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尾瀬沼の背後に拡がる原生林、この樹はどのくらいの樹齢なのでしょうか?
大樹好きの私としては(笑)、空に向かって拡がるこの枝振りを見ているだけで嬉しくなってしまいます
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大清水からの登山路の分岐した三平下
古くからある山小屋の長蔵小屋、この山小屋は尾瀬で一番最初にできたそうです
そして此処には尾瀬沼のビジターセンターがあります
注意事項やお奨めのトレッキングコースなど、尾瀬の事を気軽に相談できる場所でした
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速報版にもアップした「三本カラマツ」です

早春の若草の頃、ニッコウキスゲやワタスゲの茂る初夏、そして草紅葉の燃える晩秋、雪に覆われる長い冬
四季折々、尾瀬沼や大江湿原の写真と云うと、このカラマツが写っている気が致します
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大江湿原に別れを告げて、尾瀬沼周遊道(北岸コース)へ分け入ってゆきます
ダケカンバの黄葉が始まっています、白い幹を飾るように拡がる淡い黄緑色が綺麗ですね
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三本カラマツ、大江湿原の最後のショット
背後の山からは絶え間なく霧が流れ込んできていました
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浅湖湿原付近
まさに錦秋、葦の茂る湖岸からのこの眺めは尾瀬沼独特の景色です
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霧が流れ込んでくると対岸は無彩色の世界へ
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この浅湖湿原、尾瀬のトレッキングの記録等で余り話題になっていませんが、私はとても好きな場所のひとつです
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沼尻平に到着
速報版に記載した様に、此処にあった「沼尻休憩所」、昨秋の火災で焼失してしまったとの事
尾瀬沼を眺める絶好の場所にあり、「見晴」に向かう登山者にとってとても嬉しい休憩所だっただけに本当に残念!

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休憩所の土台のコンクリートの柱と焼け焦げた木材が晒された焼け跡
昨年の初夏の景色を思い出し、チョッとした「無常感」を感じながら・・・・ 此処で昼食を頂く事に致しました
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参考までに
これが、昨年初夏に来た時の「沼尻休憩所」
緑の湿原にワタスゲの白い穂、沼を渡る心地よい風、登山者の賑やかな声、冷たいアイスクリームの美味しさ
又復活しないかな ・・・・ (ため息)
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尾瀬沼からの景色で忘れてはいけないのが、日本百名山の一つ「燧ケ岳」
朝、尾瀬沼に到着した時には霧ですっかる隠れていましたが、この時間、霧が晴れて姿を現してくれました
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白砂湿原に点在する池溏(ちとう)
尾瀬ヶ原の池溏ほど数はありませんが、森が迫った立地故、こうした映り込みを見る事ができました
一番気に入った写真は速報版に使ってしまったので(笑)、次善の作品です



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木道では風を感じる事はありませんでしたが
池溏には僅かに漣が立っていたようです、少し歪んだ鏡のようですね(笑)
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池溏の映り込みに暫し時間を忘れていました
さて、此処から見晴しに向かうチョッとした難所の白砂峠に向かいます
沢や雑木林があって、身近な山に登ったような雰囲気のコースが約2時間続きます
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白砂峠の景色
この辺り、特に尾瀬を意識する事のない山の風景と思います
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深い雑木林の間を縫って続くトレッキングコース
結構濃い秋の気配に染まりました(笑)
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自然のデコレーション
枯れ木に絡まった蔦が原色の彩を添えていました
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12時、見晴の山小屋に到着です
弥四郎小屋の受付は午後1時からなので、ザックを預けて付近を少し散歩してみる事にします
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昔の古い木造校舎のような趣の弥四郎小屋
見晴は、鳩待峠から尾瀬に入山する観光客の徒歩限界範囲(約2時間)なので、
グループ用の宿泊容量も必要なようで、この弥四郎小屋には旅館のような大広間までありました

私が宿泊したのは右の別棟、原則として個室を用意してくれる他、お風呂は大きな浴槽とシャワーつき、トイレはウォシュレット、
洗面台は何時でもお湯がでました

食事も素晴らしかったですよ・・・ 見晴に泊まる機会があったらお奨めの山小屋です(笑)

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山小屋の周辺を少し歩き始めたら、雨がぱらついてきました
空を見ると、黒い雲が流れてきているので、遠出をするのは控える事に致しました

木道の間に健気に咲く花を見つけました
尾瀬の湿原で、最後に咲く花として有名な【エゾリンドウ】、木道の間に咲いていたので、花は痛み汚れていました
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咲いた花の名前を調べるのも大変ですが
枯れた花の名前はもっと大変・・・ 昨年の初夏、この辺りはワタスゲの白い穂が風に揺れていました
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かなり大粒の雨が落ちてきたので小屋に逃げ込みました
至仏山も雲を被っていますね・・・・

さて、三平峠でひねった左足、チョッと嫌な痛み方をしています
山上から見下ろす尾瀬ヶ原の草紅葉が見られると云うインセンティブが無ければ、この足で至仏山はチョッと・・・

と云うことで、明日のお天気、至仏山の雲の掛かり方でコースを決める事に致しました
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本編1、大清水から見晴までのトレッキングレポートでした

本編2では、翌朝見晴しを出発し、尾瀬ヶ原の景色を楽しみ、至仏山の麓、山の鼻から至仏山登頂
其処から鳩待峠までの記録、一気に纏めちゃいます





【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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3 Comments

kite says..."鍵コメさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございました

初夏の尾瀬の爽やかな空気と対照的に、晩秋の尾瀬は甘く芳しい香りに包まれていました
是非、機会を見つけて秋の尾瀬も行ってみてください

足のご心配、ありがとうございます

山岳地帯、こうした大自然の中に入ってゆくと色々なアクシデントがありますね(笑)
いくら入念な計画を立てていても、何があるか分からない・・・ 人の力の小ささを感じます
その場で最良の判断ができる様な柔軟性の重要さ、今回も痛感いたしました

この冬、もう少し体を鍛えて、来年の山行に備えたいと思います

写真、登山を趣味にすると、持参するカメラ、レンズ等に悩みますね
今回も至仏山をなめていた訳ではありませんが、至仏から小至仏への下り、
ショルダーに装着したカメラを保護しながらの下山は結構苦労いたしました

でも、この景色を自分の持つ一番良いカメラ、レンズで写したい!
カメラの性能と持ち込み難さ、その狭間で常に悩むのでしょうね・・・
2016.10.09 07:26 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31様"
4枚目
立ち枯れした樹 その朽ちゆく姿 それは哀愁をおびてはいますが それと共に芸術的な美を感じさせてくれます

結構濃い秋の気配に染まりました・・・のお写真
大胆な構図です
葉の扱い それがインパクトがあります
背景の玉暈けも美しいです

本編1、大清水から見晴までのトレッキングレポートもまた心トキメク思いで拝見させて頂きました
2016.10.09 20:20 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

濃厚な朝霧に囲まれた樹林で、突然、こうして立ち枯れした大きな樹木を見る驚き
確かに、樹からアートに生まれ変わったのかもしれませんね

大きな枯葉の写真
トレッキングコースとしては気持ちのよい場所ながら、いまひとつ写真に残せる場面が無くて・・・
森の中の極一部を切り取る事にして狙った写真です

>本編1、大清水から見晴までのトレッキングレポートもまた心トキメク思いで拝見させて頂きました

湿原、沼、樹林・・ 高ぶった気持ちで歩いたこのトレッキングコースの空気を感じていただけたらい嬉しいです
2016.10.10 09:16 | URL | #- [edit]

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