凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記  【中編】

暑さ寒さも彼岸まで とか、でも今年のお彼岸は肌寒さを感じますね
ブロ友の皆さんがアップされる写真にも、彼岸花が沢山登場し始めました
今年は巾着田、行けるかな・・・


初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記 【中編】は、赤岳アタックの前半、行者小屋から赤岳山頂までの記録となります

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赤岳天望荘から山頂までの最後の岩壁を見上げます、赤岳山頂山荘が見えていますね
この岩壁だけでコースタイムは約40分、最後の1/3はずっと鎖場となっています


ss-赤岳登頂
赤岳のアタックにフォーカスしたマップを載せておきます
この【中編】では、行者小屋から「地蔵尾根」を登って、地蔵の頭、赤岳天望荘、赤岳山頂:赤のラインを纏めました
そしてこの後の【後編】では、赤岳山頂からの下り、そして行者小屋から美濃戸口までの帰路:緑のラインとなります
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初めての八ヶ岳、二日目の夜が明けました
遅くとも、11時前にはテントを撤収したいので、6時前に行者小屋を出発します

この行者小屋から赤岳に登るコースですが
地蔵尾根、文三郎尾根、この特徴のある二つの尾根のどちらから登ってどちらに降りるか?
登山者によって、色々な意見があるようで、前日に山小屋の前の広場で幾人かの登山者ともお話しました

地蔵尾根は樹林帯から入って最後は赤い岩壁に続く鎖場
文三郎尾根は、行者小屋からも見える急坂をかなり長い階段が掛けられている
事前に調べた資料からのイメージはザックリとこの様な感じですが
既に、地蔵尾根を登るルートでイメージトレーニングができている私は、迷うことなく此方を選びました

行者小屋裏手の登山路から登り始めます
山小屋の周辺では、既に色付き始めた広葉樹が散見されます
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樹林の間を抜けて登る登山路、正面に横岳のゴツゴツした頂が見え始めてきました
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暫く登って、樹林が切れた踊り場で振り返ると素晴らしい景色が広がっていました
登ってきた八ヶ岳の山々の向こうには茅野の街並み、そして正面、雲海の上にアルプスの山々の蒼い陰影が浮かび上がります
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この辺りから、登山路が急になってきます
簡易的(な印象の)階段が続きますが、この階段の手すりに摑まって驚きました 
「冷たい!!」 とてもグローブ無しでは手すりに摑まれません、この手すりで、此処はもう夏山ではない事、痛感いたしました
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少し登っては振り返り、「蒼き山々」の姿に嘆息
この日は曇り、かなり厚い雲が朝の光を遮っていたので、橙色の朝陽の混じらない「蒼の世界」
この微妙な濃淡を写し取るカメラが欲しいです(笑)
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行者小屋からはその頂きしか見えていなかった「中岳(左の頂き)」から「阿弥陀岳 標高:2805m」
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同じような写真ばかりで恐縮ですが・・・ (笑)
この瞬間、雲の切れ目から差す日の光が、蒼い山影に届く様がとても美しかった
左1/3の辺りですが分かりますか? 見え難い写真ですみません
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赤岳の頂が見えてきました
当初の予定では、1日目に赤岳に登り、疲労の度合いによってですが、2日目にこの阿弥陀岳にも登る予定でした
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岩を掴んで登るような急な岩壁が現れました
此処でトレッキングポールを仕舞い、赤い岩に取り付きます
樹林の中に見える行者小屋、随分下に見えるようになりました
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阿弥陀岳と反対側、左に目を転じると切り立った横岳の山頂が目に入ってきました
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このお地蔵様が見えてくれば、稜線まであと少し
しかし、この最後の部分が結構スリリングな岩場になっています
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脆く、崩れやすい赤い岩塊
登山路には岩の階段が刻んでありますが、かなり頑丈な崩落保護がなされていました
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地蔵の頭からの稜線上に建つ「赤岳天望荘」、そして山頂に建つ「赤岳頂上山荘」が見えてきました
岩壁の下にいる登山者が見えますか? この人影でスケール感が把握できると思います
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行者小屋から一時間少々、「地蔵の頭」に到着です
右に行けば赤岳、左に行けば横岳、この稜線では冷たい風が吹き荒んでいて急速に体温を奪われてゆきます
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地蔵の頭から西を見通します
原村、茅野の市街地、遠くには北アルプスの山並み

此処で写真を撮っている時、地蔵の尾根を登ってきたのは「お隣でテントを張っている登山者」
如何にも山慣れた様子だったので、前日の夕暮れ時に「八ヶ岳」のお話を少ししました

アルプスの山座の同定に迷っていたら、この方から色々と教えていただきました
御嶽山、南アルプスの北岳、甲斐駒、そして北アルプスは穂高と槍・・・ 八ヶ岳と云うのは「山見の山」ですね(笑)
ss-DSC01337 (1)

登ってきた地蔵尾根を見下ろします、ポツポツと登山者の姿が見えています
行者小屋の屋根も見えますね
ss-DSC01330.jpg

Zoom In  行者小屋のテント場
オオ! 木立の下に、私のオレンジ色のテントが見えています
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横岳に続く険しい稜線が見えています

来年はこの尾根を縦走してみたいですねぇ
横岳、硫黄岳、夏沢峠、天狗岳・・・ 未だ私にはテント泊縦走は無理なので、著名な山小屋を泊まり歩くのかな
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稜線から東の方角を見ていると、
強い風に流されてくるように、雲海が眼下の山並みを飲み込もうとしています
これはもう一大スペクタクル! 暫く目が離せませんでした
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この写真、二度目の登場ですみません
元々、此処で使う積りが「前編」の登山路の写真が少し地味だったので(笑)
援軍として前編に駆けつけてもらいました、 本来の時間軸から云うと・・・ 此処で登場です
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赤岳天望荘前でスマホを開くと、確りと電波が届いています
早速、この素晴らしい景色を友人達に送っておきました
暖かい布団の中で見てください(笑)

地蔵の頭に集合していた登山者のグループ
天望荘で暫く休むと思ったら、休憩なしで赤岳にアタックするようです
直ぐ後に付かれるのは嫌なので、少しスピードを上げて最後の岩壁にアタックです
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この様に鎖場の続く岩場ですので、下に岩を落さぬようかなり気を使いました
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赤岳山頂に向けての最後の難所
少し登っては周りの景色を眺める、その場では高度感の違いから、景色に結構の差があったように感じましたが
家で写真整理すると・・・・ 微妙ですね(笑)
でも貴重な山旅の記憶、 撮影者の心情からして「似て非なるもの」としてご覧ください
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山頂間近、こうして下で岩に取り付いている登山者達を眺めていると
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を思い出しました(笑) ・・・ 失礼
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赤岳頂上山荘に到着です
時間に余裕が無いので、休憩時間は取らず、写真撮影だけして赤岳山頂を目指します
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赤岳の山頂の標高は2899m、富士山より800m以上低い事になります
アルプスの様に、高山が連なる風景も素晴らしいですが、八ヶ岳のように独立した山塊からの眺めも素晴らしい

この景色を眺めていて、富士と八ヶ岳の物語を思い出しました

ご存知でしょう・・・?
昔々、八ケ岳と富士山はいつも「私の方が背が高い」「いや私の方が背が高いわ」と背比べ喧嘩をしていました・・・ 「中略」
・・・・その結果、富士山の方が低いということになりました。
「やっぱり私の方が高かったわ」と勝ち誇る八ヶ岳に富士山は「これは何かの間違いよ」と怒って頭の上の樋を握って振り回し
八ケ岳をめった打ちにしたのです。それで八ヶ岳は今のように八つに分かれて富士山より低くなりましたとさ。

というお話、山梨県民ならだれもが一度は聞いている神話との事(笑)

ss-DSC01405_20160921204942658.jpg

ついに赤岳山頂に到着です
標高2899mと、3000m級が沢山あるアルプスに比べ、数字上は少し寂しいですが
廻りに遮る山塊の無い八ヶ岳の眺めはとても素晴らしいものでした

祠と道標のある狭い山頂、暫し此処からの景色を楽しんだ後
いよいよ、噂の「文三郎尾根」を下る事に致します
ss-DSC01410.jpg


初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記  【後編】 

最終章、「赤岳山頂から行者小屋、そして北沢ルートを通って美濃戸口へ」  に続きます



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2 Comments

りら says..."kite31様"
険しい山にもお地蔵様がいられるのですね
とても印象的です

この様に鎖場の続く岩場ですので、下に岩を落さぬようかなり気を使いた・・・のお写真
ダイナミックに描写されていますね
登山の方々を入れ込むことにより 臨場感が増しますね

いよいよ、噂の「文三郎尾根」を下る事に致します・・・・
アップ楽しみにしていますね


登山路には岩の階段が刻んでありますが、かなり頑丈な崩落保護がなされていました・・・のお写真
頑丈な崩落保護・・・実用性の物であり安全のための物ですが こうしてお写真で拝見するとアートにも見えますね


2016.09.22 22:49 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

純粋な山岳信仰とはまた別に、登山の安全を願う意味合いから「お地蔵様」を祭ったり、
山で命を落とされた方のご冥福を祈る慰霊の碑もよく見かけます

山の厳しくも美しい自然の中に居るとこうした敬虔な気持ちになるのもとてもよく分かります

>・・・ 登山の方々を入れ込むことにより 臨場感が増しますね

ありがとうございます、山頂から見下ろした写真の中では、この写真が一番気に入っています

>頑丈な崩落保護・・・実用性の物であり安全のための物ですが こうしてお写真で拝見するとアートにも見えますね

私も此処まで凄い崩落保護の設備は見た事がありませんでした
確かに、赤い岩との対比が面白いですね

最終章、
この週末にはまち目ラレルと思います・・・
2016.09.23 21:57 | URL | #- [edit]

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