凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記  【前編】  

初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記の本編ですが
写真の量と登山ルートの区切りから、「前編」、「中編」、「後編」と3つのパートに分ける事に致しました

先ずは前編ですが
今回の山旅の行程概要と1日目の「美濃戸口から行者小屋」迄の登山ルートの記録となります

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今回の山旅で最も印象に残った景色の一つ、赤岳山頂から見た富士
強い風に雲海は蠢き、弱い陽射しが刻々と変化するなか、遥かなる富士の超然とした姿は感動的でした
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山から帰った翌朝、起きたら久しぶりの筋肉痛、階段の下りで苦労しています(笑)

テント泊のザックは山小屋泊の時のザックに比べ6キロ以上重い
この重量の責め苦、下山で歩いた最後の林道で太腿の筋肉が悲鳴を上げているのを自覚していましたから
この筋肉痛はある程度覚悟はしていましたが・・・ やはり辛い


さて、前編の最初で今回の登山ルートの概要を纏めておきます
                 1日目 美濃戸口~行者小屋 :赤のライン(南沢ルート)
                 2日目 赤岳アタック 行者小屋→地蔵尾根→赤岳→文三郎尾根→行者小屋 :青のライン 
                 2日目 下山 行者小屋~美濃戸口 :緑のライン(北沢ルート)

美濃戸口(標高:1488m)、行者小屋(標高:2349m)、赤岳山頂(標高:2899m)
総歩行距離: 16.5キロ  獲得標高: 1498m 技術度 ★★★、体力度 ★★★

ss-赤岳


【美濃戸口 ~ 美濃戸】

横浜の自宅から東名、圏央、中央と高速を乗り継いだ後、諏訪南ICを降りて美濃戸まで、約3時間で到着致しました

茅野駅からバスに乗って八ヶ岳に向かう多くの登山者が降りるこの「美濃戸口」
駐車場、山小屋、レストラン、日帰り温泉と充実したターミナルとなっています

マイカー利用者は、この「美濃戸口」の駐車場であれば ¥500/Day  で駐車する事ができます
一方、徒歩1時間掛けて登る赤岳登山口の「美濃戸」には ¥ 1,000/Day の駐車場が用意されています
しかし「美濃戸口→美濃戸」の林道は悪路で有名で「車の底をこする危険あり」とのコメントがネットに散見されています

私の車、大切に乗っているお気に入りの車なので、この車を痛めるリスクは避けたい
と云うことで、今回は美濃戸口に車を停め、美濃戸まで1時間を歩く事にしました

この「八ヶ岳山荘」で駐車料金を払い、登山カードを提出して出発です
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朝7時半、少し肌寒いくらいの高原の空気が体を目覚めさせてくれます
でもこの林道・・・ 特に荒れておらず、結構良い道では?
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美濃戸に向かう車が私の横を走り抜けてゆきますが、オフロード仕様の車は少なく、普通の乗用車も結構走ってゆきます
オイオイ・・ 話が違う(苦笑)

そして一時間で「やまのこ村」の駐車場に到着
管理人の方に林道の状態を確認したら、無雪期はいつもこの程度の状態との事

この時には元気一杯だったので、1時間の歩行距離にも余り拘りませんでしたが
帰路、多くの登山者が美濃戸をゴールにして車に乗り込むのを横目に、その後1時間重いザックを背負って歩いたのは辛かった
次に来る時は美濃戸まで車で来る事に致します(笑)


さて、此処が赤岳への登山口となっている「美濃戸山荘」です
此処から沢沿いに行者小屋に向かう「南沢」と、暫く林道を歩いた後で赤岳鉱泉を経由して行者小屋に向かう「北沢」に分かれます

ものは試しと登り:南沢、下り:北沢と、別のルートを選択しましたが
今回の経験から言えば、八ヶ岳らしい登山路の楽しめる「南沢ルート」の往復が正解と思います

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【美濃戸(登山口) ~ 行者小屋 :南沢ルート】

それでは、南沢ルートを登り始めます

水の豊かな八ヶ岳、暫くは沢沿いの変化に富んだ登山路を歩きます
コメツガの原生林、爽やかな針葉樹林の香りと独特の幹の色が、登山者を和ませてくれます
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登山路の脇に時々巨岩が登場します

この岩、動物の顔に見えませんか?
真ん中に鼻があって、少し歪んだ口を開けてている ・・・ 私にはライオンに見えたのですが(笑)
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沢から昇る水蒸気で岩肌が濡れ、苔の育成条件が整っているのでしょうね
苔に覆われた八ヶ岳独特の世界が広がっています
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八ヶ岳の植生はとても複雑のようで
標高が上がるに従い、登山路から見る林の姿が微妙に変化してきます
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樹が生まれ、育ち、老い、倒れる ・・・そして倒木の廻りに生まれる新しい命
森全体がダイナミックに生きている事を感じます
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樹林の間を縫っていた登山路が突然途切れ、広い河原に出ました
此処が「白河原」、行者小屋まであと30分ほどで到着です

この白河原からは、正面に横岳の岩壁が見え始めます

と、この河原で記念撮影をしているグループに遭遇
記念撮影のシャッターを押してあげた後、暫し談笑致しました

最初の話題は、私のザックの容量と重さ(笑)
何リッター入るのですが?と云う問いかけから、テント泊の話、ザックの話、赤岳の話などなど
とてもお話好きの登山者でした

この日には赤岳展望荘泊まりとの事、お気をつけて・・・・

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横岳の岩壁から続く、大同心、小同心の奇岩
八ヶ岳の沢山ある頂、未だ一部の山に関してしか知識もありませんが、この横岳のギザギザした山容は特徴がありますね
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今は広々とした河原ですが
一度荒れると、此処を濁流が流れるのでしょうね、そうした名残かな 自然が創ったアートが此処にありました
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少し河原を歩くと、森の中に切れ込む登山路がありました
重く、大きなザックを背負っていると、この大きな石の転がる河原はとても歩き難い
・・・ ので、早速樹林の登山路に逃げ込みます
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11時少し過ぎ、行者小屋に到着です
コースタイムを随分オーバーしてしまいましたが、これはテント泊装備のせいにしましょう


八ヶ岳では有名な山小屋の「行者小屋」
文三郎道に繋がる登山路にテント場が広がっています
此方のテント泊は、一泊 ¥1,000

受付で手続きを済ませ、赤岳登山のルートに関してアドバイスをお願いしました
要は・・・ お好きな様に、と云うことです(笑)


山小屋に泊まる方、テント泊の方、赤岳展望荘を目指し休憩する方
色々な方がこのベンチに集うので、凄く賑やかです
どのルートから来た、どの山に登る、赤岳はどちらから登る・・・ 等々
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赤岳との「 First contact 」
山頂にはガスが掛かっているようです、間近に見ると凄みのある岩壁が迫ってくるようです
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赤岳から横岳に向かう稜線上に、辛うじて「赤岳展望山荘」が見えました
この山小屋も凄い場所に作られていますね
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この時間、未だテント場は随分空きが合ったので、右手の木陰に設営しました 
これまで、どれ程の登山者が此処でテントを張り、翌日のアタックを夢見て眠りについたのでしょうか

石の多い空き地ですが、テントの大きさに整地がされていて中々快適でした
 ペグも刺さりますが、適度な石を使ってロープを張ってみました → 涸沢の予行演習です

山の中ではオレンジ色のフライシートが目立ちます


テントを設営後、シュラフに包まって軽く休んだら・・・ そのまま少し寝てしまいました(笑)
やはり疲れが残っているので、赤岳アタックは明日にしました
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周りを深い樹林に囲まれた行者小屋
写真を撮るため少し周りを歩いてみましたが、赤岳と横岳、そして阿弥陀岳に取り囲まれて
此処では山を撮る以外にありませんねぇ・・・
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赤岳に登り、横岳越しに八ヶ岳の山々を見るとその稜線を縦走してみたくなるのでしょう
清里を中心とした小海線沿線に広がる高原から見た八ヶ岳とは全く異なった表情、それをこの横岳の岩壁に見ました

横岳の山頂付近はギザギザと小ピークが連続しており
赤岳側から順に二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳(ほこたけ)、石尊峰(せきそんほう)、三叉峰(さんしゃほう)、無名峰、奥ノ院と並んでいる・・・
※ Wikipedia より

あの小ピークに全て名前が付いているようです
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山小屋の横を流れる「八ヶ岳の美味しい水(?)」をバーナーで沸かして入れたコーヒーを楽しみながら
夕暮れを前にして、周りの山々の彩り、陰影が微妙に変化してゆく様を眺めています
静かで、とてもゆっくりと時間が流れてゆく感覚
やはり、山はいいですね  
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この日の夕飯は、レトルトの「バターチキンカレー」、「アルファ米」それと「缶つま」シリーズで気に入っている「黒豚の角煮」
と少し手抜き気味なので写真はなしです

この先、寒くなったら是非「鍋」の山ご飯に挑戦したいと思います


初めての八ヶ岳へ 主峰「赤岳」登山記  【中編】 赤岳アタック編に続きます





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6 Comments

az says...""
kiteさん

一枚目の写真 見せていただいている私も感動しまくります。
これを見るまで大変な苦労があるんでしょうね。
2016.09.20 21:19 | URL | #EBUSheBA [edit]
りら says..."kite31様"
自然が創ったアートが此処にありました・・・・のお写真
自然と言う名の芸術家の作品
今更ながら驚く程の見事さですよね
それを素晴らしい表現で見る者にお写真は伝えています

森は生きている
まさしく・・・その言葉・・・kite31さんのお写真が語っています

苔の美しさにも魅了されました
2016.09.20 23:17 | URL | #sSHoJftA [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん!ライオンに見える岩!どこにありました?
私は気づかずに通りすぎてしまいました。
河原の倒木、あれはすごいかっこいいですよね(*^_^*)
同感です♪私も心奪われ、写真を何枚も撮りました。

一枚目の雲海と富士山のシルエット!
素晴らしいですね(*^_^*)
続きも楽しみにしています
2016.09.21 13:03 | URL | #- [edit]
kite says..."az さんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

稜線上で冷たい風に吹かれながら眺めた景色
強風で雲海が蠢いていても、遠くに見える富士山は微動だにしない
少しでもこの凄い景色の感動を伝えたいとシャッターを切りましたが、この一枚が一番ピッタリしました

車を停めた美濃戸口から、約7キロ、高度差1500mほどを歩いて此処に至りました
この高度差は、ザックリ富士山の五合目から山頂までとほぼ同じでした

確かに大変ですけれど、こうした景色を見たら、疲れも、筋肉痛も飛びますね(笑)

2016.09.21 16:00 | URL | #- [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

本当に、山を歩いていると、岩や木、苔・・ 思わぬ自然の造形美に出会ってびっくりする事があります
りらさんなら、もっと沢山素敵な対象物を見つけるのではないでしょうか?

何時倒れたのか?どうして倒れたのか?
鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れた時には大騒ぎになりましたが、
深い森の中で巨木が倒れても誰も気づかない、
でも自然の営みの中では極当たり前の事象として朽ちて行き、新しい命を育むゆりかごになってう行く
そんな大きな時間の流れを感じます

りらさんも苔好きですか?
山の好きな女性は、次第に「コケ女子」に進化するそうですよ(笑)

そうしたコケ女子に人気のある山が、北八ヶ岳だそうです
私も、今度苔を撮りにいってこようかと思っています、コケ男になる積りはありませんが・・・(笑)


2016.09.21 16:09 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

>kiteさん!ライオンに見える岩!どこにありました?

傍にいれば、マップを見せて「この辺りです」って教えられるのですが、この状況で説明するのが中々難しい(笑)

写真のプロパティーを分析したところ、
「(仮称)ライオン岩」は「美濃戸山荘」の写真の10分後の撮影時刻となっているので

南沢に入って直ぐにあった「砂防ダム」を越えて少し行った所にあたりと思います
次の機会に是非見つけてください!
yamatoumiさんが見ると、ライオンじゃないかも・・・(笑)

戻ってきてから、yamatoumiさんの赤岳登頂のブログを拝見したら、
この倒木の写真が確りとあってチョッとびっくりしました

「前編」は行者小屋までの記録なので、少し地味な写真が続くので
一枚目の写真、本当は「中編」の赤岳アタックで一番気に入った写真だったのですが、先出ししてしまいました

赤岳はとても素敵な山ですね


2016.09.21 16:20 | URL | #- [edit]

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