凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初秋の立山連峰縦走記  【後編】


立山登山記の最終章、初秋の立山連峰縦走記【後編】は、

【中編】の別山南峰からの眺の後を継いで、別山北峰からの剱岳、後立山連峰の眺めから
立山縦走コースの最後となる別山乗越までの稜線の眺め、そして雷鳥坂を一気に下った後の雷鳥平、室堂平から眺める立山連峰
そして最後に「おわら風の盆」の様子を加えることにします

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別山から別山乗越に向かう稜線から眺める「剱岳」
剱岳アタックを目指す登山者のベース基地、剱沢小屋の廻りに沢山のテントが張られています

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別山は霊山立山の北の鎮である
 縦走路は山頂の西を通って行くので気づかずに行く人もあるが
北東に5分ほど行ったこの山頂は剱沢を間にして剱岳と向かい合う、絶好の展望台になっている
※ ヤマケイ紹介文より

別山山頂にある祠の横に荷物をデポして北峰に行ってみる事にしました
あの小高い頂が北峰、10分足らずで行けそうです

確かにあそこから見る「雲海を背負った後立山連峰」の眺めは、惹かれますね
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別山北峰から振り返って眺める真砂岳、立山連峰・・・ 昨日から走破して来たコースです
写真の右端が、ザックをデポした南峰の祠です
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此方は、南峰からこれから歩いてゆく別山乗越に向かう稜線です
ハート型に見える残雪の上の鞍部には剱御前小舎の建物が見えています
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そして剱岳

日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされる
山域は特別保護地区で、日本百名山,および新日本百名山に選定されている
立山とならび日本では数少ない氷河の現存する山である
※ Wikipedia より

昨年はこの別山から剱岳を眺め、自分との剱岳との(登山スキルの)距離を確認する積りでしたが
雨・風・ガスで何も見えず、「今の君では姿を見る事すら無駄!」と言われているのだろう・・・ と納得して立山を後に致しました
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この山を初めて見た印象は穂高や槍ヶ岳とは全く異なりました

麓の山小屋から山頂までの登山コースが全て見えている、剱岳のスタンスは「登れるものならば登ってごらん」なのかなぁ・・・ (笑)
未だ暫くは剱岳にアタックするのは無理ですね、そう納得した剱岳との「 First contact 」でした
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しかしこの別山からの眺めの素晴らしさはどうでしょう
私の様に新たに登山を始めた方々に、この景色を見て貰って、「山」の素晴らしさを再確認して貰う
此処から見た立山の景色、その様な景色の一つでした

立山から室堂平への眺め
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別山乗越に向けての稜線の眺め
山の後には遠く富山の街並みが見えています
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内蔵助山荘から今日歩いてきたトレッキングコースを振り返ります
高原の夏は短く、稜線上の高山植物はもう秋の準備を始めているようです
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この写真、今回の山旅で最も心に残った景色の一つです
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剱岳を一望します

一服剱、武蔵のコル、前剱の門、平蔵のコル、カニのタテバイ、カニのヨコバイ、カニのハサミ、獅子頭・・・
剱岳の山頂に至るルートにつけられたポイントの名前です
こうした名前の多さを見ても、沢山の登山者に愛され、恐れられてきた剱岳の歴史を感じます
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アタック前夜、あの剱沢のテントから見る剱岳はどれ程の迫力なのでしょうね
真下から剱岳の圧倒的な山容を見て、怯むのか、奮うのか・・・
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昨年、余りの雨と風に嫌気をさして、岩陰に隠れたら・・・ 
隣の岩陰に雷鳥が一羽で避難していて、思わず笑ってしまった事を思い出しました

今年の立山では見られないかな・・・ と想っていたら、雛を二羽連れたら雷鳥に遭遇
この時に正面から歩いてきたソロの山ガールの方に、「静かに」の合図をして、雷鳥を指差したら、大感激されました
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写真の対角線のライン、この急峻な稜線上のルートが真砂岳から雷鳥平へのエスケープルートになる「大走り」
雷鳥平にテントを張って館山を縦走する際、此処を使うと時間管理がし易いのですが、凄い下りですね
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雷鳥坂への分岐点となる剱御前小舎まであと少し
硫黄で白くなった「地獄谷」ヶ見えています、この谷の傍では風向きに十分注意するよう、掲示板に書かれています
剱御前小舎では軽く水分補給をして、雷鳥坂に向かいます
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雷鳥坂を一時間足らずで一気に下ってきました
雷鳥平のテントサイトに向かいます
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来年は此処にテントを張って、3,4日のんびりしたいなぁ・・ と憧れている雷鳥平です
傍に温泉や食堂もあるので、長期逗留型のテント泊も可能とか
高原の別荘気分で命の洗濯(笑)ができますね
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楽しかった立山縦走も最終章、ミクリガ池を通って室堂ターミナルに向かいます
立山、やはり雄山の周辺はガスに覆われ易いようですね、この日も確りとガスを纏っていました
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立山の鉄板写真、ミグリガ池越しに眺める立山の山並み
立山・黒部アルペンルートを使えばハイヒールを履いてこの景色が見られる、これも立山の魅力の一つでしょう
快晴の立山・室堂平 登山者ではない方々がターミナルから溢れていました(笑)
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室堂ターミナルに昼前に到着です
昨年、荒天の中を縦走し、この室堂ターミナルに疲労困憊して戻ってきた事を思うと
今回の山旅は本当に天候にも恵まれ、余り疲れを感じることなくこの室堂に戻ってこれた様に感じます

さて、次は風の盆の踊りを楽しみましょう
待合室にある更衣室で着替えをして、室堂で昼食を頂いた後、富山駅に向かうことにします



【おわら 風の盆編】 

越中おわら節の哀切感に満ちた旋律にのって、坂が多い町の道筋で無言の踊り手たちが洗練された踊りを披露する
艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べなどが来訪者を魅了する
おわら風の盆が行なわれる3日間、合計25万人前後の見物客が八尾を訪れ、町はたいへんな賑わいをみせる
※Wikipedia より


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風の盆 昨年は直前の雨で流れてしまいましたが、今年は予定通りに開催されるとの事
ザックを駅前のコインロッカーに預け、アタックザックに最低限の荷物詰めて出発です

富山駅には、風の盆に向かう観光客が溢れていました
富山駅からJR高山線の八尾駅まで、乗る電車の整理券が配られる程の混雑の中をすし詰めの車両で約25分
更に、八尾駅から「風の盆」の一番人気の諏訪町まで徒歩で40分、シャトルバスも無いとの事でした
立山縦走を終えてたままの登山靴を履いての祭りの観光(笑)、結構キツイ時間となりました


「諏訪町」は日本の道百選に選ばれた旧街道に沿って踊りが繰り広げられる最高の舞台と云う事で、
八尾の駅から一番遠いこの地区まで歩いてきましたが・・・

凄い人混みに揉まれて、あっという間に通り過ぎた踊り手
狭い街並みに群衆が押し寄せていて、カメラを十分に構える事もできませんでした(苦笑)
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座っていた場所から押し出されるようにして(笑)踊り手たちの後に従います
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この「風の盆」が町おこしに大きな貢献をしているのでしょう
風の盆の踊りをとても上手く表現した人形
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流石に山歩きの疲れも重なって、余り根気がなくなってきました
時間が読めない中、次の踊り手がやってくるまで待つのも大変なので、ぶらぶらと八尾の駅まで戻る事にしました

おわら風の盆は、八尾の市街の11の支部がそれぞれのスケジュールに合わせ街流しを行います
帰りに通る幾つかの支部で、見られたいいな・・・ と想っていましたが、直ぐに遭遇(笑)

でも出会いがしらの遭遇なので、写真を上手く構える事もできず、ブレブレです
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照度も不十分の中で、結構早い動きの踊り手
遠くにある静物の山を写すための「カメラとレンズ」、やはり勝ち目はありません(苦笑)


何とか、「風の盆」の雰囲気だけ汲み取って下さい
風の盆の魅力を垣間見る事ができましたが・・・
一人でフラッとやって来た一見の観光客がこの「風の盆」を楽しむのは無理があるとも感じました
立山登山のついでに見ようとした私のミスでした、反省、反省



八尾駅から富山駅に戻った後、23時39分発のJRバスで東京駅の八重洲口に向かいました
予約した「ドリーム金沢号」は二階建てのバスで横三列の独立したリクライニングシート、毛布とスリッパが付いた中々の豪華仕様
登山の疲れから、富山を出て直ぐに寝落ちして・・・ 東京駅の直前までぐっすりと眠っていました



さて、速報版から前編、中編、後編と4回に渡ってアップした「初秋の立山縦走記」
長らくお付き合い頂きありがとうございました

今回の山旅を一言で申せば、晴れた立山は素晴らしい!
あの山の頂から見る景色に出会うために、又来年も此処に戻ってきたいと思います

違う季節にも惹かれるし、テント泊にも惹かれる・・・ 未だ魅力を味わい尽くせぬ立山
素晴らしい2日間をありがとう!!




【凧と浜風】 お付き合い頂き、ありがとうございました
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7 Comments

りら says..."kite31様"
昨年別山から眺めた剱岳
雨・風・ガス
勇姿を見ることさえ叶わなかった
反省だけの足跡
剱岳のスタンスが理解出来たこの夏
剱岳との「 First contact 」
来年へと夢は繋いで行く
雷鳥平で別荘気分
雛を二羽連れたら雷鳥に遭遇
ソロの山ガールとの触れ合い
全てが夏の思い出
2016.09.10 19:46 | URL | #sSHoJftA [edit]
きさく says...""
立山連峰縦走、いつもの綺麗な写真で楽しみせてもらいました。
雷鳥沢のキャンプ場を見下ろしている写真、ちょうどこのあたりでコケて骨折しちゃいました。
雷鳥沢にテントを張って別山や奥大日岳へ行く予定でした。
別山からの剣、映画では見ましたが実際に見て見たかった~。

立山・剣と言うと、剣へ行く前日に足の甲にヒビが入って断念したり、剣沢へ夏スキーに行って翌日から大雨で戻ったり、今回の骨折だったりとどうも嫌われていそうな場所です(涙)。

立山のこの景色、自分としては涸沢の様に周囲を岩峰で囲まれた景色とは違ってなんか開放感がある様な感じで涸沢に居るより良いんじゃない!って思ってます。
何か独特な雰囲気のある山の景色で大好きです。

最後に登ったのは立山三山縦走だったんですが、雷警報が出ていたので、大走りを下りましたが、見た目通りザレ場の急な下りでした。写真を見てても急そうですもんね(^^)。

タテヤマチングルマ、室堂乗越から奥大日岳の方に結構、咲いていました。
最初は何か赤色の混じったチングルマって思ってましたが、後でタテヤマチングルマって解りました。

とりとめもなく書いてしまいましたが、Kiteさんの縦走記読ませて頂き、また行きたくなっていまいました(^^)。
そうそう、雷鳥沢のテント場、普通は宿泊数分の設営代をとりますが、ここは1日分払うと後は無料?になるみたいですよ。
1週間、それで過ごした人もいました。
2011年の時の話で今は解りませんが。
2016.09.11 11:32 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

今回の立山縦走の記憶も、素敵なポエムにまとめて頂きありがとうございます
素晴らしかった立山のとても良い記念になります
確かに・・・ 全てが夏の思い出です

其処に山があるから登る...などと高尚な事はとても云えませんが(笑)
素晴らしい景色が見られるであろう山には、やはりそれなりの困難と危険が付随しているので
「今の自分に登れるのかな?」と云う問いかけは、山を見るたびに繰り返しているように思います

7月に登った「槍ヶ岳」
今回は一番容易なコースから登ったので、次はあのコースを歩けるのかな?
直ぐに来年のことを考えていました(笑)

そして8月の「後立山連峰」
今回の縦走路を挟むようにして存在する難所、「不帰嶮(かえらずのけん)」と「八峰キレット」
簡単に近づけない難所である事は確かですが、鹿島槍ヶ岳に向かう「八峰キレット」にはとても惹かれています

そして今回の剱岳!この山の頂に上るためには、まだまだ沢山のハードルを越えてゆく必要がありそうです
それが確認できた事、これがとても重要と思います

今年計画した山旅を一つ終えるたびに、来年に向けてやりたい事が複数出てきている状況です(笑)

山はもう秋ですね、
計画した秋山が台風で流れませんように・・・

2016.09.11 22:10 | URL | #- [edit]
kite says..."鍵コメ様へ"
こんばんは、コメントありがとうございました

ブログ拝見いたしました
本当に、立山縦走からブログをスタートされたのですね

剱岳に登るには、経験、技術以外に「運」があるようですね
槍ヶ岳に登る時には、2度目、3度目で漸く登れたと言う登山者が沢山いました

剱岳の13の鬼門ですか・・・・、もうロールプレイングの世界ですね(笑)

ジャンダルムにも行かれたそうで、凄いです!!
上高地から、あそこがジャンダルムかな・・・、と見ているだけでゾクゾクする難所
あそこは歩いた方のお話を聞くだけで十分です(笑)

表銀座も縦走されたのですね・・
来年は、私もテントを担いでの縦走にチャレンジしたいと想っています

次から次へと、やりたい事が増えて行くばかりですね

また、山のお話伺わせてくださいませ
2016.09.11 22:17 | URL | #- [edit]
kite says..."きさくさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

きさくさんが、雷鳥坂で骨折された事を聞いていたので、十分に気をつけて降りてきました
滑り易い登山路ですね、私も2度ほど尻餅をつきそうになりました

剱岳には、魔物が潜んでいる様です(笑)
相性があるようで、幾度チャレンジしても登山以前のところで上手く行かないと言う話をお聞きします
きさくさんも、相性が悪いようですね

確かに涸沢の、高峰に囲まれたカールの雰囲気とは違って、剱沢の広々した麓の雰囲気、
立山連峰から見る美しい山容・・・ 今回はこの山に惹かれる気持ちが凄く分かりました

雷鳥平のテント場の料金、
案内を呼んだ限り、確かに宿泊数分ではなく2泊以上が一律同額だったような気がします

来年は、複数泊したいと思います
2016.09.11 22:25 | URL | #- [edit]
keiko1203 says..."立山縦走"
初秋といっても、立山連峰の峰々はまだ青々としているのですね
雷鳥も真近にみれて、高山の雰囲気が伝わってきます。
私は、山には登れないのですが、
昔山男だった主人にkiteさんのブログの写真を見せたら、
懐かしそうに見入っていました。
ちなみに主人も、初秋に立山から薬師、三股蓮華を縦走したそうです。
富山の風の盆も風情が有っていいですね。


2016.09.11 23:13 | URL | #- [edit]
kite says..."keikoさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

クルーズの疲れはもう取れましたか?
久しぶりにニャンズも家に戻って、寛いでいるのではないですか?

ご主人は百名山をコンプリートされたのでしたね・・・
山男にとって剱岳は特別の山ですから、懐かしさも一入でしょう

>ちなみに主人も、初秋に立山から薬師、三股蓮華を縦走したそうです。

それは凄い....4,5日掛けてのの縦走ですから、ご主人は筋金入りの山男ですね(笑)

風の盆、
これだけに時間をかけて、ゆっくりと楽しむべきでした(苦笑)

「艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、哀調のある音色を奏でる胡弓の調べ」
と云うのは独特の世界、すっかり夢中になる方も多いそうです

2016.09.12 20:53 | URL | #- [edit]

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