凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初秋の立山連峰縦走記  【中編】  

台風13号(マーロウ)、大雨低気圧に変わったようですが、この後で関東に接近しそうですね
雨雲の勢いが非常に強い低気圧との事、進路に当たる地方の皆様は十分ご注意ください

※今回の台風の名前:Malou(マーロウ)はマカオの命名との事
この台風の命名法について、興味があってチョッと調べたのですが・・・・ この件は又と云う事で


初秋の立山連峰縦走記【中編】は、
【前編】の雄山神社の後を継いで ・・・ 大汝山→富士ノ折立→真砂岳 を縦走し、内蔵助山荘に宿泊
翌朝、内蔵助山荘を出発した後、真砂岳→別山(南峰) 此処から剱岳との初対面のご挨拶(笑)をするところまでとします

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内蔵助山荘より望む「落日」
午後、濃いガスに囲まれて視界の利かなかった内蔵助山荘前、この落日の時間を待っていたようにガスが晴れてゆきました

ss-立山2016
前編に引き続き、マップを載せておきます
【中編】では、赤ラインの「雄山神社」~「内蔵助山荘」 其処から緑ラインの「別山(南峰)」までとなります
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雄山神社前にて少し早めの昼食を頂き、この後のコースを確認します

雄山(おやま、標高3,003 m)から大汝山(おおなんじやま、標高3,015 m)、富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2,999 m)
へと縦走した後、大走り分岐点から真砂岳(標高:2861m)に登り返した後、内蔵助山荘に向かいます

稜線の室堂平側の登山路をトラバースして 行きますが、昨年は麓からの吹き上げてくるガスと風と雨
滑る岩場を標準CTの倍以上掛けて歩いた苦い思い出の(笑)コースです

この日もガスが登って来ていますが、天候は安定しているので、立山の雰囲気を楽しみながら歩く事に致します
雄山神社、鳥居の手前にある岩の小山の後からコースが始まります
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神社の裏手、いきなり凄い景色から始まりました
室堂平、ミクリガ池が真下に広がっています ガスの切れ目からこの俯瞰した景色が見えるので、飛行機から眺める景色のようです
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岩山に沿って上下し、滑り易いザレたコースなので要注意です
昨年の荒天時、先行していたご夫婦がこの岩場を見て引き返してきましたが・・・ 最初の此処が一番凄いのです
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稜線を挟んで室堂平と反対側、ガスの向こう側には何と黒部湖の湖面が見えています
岩稜、カール、雪渓、と此処もとても北アルプスらしい景色です
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大汝山、富士ノ折立・・・、今年もまたガスの中でした(苦笑)
真砂岳に登り返す前に通る「大走り」の鞍部、結構スリリングな稜線なので先行している若者のグループのテンションが上がっているようです
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真砂岳山頂直下
左が山頂をまいて別山に向かうルート、内蔵助山荘は右の山頂越えのルートとなります
マーキングする岩も無いザレタコース、このロープがとてもありがたいです
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速報版にもアップしておきましたが
内蔵助山荘前にある「内蔵助カール」に沿ってチングルマの群生が広がっていました
唯、今の時期は花が散って穂のような実をつけています

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立山に咲くチングルマは、「タテヤマチングルマ」と呼ばれる変異種のようで
ふつうのチングルマの花弁は真っ白ですが、「タテヤマチングルマ」はピンクがまじってるそうです
帰宅後、画像を調べて見てみましたが、とても愛らしい花・・・ 咲いている頃に来たかったです
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午後2時半、内蔵助山荘着、予定より随分早く到着してしまいました
昨年もこの山小屋にお世話になりましたが、
リニューアルしたのでとても綺麗、フレンドリーで暖かな雰囲気、山の上なのに色々と手を加えて美味しい食事 ・・・ 
と、私がこれまで宿泊した7軒(と少ないですが・・・)の山小屋の中では一番得点が高い(笑)かな

夕食の後、急速にガスが晴れているのを見て、カメラを持って山小屋の前に出てみました


【立山・内蔵助山荘から望む落日】

真砂岳の稜線の向こう 雲がオレンジ色に輝いたかと思ったら、鮮やかな光を纏った夕陽が顔を出してくれました
標高3000mでみる青い空とオレンジ色の落日の対比 
刻一刻と変わってゆく空の色、そして夕陽を受けて輝きを増す北アルプスの山並み
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先刻此処を通ったときには、ガスで山頂から何も見えなかった【富士ノ折立】
山頂を覆う雲がオレンジ色に輝いています

富士ノ折立から真砂岳に続く繊細な稜線、その下に広がる内蔵助カールと残雪の壮大な眺め
昼間歩いてくる時に見られなかったこの景観、夕暮れ時に姿を現してくれました
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こちらの山は、明日登る別山のシルエット
別山は立山三山の最後の山、立山信仰では未来を写す山だそうです
昨年もこの山に登ったのですが、悪天候で山の姿は全く見えなかったので、今年が殆ど初対面(笑)
威風堂々、凄く恰幅の良い山ですね
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【立山・内蔵助山荘から望む 後立山連峰に昇る朝陽】

この日、部屋では布団を一つ置きにして寝られる程度に空いていたので、周りを気にせずにぐっすり眠る事ができました
朝食は5時半と云う事だったので、朝食前の5時に山小屋の裏手にある展望台に出かけてみました

流石に寒い! 冷気が入らぬ様ダウンの襟元を合わせます

暫く待っていると、後立山連峰 鹿島槍ヶ岳の三角形の山並みの向こうから朝日が昇り始めました
鹿島槍の左が8月の始めに登った五竜岳、あの時には此方の立山や剱岳にはガスが被っていて見えませんでした
登った山が少しずつでも増えてくると、人混みで知った顔を見つけたような安心感を感じます(笑)
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この日は雲海の向こうに富士山が見えました、富士山の右隣には南アルプスの山々
北岳、甲斐駒が見られるそうですが、どれがそうかな・・・
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後立山連峰に登った時にも、五竜岳の向こう・・・ 白馬村の上に見渡す限りの雲海が拡がっていましたが
この立山からでも、その茫漠とした雲の海の拡がりが見て取れました
う~~ん、凄い! この景色、私の腕ではとても写せない!! 圧倒的なスケールです
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朝食を済ませた後、山小屋の皆さんにご挨拶をして出発です
朝6時半、北アルプス立山地方 今日も午前中は快晴です

真砂岳に一旦登り返した後、別山の稜線に向かいます
夏の鋭い日差しの下、稜線が強いコントラストの下で浮き上がっています
本当に、美しい山並みですね
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この様な朝早い時間から別山を下ってくる登山者がチラホラといます
非常に山に慣れた様子から・・・ 前日に剱岳にアタックした登山者かと思います

真砂岳を下った鞍部から振り返ると、真っ青なアルプスの青空を背景に真砂岳の尾根を歩く登山者の姿が見えました
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真砂岳の山頂から少し視線を転じると・・・・ 
富士ノ折立、大汝山、雄山と走破してきた頂きを見る事ができました
右に下ってゆく稜線の手前、黒く雄山神社の建物が見えますが分かりますか?
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別山山頂まで後少し
この尾根からの眺めが素晴らしく、少し登っては振り返って写真を撮っていました(笑)

写真の左から・・ 雲を纏った後立山連峰の遠景、手前の稜線の中間辺りに内蔵助山荘
真砂岳から続く縦走路に沿って、富士ノ折立、大汝山、雄山、その後には槍ヶ岳の遠景かな・・・ 鞍部を挟んで浄土山
来年は、一眼レフと幾つかオプションのレンズを持って登りたいと思いました
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真砂岳山頂付近を少しアップしてみます
岩稜を引っかいたようなトレッキングルートが見えていますね
次のピークから自分が歩いてきたルートを振り返ってみる・・・・ 縦走の醍醐味です
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速報版でも一枚アップいたしましたが・・・
後立山連峰の先、茫漠と広がる雲海が次第に勢いを増し、後立山連峰が作る堰を越えて流れ出してきます
雲流、雲の滝 静かに、ゆっくりと、でも確実に流れ落ちる雲の流れ この景色、来年も見られたらいいな
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別山を下る登山者の方と此処から見える景色の素晴らしさを共有させていただきました
皆さん、こうした景色を前にして顔が輝いています(笑)

今日は時間に余裕もあったので、登山者の方がルートを降りてゆく様を目で追っていました
自分が越えてきた時を思い返しながら見ていると、これが中々楽しいです
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別山は霊山立山の北の鎮である
 縦走路は山頂の西を通って行くので気づかずに行く人もあるが
北東に5分ほど行ったこの山頂は剱沢を間にして剱岳と向かい合う、絶好の展望台になっている
※ ヤマケイ紹介文より

幾度も昨年のお話をして恐縮ですが・・・ (笑)
昨年、この祠にたどり着いたときには、雨と風、ガスに囲まれて何も見えず、この祠の影で暫し休憩をした覚えがあります

此処が別山の南峰、この先に剱岳を正面に見る北峰があります
この南峰からみた剱岳と室堂平の写真までを【中編】としてまとめる事に致します

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別山 南峰から眺める剱岳
今回の立山縦走の大きな目的の一つ、剱岳との 【 first contact】
槍ヶ岳、穂高と並ぶ日本の名峰、流石にその存在感は圧倒的! この日は色々なアングルから剱岳の写真を撮って参りました
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この稜線の縦走路のゴールとなる「剱御前小舎のある別山乗越」まであと少し
室堂平を俯瞰する景色もこれが最後です ・・・  では、又来年!
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以上、初秋の立山連峰縦走記  【中編】でした
お付き合い頂きありがとうございました

さて、次は・・・ 
別山乗越から雷鳥坂、そして室堂平、ミクリガ池から室堂ターミナルへ縦走記の最終章
それとこの日、富山に降りた後で出かけた 【おわら風の盆】の景色を少々(笑)



【凧と浜風】 お付き合い頂き、ありがとうございました
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6 Comments

坂月沢蚊 says...""
いやー、いつ見ても素晴らしい写真ありがとうございます。私がデジカメで雑に撮った写真とは雲泥の差です。
kiteさんの写真を見ているとまた山に行きたくなります。
2016.09.08 13:17 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31様"
一枚目
夕陽が輝き それでいながら空はまだ昼のその色調を残しています
空はこれほど 繊細な色彩なのだとその芸術性にあらためて思うことが出来るお写真です

「タテヤマチングルマ」のお写真
その花は見ることは叶うことはなくとも実のみにても 充分にその愛らしさが伝わってきます

祠のお写真
祠の左右に積まれた手積みの石 とても印象的です
左手のそれに置かれたリユックとカメラのレンズ
それに撮影者の山への想いを感じます

次回アップ楽しみにお待ちしていますね
2016.09.08 19:01 | URL | #sSHoJftA [edit]
いその爺 says...""
やはり山は朝と夕暮れがほんとうに美しいと感じます。素晴らしい景色をありがとうございます。
でも。。。kiteさんが実際に見た景色は10倍は美しく感動的だったと想像してしまいます。
カメラって奴は人の五感に比べるとなんて非力なんだろう。。。私は魔法のカメラが欲しいです。(笑

来年の夏は立山に狙いを定めてみたくなりました。もちろん下の方、初心者コース限定ですよ。v-402
2016.09.08 21:55 | URL | #- [edit]
kite says..."坂月沢蚊 さんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

晴れた日の立山は素晴らしいですね
立山三山、雷鳥平、剱岳・・・、涼しく、爽やかな風に吹かれてあの景色が見られる素晴らしさ
夏山の魅力にとっぶりと浸かっています

でも、アルプスを楽しめるのもあと一月余り、もう少し遊んでもらう積りです


2016.09.09 09:02 | URL | #- [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

標高3000m、台風一過で澄んだ空気の賜物なのでしょうね
ガスが消えた空に沈む夕陽は本当に綺麗でした
山小屋の位置の関係で、この季節の日没は少し狭いところに(笑)沈んでゆきましたが
落日から残照の彩の変化、周りの山々が夕陽に染まる様、本当に美しかった

高山植物は雪解けから春に芽を出し、短い夏似花を咲かせ、冬を前にして枯れてしまう
厳しい自然の中に咲く健気さが見る人の心に残るのでしょうね

来年は、もう少し高山植物を楽しむ山歩きを楽しみたいと思います

別山の祠、古くから盛んだった山岳信仰の表れなのでしょうね
その存在感がとても目を惹きます
荒天でも、ビクともしない様に手積みの石に守られた様もとても印象的でした





2016.09.09 09:10 | URL | #- [edit]
kite says..."いその爺 さんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

標高3000m、澄んだ空気の下で見る、落日、日の出は本当に素晴らしかったです
【カメラのせい】だけにしてしまってはいけないのでしょうが、帰ってきてから画像を見て
う~~ん、少し違うんだよなぁ!と感じる事は多いですね

来年は、せめて一眼と三脚、レンズを持参で登ろうかと思っています

立山、是非登ってみてください
この秋に、尾瀬、至仏山を一緒に登る友人に、来年は立山を登ろうと誘っています

雨の至仏山に登れたいその爺さんならば、立山縦走は余り無理せずに楽しめると思いますよ
是非、行って見てください


2016.09.09 09:16 | URL | #- [edit]

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