凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初秋の立山連峰縦走記  【前編】  

9月に入っても厳しい残暑の日が続きますね・・・ 
先週、室堂ターミナルで立山連峰を眺めた時の気温は12℃、爽やかな風の吹くあの高原が恋しくなります

さて、「初秋の立山連峰縦走記」ですが、前編、中編、後編と3回に分けてブログにアップする事に致しました

【前編】では、今回の山旅の「計画の概要」を記した上で、
室堂ターミナルから立山、雄山神社までの写真を中心に纏めてみました

標高3000m、北アルプスの涼やかな風がお届けできると良いのですが・・・・

ss-DSC00387.jpg
今回のコースの最初の難所、一ノ越から雄山山頂まで岩場登り
高度を上げてゆくに従い目の前に広がる絶景!! 此処に立山の魅力が凝縮されていました  
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昨年、初めて黒部・立山を歩いた時には、この有名なアルペンコースの全てを見たくて、
往路は扇沢→室堂、帰路は室堂→富山と、「立山・黒部アルペンルート」の全行程を通ってみました

でもこのルート、確かに黒部・立山の素晴らしい景色を楽しむ事ができましたが、乗換えが多くて、時間も掛かるので
今年は費用と時間を節約するプランを準備しました

先ずはJRの高速バスで「東京駅→富山駅」、其処から翌朝早くアルペンルートで「富山→立山→美女平→室堂」に至る

結果、想定以上に快適なJRバスに乗って計画通り9時前に室堂ターミナルから登山をスタートする事ができました

ss-アルペンルート

さて、今回の立山連峰縦走ルートの概要ですが、 ・・・・
一般に「立山」と呼ばれているのは「雄山」の事を指していて、立山連峰に「立山」と云う単独峰は存在しません
で、正確には雄山(おやま、標高3,003 m)、大汝山(おおなんじやま、標高3,015 m)、富士ノ折立(ふじのおりたて、標高2,999 m)
この3つの峰の総称して「立山」と呼んでいるとの事

少しややこしいのですが、更に・・・・
立山信仰では浄土山は「過去」、雄山(立山)は「現在」、別山は「未来」の山とされ、これらを合わせて、「立山三山」と称されているそうです

当初の計画では、浄土山から雄山、別山とこの立山三山を縦走する予定でしたが
午後から天候が崩れる可能性に備えて浄土山はパス、1日目は一ノ越~登山を開始して内蔵助山荘まで (下記の赤ラインのコース
そして2日目は、内蔵助山荘から真砂岳、別山を上り、雷鳥坂を下って室堂に戻るコース(下記の緑ラインのコース)としました

ss-立山2016


では、初秋の立山連峰縦走記の前編 室堂ターミナルから一ノ越を経て雄山までの登山記の始まりです


朝8時半、室堂ターミナルで登山準備を終え室堂平から素晴らしい立山の山並みを眺めました
爽やかな高原の風のなかに、地獄谷から流れてくる硫黄の匂いが混じっています

ターミナルの前にある「玉殿の湧水」で立山の美味しい水を汲み、準備は完了!
此処から登山路が縦横に延びていてチョッと戸惑いますが、交差点毎に地図と道標が整備されていて迷う事はありません
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暫しコース選定に迷いましたが・・・・ 時間節約のため浄土山はパスして、一ノ越から雄山への登山ルートを選択致しました
流石に朝早いこの時間、室堂平から一ノ越に向かう登山コースは空いています
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今年北アルプスを歩く度に感じましたが、本当にこの冬は雪が少なかったのですね
昨年、此処を歩いた時には雪渓を越えてゆくコースがあったり、登山路脇に残雪が見られたりしましたが、今年は雪の気配もありません
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室堂平は高山植物の宝庫
春から初夏、この辺りは美しいお花畑が広がるそうです
高原の夏は短いですから、間もなくこの一帯も草紅葉が拡がるのでしょうね
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面白い雲が浮かんでいますね・・・
室堂平ではスニーカーをはいたハイカーも結構歩いていますので
素晴らしい立山の山並みを正面に見ながら、ピクニック気分でお弁当を食べられるようなベンチも沢山用意されています
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雄山の真下までやって来ました  高度差約200m、山頂には雄山神社の建物が見えますね
此処から九十九折の登山路を登って「一ノ越山荘」まで登った後、雄山神社に向かって岩場を約一時間登ります
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九十九折の登山路、岩を埋め込んだ変な簡易舗装路は結構歩き難い
でも登山路を折り返すたびに高度を稼ぎ、室堂平の全景が徐々に見えてくるのは楽しいです
漸く青く輝くミクリガ池が見えてきました、雷鳥荘の建物の向こうの地獄谷からは噴煙が昇っています
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観光シーズンですから、山小屋も稼ぎ時ですね
この日は室堂平の上を物資運搬の為にリコプターが幾度も行き来していました でも、救助ヘリでないのが何よりです!
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予定時間に一ノ越山荘に到着致しました、軽く水分補給をした後、雄山山頂を目指します
浄土山と雄山に挟まれた鞍部となっている「一ノ越」、此処からの眺めは多彩です

室堂平の向こう、見事な山容の奥大日岳、大日岳ヶ並んで見えます
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東には、富士山、槍ヶ岳、笠ヶ岳が見えるとの事
槍ヶ岳は何処からも一目で分かりますね こちらの方向、黒部湖に向かってカールが広がっています
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先ずは雄山山頂までの様子をざっと窺ってみます
かなり乱暴に登る登山者も居るので、落石には十分注意する事に致します

昨年、此処を登った時には、雨とガスで足元しか見えなかったので、時間と高度の感覚が全く欠如していました(笑)
なので、この坂は今年初めて登る積りで楽しむ事にします
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1/4ほど登ったでしょうか
正面の「浄土山」、中々見事な山容の山ですね
立山信仰では過去を意味する山「浄土山」、此処からのこの眺めならば・・・ 過去を振り返るのも悪くないですね
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高度を稼ぎながら、少し登っては振り返り、その景色に魅入ってします
高々1時間ほどの登山路ですが、此処で随分沢山の写真を撮ってしまいました(笑)

余り代わり映えのしない写真ですが、暫しお付き合いください
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浄土山、来年はあの頂から雄山を望んでみたいですね、左のピークは龍王岳(標高:2872m)
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高度にして半分ほどのところが少し平坦な踊り場になっています、此処から先は傾斜も少し緩やかになっています
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逆に、此処から下を覗くと下は結構な傾斜となっています
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やはり人気の立山連峰 沢山の登山者が登山路を行き来しています
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黒部湖に向かって大きく落ち込むカール これも雄大な立山の魅力
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岩壁登りの最中、手を掛けようとした岩の隙間から高山植物が顔を出していると、力が湧いてきます
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やはり標高3000m、此処から内蔵助山荘までカールに残る雪渓を幾つか見かけました
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一ノ越から約1時間、雄山神社に到着です
此処で軽めの食事をした後、大汝山、富士ノ折立を縦走してゆく事に致しました

心地よいよい高原の風に吹かれながら、快晴の雄山神社に参拝する方を眺めていると、嫌でも昨年の景色を思い出してしまいます(苦笑)

この雄山神社、荒天時は山小屋の中で祈願できる様になっていて、昨年は登山者がとても少なかった事もあり
薄暗い山小屋の中、たった一人で参拝する事になりました
小屋の外の風と雨の音を聞きながら受ける登山の安全祈願、とても神妙にお札を頂いた事が強く記憶に残っています


そして雨・風・ガスの荒天の中一ノ越に戻る人、大汝山まで行ってみようとする人、皆さん迷いながら次の行動を決めていました
私は外の様子を見ながら、山小屋の管理人の方と相談して、内蔵助山荘まで慎重に行く事に致しました

しかし、今回同じコースを歩いてみて
初めての北アルプス、あの天候の中をソロでよくこのコースを歩いたものだ、と改めて感じました

少しのんびりとしていたら、室堂平からガスが登ってきて、急速に視界が悪くなってゆきます
山の天気、お昼前後からの急変には要注意ですね
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雄山神社にあれほど沢山いた登山者、室堂平から此処までをピストンする方が多いようで
神社の後ろの岩場のトラバースに足を踏み入れる登山者は殆どいません

一人静かにガスに囲まれて・・・・ 去年と同じ景色、空気を感じなら山小屋に向かうのかな(苦笑)


初秋の立山連峰縦走記  【中編】

雄山・大汝山・富士ノ折立から内蔵助山荘への縦走記へと続きます
    


【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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4 Comments

りら says..."kite31様"
晴天に恵まれたようですね
山の空の色調がそれは爽やかです

リコプターが飛んでいるのですね
シャッターチャンス逃すことなく撮影されていますね

岩の隙間に咲く 一輪の青い花 とても印象的です
高山植物 見たことがありません
お写真で拝見出来て幸いです

二枚の雄山神社のお写真 心に残照しました
その名を忘れることはないでしょう
2016.09.06 19:53 | URL | #sSHoJftA [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん!
素晴らしいお写真の数々でうっとりします(*^_^*)
今回はkiteさんの満たされた気持ちがお写真から伝わってきました。
良かったですね♪
昨年の立山は幻想的なガスの中歩かれていたので、私もドキドキしながら拝見していたのですが、今回はゆったり、うっとり気分で拝見しました。
立山は本当に美しい場所ですよね
続きも楽しみにしています♪

2016.09.07 13:08 | URL | #- [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

3000m近い山岳地帯、紫外線も強いそうですが空の青さも独特でした
台風一過、大気中の塵も除去されたようで、朝室堂平に立った時の清々しさは格別でした

山では、物資運搬や救助と云った目的で結構ヘリが飛んでいます
折角静かな山に来ているので、騒音を撒き散らすヘリは余り歓迎されませんが、山での生活には不可欠な存在なのですね。
この時には、丁度飛び上がったタイミングで狙う事ができました

本当はゆっくり高山植物を楽しむ山歩きに憧れているのですが(笑)
何時もギリギリの予定を組んでしまうので、こうしたタイミングでないと高山植物が写せません
花を愛でる山歩きも来年の目標にします


2016.09.07 19:54 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

yamatoumi さんの白馬テント泊も同じでしょうが、前年に天気に恵まれなかった場所に行って
素晴らしい天候の下で、美しい景色に出会えた嬉しさは格別ですね

特に昨年の秋のyamatoumi さんの立山の晩秋の写真を見ていただけに(笑)、
立山の稜線の美しさ、室堂平の輝き、剱岳の迫力、本当に満足度の高い山旅になりました

昨年の立山縦走、本当に怖いもの知らずで反省点も沢山ありますが、貴重な経験をする事のできた山旅だったと思います
今年同じコースを歩いてみて、あの悪天候の中をたった一人でよく歩いたものだと、
(自分の事ながら)チョッと呆れてしまいました

立山の美しさ、
これは多くの人に伝えたくなる素晴らしい景色ですね
2016.09.07 20:04 | URL | #- [edit]

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