凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

憧れの槍ヶ岳へ  【外伝】   

関東地方では中々梅雨が明けませんねぇ・・・ 
7月末にこの涼しさ、週末、何処へも行かず、家に居る分にはありがたいですが
そろそろ、夏の陽射しが待ち遠しくなってきました

さて、槍ヶ岳登山から2週間
予定した槍ヶ岳登山記のブログへのアップは完了しましたが、あれだけ濃厚な想い出を作ってくれた4日間
主題から外れた「山旅の想い」も結構残っているので、これを少しだけ落穂拾い ・・・・ 【憧れの槍ヶ岳へ 外伝】 です

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今年の北アルプスは、例年に無く雪解けが早かったそうです
槍ヶ岳に登るまでに通った雪渓は二箇所だけでしたが、岩石地帯に素敵なアクセントとして残っていました
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【憧れの槍ヶ岳へ 外伝】

時系列の繋がりに縛られず、お見せしたい写真の場面に拘らず・・・ 
今回の槍ヶ岳への山旅、その時々に感じた想いを思いつくままに、備忘録として記しておきます



【バスタ新宿とさわやか信州号】

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※バスタ新宿案内サイトよりDL

昨年は新宿から出る深夜高速バスを(初夏の尾瀬、盛夏の立山、晩秋の涸沢)と三度利用しました
旅行者、ビジネスマンと登山者、行き先も旅の目的も異なる人達が、狭い空間の中に混在する特異なスペース
あの雑踏、嫌いではありませんでしたが、集う人達の間にある種の緊張感が漂っていたように思います

そして今年、オープン前後に大きな話題となった「バスタ新宿」
JRの改札がこの建物の2Fにあって、3FがArrival、そして 4FがDeparture 
高速バスターミナルを利用する沢山の人を、巨大で整然としたこのターミナルが効率的にコントロールしていました
バス待ちの雰囲気の変化は、夜行列車の待合室から空港のターミナル(笑)でしょうか
このターミナルのお陰で、今後高速バスの利用者が増えて行きそうですね

深夜の高速バス、私も登山をするまで縁がありませんでしたが、眠っている間に移動できる時間効率と
飛行機や鉄道に比べて低価格のため、根強い人気があるようです
課題は、安全性を何処まで担保できるか?でしょうか

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※バスタ新宿案内サイトよりDL

さわやか信州号、特別仕様の三列座席と標準仕様の四列座席の仕様のバスが、新宿-上高地間を一日数往復しています

乗車率と夜間の快適さは反比例しますが(笑)、バスが少し変わったのかな・・・
昨年の秋、涸沢に行く時に乗った信州号に比べ、座席の前後の間隔がチョッと広くなったように感じました

到着後直ぐに山に登るスケジュールでは、深夜バスの中で眠られるか?は非常に重要ですが
この程度の間隔があれば・・・ 私は、今回十分にな睡眠をとることができました



【上高地の朝】


厳格な交通規制の下で自然環境が守られている上高地

この上高地に向かうバスが必ず通るのが1300mほどの長さの「釜トンネル」
そして、この釜トンネルを通って上高地に向かう事のできる時間は午前5時から、と云う規制があります

このため「さわやか信州号」は、この時間前に釜トンネルに到着しない様に途中のSAで時間調整をします

なので・・・・上高地に宿泊していなければ、夏の夜明け(5時前ですね)は見られないのです
夜行バスでやって来る登山者が河童橋に到着するのは早くて午前5時半


上高地 朝5時半、河童橋にも朝陽が届き始めます
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早朝の河童橋は登山者で一杯でした
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登山者が写していた景色は・・・・  穂高、早朝のこの山の姿は神々しさを感じます
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上高地、かみこうち、神降地  この景色を前に、そんな言葉を思い出しました
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【北アルプスの山々へ憧れ】


北アルプスの山々を形容する言葉は、神々しさ、荘厳さ・・ 

山と渓谷社のアンケートによると、日本人が一番好きな山は(2016年度版)
穂高岳が第一位、そして二位が槍ヶ岳、三位が剱岳と北アルプスがベストスリーを独占したようです


穂高、この美しくも厳しい山に憧れる登山者もとても多い事に納得
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槍ヶ岳は、どこから見てもそれと分かる独特の山容をしています
でも、槍沢ルートから登る場合、上高地から歩き始めて・・ 21キロ地点で漸くその姿を見ることができます
槍見、と呼ばれる高台の岩があったり、こうして望遠鏡を用意したり(槍沢ロッジにて)・・・ 槍を見るのも大変です
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槍沢ルートで槍ヶ岳に向かう登山路は、変化に富んだ、本当に素晴らしい景色で登山者を魅了します
以下、私の心に強烈に残った4つの景色です
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【山の色】


山の色って何色ですか? 
山の名前に、黒、赤、茶、緑、青・・・ と云った色の名前が付く事(黒岳、赤岳・・ )を考えれば
多様な山の色があることが想像出来た筈ですが

槍ヶ岳の山頂から、四方に伸びる稜線、その先の山々をみていて
同じ季節、同じ時刻、同じ天候なのに・・・ これほど多くの彩りがあることに驚嘆しました

でも、この景色も冬は雪で白一色になるのでしょうね

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【槍ヶ岳登山での山道具】

難度の高い山への挑戦に際して、課題は乏しい経験と頼りない体力
これを補う為には「自分に最適な計画の立案」と「自分を助けてくれる山道具の用意」がとても重要

今回の計画の策定は随分時間をかけ、色々な事態を想定して準備したので「マズマズの出来」だったと思います

一方、今回の登山で利用した山道具ですが、自己評価で二重丸からバツまでありました
この後の夏山でも山道具は重要なので、評価と簡単な寸評、エピソードなどをメモしておきます

◎ (素晴らしかった山道具)

・ 今年購入した登山靴 「トランゴキューブ」

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登頂レポートの中でも少し触れましたが、今回の槍ヶ岳の登頂でこのシューズの真価が初めて発揮できたように思います
岩に足を掛けた時のグリップのよさと、ソールの材質によるのか、とても足裏感覚が優れていて
「足の指が岩に掛かる」感触がとてもよく分かり、安心できました

そんなドランコキューブ、今回の山旅でのエピソードが一つ
槍ヶ岳の登頂を終えて岩場を下ってくる時、登ってくる若いカップルの登山者に路を譲ったら
「あ~~、同じだ」と云う女性の声、彼女の視線が私のシューズに向いているので、彼女のシューズを見たら ・・・
同じ黄色の「トランゴキューブ」でした(笑)

「この靴、槍ヶ岳の岩壁で真価を発揮しますよ!」と言ったら、「ヤッタネ!」と云って指を鳴らしていました
苦笑いをしている彼の足元を見ると、少し年季の入った黄色い「トランゴ S エボ」
槍に登る彼女のために、キューブを選んであげたのかな・・・ 
槍ヶ岳でも、未だキューブは余り見かけなかったので、とても印象に残るやり取りでした

でも、帰宅後手入れをしたら、ソールの削れている箇所が幾つかありました ・・・ やっぱり(笑)
この調子で使ってどの位持つのか?チョッと気になっています



○ (想定内のデキだった山道具)

・ 槍ヶ岳登山のために購入したヘルメット

今回購入したヘルメットは、北アルプスではデファクトに近いといわれた
「BlackDiamond ハーフドーム BD12011」、色は岩場で目立つオレンジ色を選択

槍に登った1時間半使った感触としては、非常に軽く、頭に上手くフィットしてとても被り易い印象でした

登頂中、幸い落石にはあいませんでしたが、槍の下りのクサリ場で軽く岩に頭をぶつけ、少しヘルメットの恩恵にあずかりました
ロードバイク用のヘルメットを3つ使ってきた経験から云えば、値段相応の品物かな・・ と思います

当日、槍の登山者のヘルメット装着率は、大体半々と言うところでした
折角購入したので、今後岩山に登る時には被るようにしたいと思います


・ ピークハントで使うアタックザック

今回、槍ヶ岳山荘にザックをデポして、必要最小限の荷物を「アタックザック」に詰めて登りました
此処で使用したザックは、先日購入したバルトロ75に付属していた軽量ザックです

これは、「給水リザーバー用スリーブが取り外せてデイパックになる」と云うバルトロの一つの売りになっていますが
20リットルくらいの軽量ザック、見るからに用途限定のザックですが何処まで使えるの?が気になるところ

結論として、槍ヶ岳往復(1時間)程度であれば使いやすい印象でした
でも先日の甲斐駒ヶ岳のように、テントをベースキャンプにして数時間程度の登山を行う時にはチョッと物足りない
この後に予定する次なる岩山登山までには、少し本格的な「アタックザック」を買うことになりそうです


△(悪くは無いのですが、何かが足りない う~~んの内容の山道具)

・ザック(チャチャバッグ)

昨年、登山を始めるにあたり、山小屋一泊までを想定して購入したのが「モンベルのチャチャバック 30リットル」
一年半、常に私の登山を支えてくれていたザックで、これまで特に不満はありませんでした
今回の槍ヶ岳登山では山小屋で2泊ですが、荷物の少ない夏場なので何とかなるだろう、とこのザックで出かけました
しかし、やはり夏場の山小屋泊でも、本格登山では40リットル以上の容量が必要な事を痛感しました

何故ならば・・・・
家でのパッキングの時点で持参を諦めたものが数点あった
山小屋での荷物の出し入れの際、パッキングに時間が掛かる → ラフに詰め込めない
山小屋で出会った登山者のザックは40リットル以上が多く、荷物の出し入れが容易そう


この山旅の前、友人のKさんがザックを購入するので、「好日山荘」に付き合い40~50リットルのザックを一緒に見て廻りました
そしてKさんが店員さんに色々相談して決めたのは、グレゴリーの「ズールー40リットルのブルー」
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このザックはデザイン、機能、背負い心地・などが中々良くて、山岳雑誌での評価も高いようです
私もこのザックが気に入ったのですが、グレゴリーは今年「バルトロ75」を購入したので別のメーカーを探してみる事にしました


以前から、一度は持ってみたいと想っていたのが、ザックの老舗ミレー(MILLET)の一品
丁度、新しく出した「KHUMBU」と云うザックが話題になっていると言うことで調べたら、すっかり気に入ってしまいました

このオレンジ色の「KHUMBU」を購入する積りで、好日山荘に出かけてみましたが・・・
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色々と試してみたら、結局このブルーに落ち着きました

でも、家で確認したら・・・ モンベル、グレゴリー、ミレー これまでのザックは全てブルー(笑)
次こそ、別の色のザックを買いたいと思います
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・ レインウェア(モンベルのストームクルーザー)

レインウェアは良いものを購入すべし、とのアドバイスに従い
非常に登山者の評判の良かった「ストームクルーザー」を購入し、これまでに2度、本格的な雨の中で使ってきました

特に昨年の夏の立山、雨、風、霧の中を2日間縦走しましたが、レインウェアへの信頼感はとても重要であることを痛感
このレインウェアは、私のお気に入りの山道具になっていました

でも今回、槍沢ロッジ~上高地バスターミナルまでの約5時間、土砂降りの雨の中を歩き通しましたが
バスターミナルに着いてレインウェアを脱ぐと、下の登山ウェアがかなり濡れていました

夏場なので特に問題はありませんでしたが、今後のことを考えるとちと不安
濡れの原因を少し調べてみることにします


×(今回は参った! 次までに要改善の山道具、)

・蚋対策

夏場、山で出会う蚊や蚋はかなり煩わしいものですが、
これまではハッカ油やスプレータイプの虫除けで何とか我慢し、今回もこれを持参しました

しかし、北アルプスで出会った蚋は強敵
凄い数の蚋が頭の周りを飛び交いながらずっと傍にいて、隙を見て顔や首を狙ってきます
山小屋で確認すると、耳と首、そして腕を二箇所刺されていました

険しい登山路で集中している時に、こうした虫に気を取られるのは結構危険!
と云うことで、今回購入したのが下記の三種の道具

NatureHike(ネイチャーハイク) の蚊よけヘッドネット(ポーチつき)

蚊、蚋の侵入防止の度合い、装着時の見易さ、風通し(暑苦しさ)と云った点で、よい評価だったので今回購入しました
次回の高山への登山に持参する予定ですが、どうでしょうか・・・ 

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そして業務用蚊取り線香として定評のある「パワー森林香」と「携帯防虫器」

夏場の森林作業で蚊や蚋と言った虫から作業者を守る目的で開発されたそうですが、その効果には定評があります

甲斐駒でテント泊した時、隣のテントの方がこの「森林香」を使っていて、「こんな物があるのだな」と興味深く見ていました

課題は、歩きながら使う時、煙が後に流れるので、使用者がその煙の恩恵にあずかれるかどうか
それと、腰に蚊取り線香をつけて歩く自分のスタイルに我慢できるか、どうか (笑)

これも、先ずは使ってみることにします

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これにて、「憧れの槍ヶ岳の記憶の呪縛」から(笑) 漸く抜け出せそうです


天候や様々な変化要因で、槍ヶ岳以降の登山計画が、中々FIXできません

後立山連峰、八ヶ岳、涸沢・・・ 、行きたい山は沢山ありますが、山岳誌を読めば読むほど目移りして(笑)・・・ 
でも、そろそろ決め時ですね

新しいザックを背負って、「この山」の素敵な景色に出会いたい
漸く、この山の写真を見て、次に登る山を決めました!!
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4 Comments

りら says..."今晩は"
山の色って何色ですか?・・・・
24色の絵の具をパレットでどれだけ色ごとに組み合わせを変えてどれだけ混ぜたとしても・・・・
その色は再現出来ないことでしょう
自然が織りなすその色彩は・・・
どれほど人間の英知を持ってしても・・・
どれだけ科学が発達しても・・・
どれだけ高度な文化があろうと・・・
どれだけ上品な芸術を巧に駆使しても・・・
永遠に敵うことなど出来はしないでしょう
kite31さんのお写真を拝見させて頂きその想いを新たにしました
2016.07.26 22:15 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

本当に、絵の具でこの色をつくるのは難しいだろうな・・と想うような色に、
山では沢山出会います

春、新緑の萌える山、緑色って何色あるのだろう・・と困惑いたしましたが
この日、槍ヶ岳の天辺から見た周辺の山の色には感動いたしました

写真と言う技術があるから、ブログに乗せて見て頂くことができますが、絵と言葉では
伝えきれない世界が北アルプスには広がっていました

あの景色を見てしまうと、その先の景色がとても気になって・・・
どんどん深みに嵌って行くのだろうと思います(笑)
2016.07.27 14:41 | URL | #- [edit]
きさく says...""
上高地、朝5時からしか入れないんですね~。
もう何年も通ってますが知りませんでした(汗)。
アルプスクラスの山は岩と緑と残雪の白の入り混じったのが険しい稜線に広がる、それが全てですよね。
どっぷり山の魔力に取り憑かれましたね。

ドランコキューブ、私もこの前行った時に初めて他の人が履いてるのを見ました。
じ~っと眺めて、う~んいいですなぁ!って。
最近、あまり履いてないのでソールの減りは止まってます。
来週あたりに登りに行きますので一気に減りますかね(^^;)。
2016.07.27 21:18 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."きさくさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

初めて上高地に入ったときには気がつかなかったのですが、松本の手前のSAでバスがかなり長く停まっていたので
確認したら、釜トンネルの開門待ちと分かりました

そうですね・・・、趣味に嵌るタイプだと自覚はしていましたが、今は山にぞっこんです(笑)
この夏、後幾つの山に登ることができるか、計画を立てては、修正しています

キューブは未だ履いている方が少ないですね
山小屋でも、間違えられなくて安心です

来週はどちらにお出かけですか?
2016.07.28 21:04 | URL | #- [edit]

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