凧と浜風

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南アルプス・甲斐駒ヶ岳へテント泊登山  【速報版】  

この夏予定する登山計画の中で、山小屋、テント泊と宿泊を伴う遠征の第一弾は「甲斐駒ヶ岳 テント泊登山」となりました

昨年10月、時間管理の拙さから山頂目前の8合目で時間切れとなってしまった南アルプスの「甲斐駒ヶ岳」への心残り
それ故、年頭からこの山に登る事で、今年の夏山シーズンのスタートを切りたいと思っていました

先ずは 南アルプス・甲斐駒ヶ岳へテント泊登山  【速報版】です
詳細の登山レポートは本編に譲り、速報版では印象に残った場面の写真を中心にお伝えします

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駒津峰を目指し、樹林帯を抜けてハイマツの茂る登山路に入ると、
山全体が花崗岩で覆われた甲斐駒ヶ岳の山頂と摩利支天(まりしてん 標高:2820m)が目の前に迫ってきます
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【甲斐駒ヶ岳】
南アルプス北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2,967 mの山で
峻険な山容をもち、半ば独立峰のような姿勢で屹立する 「日本アルプス屈指の名峰」 で日本百名山の他
新日本百名山、新・花の百名山、山梨百名山、日本百景に選定されている
※ wikipedia より


南アルプス市営「芦安駐車場」に車を停め、芦安 → 広河原 →北沢峠 へ、バスで南アルプス林道を約1時間半
北沢峠は、共に百名山に選定されている甲斐駒ヶ岳(標高:2967m)、仙丈ヶ岳(標高:3033m)の登山口となっています


昨年10月、初めての甲斐駒ヶ岳登山の時にお世話になった「こもれび山荘」
ペンション風の洒落た建物、食事がとても美味しく、明るいサービスと共にとても印象的でした
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北沢峠から15分ほど歩くと、テント場のある「長衛小屋」に到着します
此処のテント場の容量は100張程度あるそうですが、これが夏休みにはほぼ満杯になるとの事

左端のオレンジのテントが私のテントです
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テント場の正面には、南アルプスの女王 仙丈ヶ岳(標高:3033m)が見えます
冬は深い雪に閉ざされるこの山、中腹には未だ残雪が見えています
ss-DSC08932.jpg

北沢峠のバス停付近はシラビソやコメツガの豊かな樹林帯が広がっています
長衛小屋周辺もコメツガの深い林に覆われていて、風にのって爽やかな針葉樹林特有の香りがテントまで届きます
ss-DSC08991.jpg

翌朝は4時起床、軽い朝食をとって5時に出発です

長衛小屋から仙水小屋を通り仙水峠に向かう登山路、凄く歩き難い露岩地帯が拡がります
樹林帯と露岩帯がテリトリーを争ってしのぎを削っている様な一帯
この露岩地帯も、昨年歩いた「甲斐駒ヶ岳登山コース」の中で特に記憶に残る景色でした
ss-DSC09006.jpg

ぽぼ予定時間に仙水峠に到着
ここから甲斐駒ヶ岳の七合目にあたる「駒津峰」まで、本格的な急登が続きます

仙水峠からは、摩利支天と東に広がる雲海の見所となっています
この朝は雲が広がり、強い風が吹いていましたが ・・・ これが幸いしたのでしょうか
右手の鳳凰三山に向かって雲が動き、雲が湧き立つ・・・ 遠く東に曙色に夜が明けて、本当に素晴らしい景色が広がっていました
ss-DSC09027.jpg

仙水峠(標高:2264m)から駒津峰(標高:2740m)まで、約500mの標高差を1時間半で登ります

仙水峠に向かう露岩地帯の辺りから、風の強さが気になっていましたが
登山路に入り、樹林を抜けてハイマツ地帯に入った途端、凄い強風に煽られ始めました

3000m近い標高、吹く風は冷たく、レインウェエア、グローブを着て、慎重に登山路を登ってゆく事にします
漸く甲斐駒ヶ岳の山頂が見えてきました、今回は時間は十分あります、今度こそ!!の筈でした(苦笑)
ss-DSC09034_20160703093915b9d.jpg

甲斐駒ヶ岳の南に正対する様に立つとても存在感のある山が栗沢山(標高:2714m)
この栗沢山と甲斐駒ヶ岳に挟まれた鞍部が仙水峠になります

見ていると、栗沢山の後ろに雲が掛かり始めましたが、この後一気に天候が急変します
ss-DSC09062.jpg

後ろを振り返り、甲斐駒ヶ岳の山頂を仰ぎ見ると
雲がかかり始めた・・・ 、と思う間もなく、山頂が視界から消えました
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冷たい横殴りの風の中、ハイマツの枝に摑まり、帽子を飛ばされない様にしながらカメラを構えて
目の前に広がるスペクタクルに魅入ります

一際目立つ鳳凰三山のオベリスク、生き物のようにうねり、舞い上がる雲流

眼前の景色は素晴らしいものの、この後の登山をどうするか・・・  真剣に迷い始めました(笑)
ss-DSC09050.jpg


此処は駒津峰まで大凡10分程度で登り切る踊り場
暫し山頂付近の様子を見ていると、2名の登山者が足早に降りてきます

お二人の話を聞くと、
「双児山ルート」で駒津峰まで登ったが、かなりの風と霧で甲斐駒ヶ岳山頂までの岩壁登坂は危険と判断して
仙水峠経由で下山する事にした、との事
更に、「もう直ぐ駒津峰なので、其処でご自分の目で判断してください」とのアドバイスを頂きました

アドバイスへのお礼を言い、少し写真を撮った後私も下山する積り、と伝えました


視界が利かない中、この風に煽られながら200mの岩壁をよじ登るのは確かに危険
先刻のお二人の登山者に倣い、残念ながら! 此処から下山することに致しました


う~~ん、2度目のチャレンジも失敗かぁ・・・ 
恨めしい思いで、雲に隠れた甲斐駒ヶ岳山頂を眺めましたが
目の前に広がる大きな自然の荒々しさを見ていると、私の願望などけし粒以下ですね(笑)


下を見ると、二人の登山者は、もうガスの中に消えてゆきそうです
先刻まで正面に佇立していた栗沢山も見えません
ss-DSC09122.jpg


と云う訳で

憧れの甲斐駒ヶ岳、2度目の挑戦もDNF  (Do Not Finish ) でした

改めて、3000mクラスの山の自然の厳しさの一端を知りました
昨年、雨と風とガスの中を縦走した立山三山から学ぶことも多かった
こうした経験を糧にしてゆく事が大切なのでしょうね

今年、秋にもう一度来られるかな・・・ 



南アルプス・甲斐駒ヶ岳へテント泊登山  【本編】 に続きます
  


【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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10 Comments

りら says..."kite31様"
6枚目のお写真
一際印象に残ります
露岩地帯
その石の形状 色調 一つとして同じものなどあるわけもありません
頂だけが最高ではないこと理解に及びます
この地に足を踏みしめた方のみが見ることが出来る自然が制作したオブジェ
素晴らしい作品群ですよね

7枚目のお写真 11枚目のお写真
雲海だったのですね
私は最初拝見した時 荒波かと思っていました
それほど凄い迫力ある雲海の描写となっています
素晴らしい景観 眼下にされたのですね
暫し見とれました

最後のお写真
素晴らしい芸術作品ですね
永遠に私の目と心に残照することでしょう
2016.07.03 19:23 | URL | #sSHoJftA [edit]
freecat says...""
北沢峠でこもれび山荘など聞いたことがないので、調べたら長衛荘が新しくなってたとは・・・
若いとき黒戸尾根から甲斐駒登ったことがありますが、三十代半ば北岳への大樺沢右股へ行ったときよりきつかったです。
若いときは体力まかせというか無茶利きましたが、三十代ともなるとなにかと考えることもあり慎重になりますからね・・・
それが四十代で仙水峠へ行ったら根を上げ、甲斐駒どころか駒津峰も無理でした。
リタイアしたのは悔しいでしょうが、賢明な判断だったのでは?
年代を知りませんが登山は常に危険がつきものだし、山は逃げないのでまたという機会を心待ちにするのも楽しいのでは?
お疲れさまでした。
2016.07.03 19:55 | URL | #hdScUxTA [edit]
きさく says...""
2回めの甲斐駒、残念でしたね。
いろいろ写真を見ていると初めて行った時のことを思い出します。
その時はガスに覆われ山頂からの景色はなく、真っ白な世界。
機会があれば行きたいとは思ってますが....
まだまだチャンスはありますよ!
2016.07.03 21:01 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."りらさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

露岩帯の写真、
昨年、仙水峠からこの一帯に足を踏み込んだ時、この景色に目を奪われました
山岳地帯を歩く登山レポートで、この「露岩」と云う言葉を目にしますが、これほどの量の岩、
しかも山の斜面一帯をこの露岩が覆い尽くす景色は凄く印象に残りました

雲海は幾度か見ましたし、雲が速く流れてゆく景色も見た事がありましたが
この日に甲斐駒で見た雲が湧き立つ景色には圧倒されました
そうですね、荒波の様な雰囲気ですね

最後の写真
今、目の前に合った山がガスに消え、二人の登山者がそのガスに飲み込まれてゆく・・・
この景色を見て撤退を決めた、私にとってもとても記憶に残る写真です


2016.07.04 06:28 | URL | #- [edit]
kite says..."freecat さんへ"
おはようございます、コメントありがとうございます

>北沢峠でこもれび山荘など聞いたことがないので・・・

そうなんですね、昔から北沢峠を知っている方は大分混乱したそうです
色々な事情があったようですが、「長衛」の名を残すために二つの山小屋が名前を交換したり、
変更したりしたようです

黒戸尾根から甲斐駒のコースは有名な難コースですね、私にはとても登る自信はありません。
北岳にも登られたのですか?
いいですねぇ・・

そうですね・・・
年とともに乏しくなる体力を、何を持って補ってゆくのか?
全てのスポーツに共通する命題ですね(笑)
技術はそう直ぐに身につかない以上、洞察力、判断力、強かさ、狡さ(笑)でしょうかね

あの風と霧の中を強行しても、景色も見えず、唯登ったと言う実績だけで、楽しさを感じる余地が無かったと思うので、
確かに賢明だったと思います
山は逃げませんからね、次の楽しみに取っておきます

アドバイスありがとうございました

2016.07.04 06:40 | URL | #- [edit]
kite says..."きさくさんへ"
おはようございます、コメントありがとうございました

きさくさんも甲斐駒に登られたのですね
登山を趣味にされている方とお話をすると、甲斐駒は必ずと言っていいほど出てきますから
2度駄目だったのも、話のねたにはなりますね(笑)

昨年、時間切れだった初登山のあと振り返ると、反省点が凄く出てきて、とても良い経験になりました
今年はそれらに確り対応しての登山だっただけに、今回は私のせいではないかな(笑)と変に納得しています

一日ずれていれば・・ と云う思いはありますが
大きな自然が相手ですから、諦めもつき易いです
何より、あの素晴らしい景色を目の前で見ることができた、と云う経験はとても貴重でした

そうですね、次こそ!、三度目の正直と言うことで、又計画します

2016.07.04 06:47 | URL | #- [edit]
はかせ(ニセキノコ) says...""
写真を見て前に甲斐駒に登った時のことを改めて思い出していました。

下山したのは賢明な判断だと思います。
山はやはり景色を楽しんでなんぼのものですから・・・・。
修行登山は楽しくないです!

自分もこの2日に富士山の五合目で前の日から車中泊して登る気満々でいましたが、午前4時の段階で
強風と8合目から上がすっぽりと傘雲の中の様子をみて、DNFどころか一歩も登らず下山しました。

まっ、その足で愛鷹山に登ったわけですが・・・・。
臨機応変に行動するのも必要かと思います!
2016.07.04 09:29 | URL | #Nh7TqP6U [edit]
kite says..."はかせ(ニセキノコ) さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

はかせ(ニセキノコ)さんも、甲斐駒登頂経験者でしたか
やはり人気の山、この山の記憶はとても鮮明だ、と云う方が多いようですね

富士山もこの日に強風に見舞われたのですか?
富士山も甲斐駒も、単独峰なので風の影響を受け易いのでしょうね

何とか、今年のうちに登れるようにしたいと思っています
でも、夏休みになると、山梨の高校生達が続々とテントを担いで登ってくるので
かなり混雑するようです

やはり秋、紅葉の頃かな


愛鷹山の登られたのですか・・
昨年末、冠雪間近の時期に登りましたが、此処から間近に見える富士山は素晴らしいですね

2016.07.04 22:36 | URL | #- [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん、正しい判断だったと思います!
標高高い山の風はスゴイですもんね~!吹き飛ばされそうになりますよね!

自分の休日と体調、そして、山の天気が揃わないと行けないから、
なかなか難しいですよね(^_^;)私もそれで気をもんでいます(笑)
今週末とか、その次の三連休はどうなるのかぁーーー!(笑)
毎日、天気予報とにらめっこです(笑)

kiteさん、もう登録されてるかもしれませんが、
有料のヤマテンの天気予報は当たるような気がしています。

秋の甲斐駒、いいですね~♪
素晴らしい紅葉!赤く色付く景色、kiteさんの素晴らしいお写真を楽しみにしています
楽しみがまた一つ増えましたね♪

イケアのベットにいるしじみちゃん、すごくかわいいです(*^_^*)
2016.07.05 09:15 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

高山の稜線に吹き荒ぶ風は凄いですね
まあ、あの風と霧では、私のレベルでは撤退するしかありませんでした

私の場合、ピークハントが第一の目的ではなく、景色を楽しむ事がより大きな目的なので、
山頂間近での撤退も、(それほど・・w)引きずる事はありませんでした


本当に、最高の天気の日に登山ができたら、それは山の神様の思し召し・・・位に思っていないと
ヤキモキして精神衛生上良くないですね

yamatoumi さん、次の山の計画はどちらですか?

ヤマテンのアドバイス、ありがとうございました。
以前に調べてみたのですが、山の上で電波が届かないとタイムリーな情報が得られないかな・・
と登録を見送ったのですが、

改めて、登山計画の段階でより精度の高い天気の情報を得るメリットは大きい事を痛感、
本日、登録いたしました
早速、次の目標の山の天気の情報がメールで飛んできています

台風1号の動きがイヤですね・・・


>イケアのベットにいるしじみちゃん、すごくかわいいです

ありがとうございます
でも、最近は暑いせいか、家の中の少しでも涼しい場所を探して徘徊しています(笑)

2016.07.05 17:51 | URL | #- [edit]

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