凧と浜風

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初夏の百名山 「瑞牆山(みずがきやま)」へ  【本編】

初夏の百名山 「瑞牆山(みずがきやま)」へ  【速報版】に引き続いての【本編】となります

この日の登山コースのデータ概要は
                               ● 瑞牆山山頂: 標高 2230m
                               ● 登山口(瑞牆山荘): 標高 1574m
                               ● 累計高低差: 登り、下り共に 937m
                               ● 標準コースタイム: 5時間25分
                               ● 歩行距離: 6.1キロ
         と、比較的短い時間で往復できるコースでした

登山実績も、ほぼ計画通り
瑞牆山荘(08:30)→富士見平小屋(09:20~09:40)→天鳥川出合(10:10)→瑞牆山山頂(12:00~13:00)
→富士見平小屋(14:10)→瑞牆山荘(15:00)

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岩の間を縫う様に、這う様に、登ってくると、突然樹間に姿を現す「大ヤスリ岩」
登山者に皆さん、この大岩をどう撮影するか・・・ 此処で暫し試行錯誤
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登山初心者を一年掛りで北アルプスの槍や穂高に登らせるツアーがありまして
その年間計画の最終章に奥秩父の岩山登山が予定されているのを見て、
企画者の意図は兎も角として・・・
北アルプスへの登竜門は、奥秩父にあり!! と、私の頭に刷り込まれています

それ以来、奥秩父の幾つかの岩山を北アルプスの前哨戦的な位置づけで眺めていましたが
憧れに近い想いで、その写真を眺めていた山が「瑞牆山(みずがきやま)」

独特の山容を捉えた写真自体も迫力がありますが、この山の説明文には
岩がニョキニョキ生えたような ・・・
岩峰の林立は鬼気迫る ・・・
巨大な岩塊の間を縫って登る ・・・

と云った独特の表現があって、自分の目で見て、自分の足で登ってみたい思いを募らせていました
此処に至るまでに、予定した登山日を風邪で1週間、更に雨で1週間延ばし、漸くこの日に決行です


瑞牆山にはかなり大きな駐車場が用意されていますが、ハイシーズンには早い時間に満車になるとの事
そこで、この日は朝5時に自宅を出て、8時前の到着を目指しました

一月ほど前、同じ奥秩父の笠取山に登った時、林道の入り口が分かり難く30分ほどロスしましたが
瑞牆山はかなりメジャーな山なので、中央高速の須玉ICからの道路も整備されていました


途中、「みずがき湖ビジターセンター」の標識を見つけて少し寄ってみました
初夏、早朝の「高原の湖」の眺めはとても魅力的ですね
初めて見る「みすがき湖」の初夏の景色はとても静かで穏やかでした
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予定した8時少し前に瑞牆山荘に到着、登山口から100mほどのところにある駐車には、既に沢山の車が止まっています
手早く支度を整えて、8時半に登山開始です

韮崎からのバスの発着所もある瑞牆山荘、和室、浴場、食事・・・ 山小屋と言うより旅館に近い様です
この山小屋で下山後に食べるソフトクリームが人気とか(笑)
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【瑞牆山荘 ~ 富士見平小屋】

登山口から富士見平小屋まで、CT50分のコースは美しいミズナラの樹林帯を登ってゆきます
この登山路の入り口にも「熊に注意」の看板がありましたが、今年は熊の被害も多いようなので要注意ですね

初夏の日差しは、大分緑の濃くなった若葉をも美しく透かしています
爽やかで透き通った高原の朝の空気、山の朝は気持ちがいいですね
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ブナやミズナラからなる落葉樹林、こうして早朝の爽やかな空気を吸っていると、体も確りと目覚めてきます
森の主のような巨木に出会うのも、こうした樹林を歩く楽しみの一つ
大きな岩や樹に特別な物語がありそうな美しい森が続きます
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非常に沢山の登山者が訪れる瑞牆山だからなのか・・・
富士見平までの比較的なだらかな登山路は、分岐した踏み跡が沢山あって、チョッと歩き難い印象です
2ヶ所ほど変なルートに入り込んでしまいました(笑)

CT通りの時間に富士見平小屋に到着
テント場に続く広場には沢山のベンチがあり、小屋、広場、トイレ・・・とても手入れの行き届いた山小屋です

此処にザックをデポして、身軽になって山頂まで登る方も多いそうですが
私はテント場の様子などを確認した後、ザックを持ってそのまま出発します
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【富士見平小屋 ~ 天鳥川出合 】

富士見平から天鳥川出合まで、このような針葉樹林に囲まれた登山路を一旦下って行きます
この辺りから、登山路は岩と木の根に変わってきます
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天鳥川出合にある「桃太郎岩」
これほど大きな岩がザックリと裂け、そのままで長い時間が過ぎてゆく・・・ 
巨大な岩を支えるが如く、登山者達が沢山の木の枝を添えてゆきます
桃太郎岩の右にある木の階段、此処を登ると本格的な登山路に入ります
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天鳥川出合 ~ 瑞牆山 山頂 】

天鳥川出合から暫くは、薄暗い樹林帯の間を縫う様にして岩の登山路を歩いて行きます
薄暗い樹林帯に入る前の稜線、瑞牆山の独特の迫力ある山容を眺める事ができました
う~~ん、ニョキニョキだ!
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冬の雪が少なかったせいか、何処の山でも春から夏への移ろいが少し早いようです
瑞牆山の登山路を飾る石楠花もこの時期でもう終盤、登山路に沢山の花びらが散っていました
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完全な岩石帯に入るまで、はっきりしている様で、少し曖昧な登山路が続きます
赤テープのマーキングの現れる頻度が少しばらついている印象です
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傾斜が次第にきつくなり、岩や木の根に摑まりながら、よじ登るようにして高度を稼いでゆきます
此処でトレッキングポールを仕舞い、登山用のグローブを装着します

と、此処で思わぬ不具合が・・・

事前のストレッチが不十分だったのか、大きく足を伸ばして岩を跨いだ瞬間、右の腰から太腿に鈍い痛みが走りました
その場で色々と動かしてみると、大きく動かした時に重く、引っ張るような痛みが腰から下に入ります

右足を大きく持ち上げる時に痛む、下りでは余り痛まない、患部を軽くもむと気持ちが良い、と云った具合に
色々症状を確認しながらストレッチを繰り返し、この後の行動を検討します、進むか?退くか?

体とよく相談した結果、右足の動きに注意をしながら、少し時間をかけて登って行くことにしました

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足元から仰ぎ見る大ヤスリ岩のこの姿、山頂まであと少し!ヤスリ岩から確り元気を貰いました
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写真中央、下から登ってくる(赤いウェアの)登山者が見えますか?
この辺りでは、皆さん這い蹲るようにして、三点支持で登ってきます
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これが登山者の視点
これだけの大きさの石、落石が怖いですね
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木の根が、岩を抱き込み支えてくれているようです
この辺りの登山路は木の根、枝、岩を掴んで、体を引き上げるようにして登ってゆきます
少し大変ですが・・・  正直、楽しいです(笑)
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這うようにして登りながら横を見ると大ヤスリ岩がドーンと佇立しています
どのくらい登ったかなぁ・・・・、この岩との相対的な位置で把握しながら、山頂を目指します
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綺麗な新緑に囲まれた大ヤスリ岩
しかし植物は強いですね、こんな岩場に根を下ろし、毎年これほどの若葉を茂らせるのですから
岩が崩落しないのも、樹林の役割が大きいのでしょうね
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ほぼ大ヤスリ岩の頂上まで高度を上げてきました
此処まで登ってくると、樹林越しに奥秩父の山並み、森林地帯を見渡すことができます
登山の醍醐味ですね、先刻、天取川出合から見上げた岩塊の真っ只中から下界を見下ろす愉悦
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山頂に向けて最後の標識にたどり着きました、あと10分です
此処で、瑞牆山のもう一つの登山コース、不動滝を通る「黒森コース」と合流します
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最後の10分間の登り
相変わらず、岩場が続くので、気を引き締めて登ります
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登山路に登場する三箇所目のクサリ場
山頂付近は岩肌が湿っていて、結構滑りました
あそこの石楠花の向こうが山頂のようです
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 瑞牆山 山頂 】

12時少し前に山頂に到着
斜めに傾いた岩場、皆さん少しでも平らな場所を探して食事をしています

山頂は北側の視界が閉ざされていますが
南東、南、西・・・ と、素晴らしい景色が広がっています
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南東を見ると金峰山の山頂にある五丈岩が見えます
この五丈岩存在感も凄いですね、此処、瑞牆山山頂からもはっきり見えます
次はあそこから、大ヤスリ岩を眺めてみたいです
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瑞牆山は秩父連山の西の端に位置します
こうして見える東に連なる山並みは秩父連山の山稜、4、5泊で縦走するプランもあるようですが、凄いですね
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山頂の端から身を乗り出して、大ヤスリ岩を撮影しますが・・・ かなりスリリング
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特徴のある岩塊の弘法岩、その向こうには八ヶ岳まで見通せました
この日は、富士山と南アルプスを見ることができませんでしたが、本当に素晴らしい景観が楽しめました
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素晴らしい景色のせいか、或いは途中の厳しい登山路から開放された喜びからか・・・
結構ハイテンションの登山者が多かった印象でした
余り興奮して、墜ちないといいのですが・・・・
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山頂は、このような大きな岩
斜めに傾斜しているので、休憩する場所選びがチョッと難しい
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気持ちはよく分かりますが・・・(笑)
此方の登山者の方、絶壁の上に身を乗り出して、ラーメンをすすっていました
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私にしては珍しく、一時間ほど山頂にいました
右腰の痛みも治まってくれた様子、ピストンで下るので、登山路の様子は良く分かっているので時間管理も緩くできますし
何より憧れの瑞牆山山頂で心地良い風に吹かれ、この絶景をみていると、何時までも去りがたくなってきます

下山は安全に留意して、カメラをザックに仕舞い、両手を空けた状態にしました
この日も、「コットンキャリア・ストラップショット」に山カメラのα6000をロックしてきましたが
三点支持を要するような岩山では、かなりキャリアをつけた左の胸が気になっていたので、帰りが凄く楽になりました

登山路の難易度に応じて、自分の登山スタイルを工夫する、他の登山者を参考にしながら、スキルを磨きたいと思います

岩の急斜面を、結構色々な体勢になりながら降りてきたので、ウェアがかなり汚れています
下山後、温泉に浸り、さっぱりとしたあと、着替えをして帰る
次はこのスタイルを目指しましょうか(笑)


予定時間に、富士見平小屋に到着しました
難所の下山を終え、此処のベンチに座ると、皆さんホッとしていますね
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北杜市のシンボル、奥秩父の奇峰と呼ばれる「瑞牆山」
幾度も写真を見て憧れていたこの山に登ることができて大満足
期待以上に本当に素晴らしい山、本当に楽しい一日を過ごせました

心配した右の腰から太腿に掛けての痛みも殆ど消えたようで一安心です

次は秋、紅葉の頃に再訪したいと思います


初夏の百名山 「瑞牆山(みずがきやま)」へ  【速報版】、【本編】と
お付き合い頂きありがとうございました 

今回の登山を無事に終え、本格的な夏山の計画を実行に移すことに致します




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6 Comments

にせきのこ says...""
度々コメントします。
相変わらず素晴らしい写真ですね!

どうしたらこんなに高精細な写真をアップできるのでしょうか?
写真は撮ってだしを縮小してる訳ではないですよね?
写真はライトルームなのでいじってますか?

こつがあればお教えください。

あっ、それと先日のテント泊はするのかって話ですがかれこれ
山で30泊はしてると思います。
途中より備忘録的にヤマレコを書くようにしましたので、過去の詳しい山行についてはこちらをご覧ください。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/userinfo-31186-data.html
2016.06.15 09:25 | URL | #- [edit]
kite says..."にせきのこ さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

ブログにアップする写真に関しては、写真を写した場所で見た印象そのままに表現できるよう
現像段階である程度のレタッチを加えています

JPEGなのでできる事は限られていますが、専門のソフトは使用せずα6000(SONY)の画像管理アプリ 
Play Memories で、自分なりのエンハンスを加えています

以上ご参考になれば、幸いです

テント泊30泊ですかぁ・・ 凄いですね
私は今年何とか4,5泊する予定です

ヤマレコ拝見しましたが、
私が今年行きたい山の記録が沢山あってとても参考になります

先ずは7月初旬、梅雨の合間に甲斐駒ヶ岳にテントを持ってゆく予定です
余裕があれば、仙丈ヶ岳まで足を伸ばしたいとも思いますがどうなりますか・・・

これまでヤマレコは読み逃げ専門でしたが、あちらの過去の記事にコメントを入れたら
タイムリーににせきのこさんに届きますか?
2016.06.15 22:59 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31さん"
今回も巨岩のお写真が目を惹きます

二枚目のお写真
「みすがき湖」
湖水に映る緑の景観とその緑の中にある岩肌まで鮮明です
美麗なる光景 憧れを持って拝見しました

登山路に登場する三箇所目のクサリ場のお写真
石楠花が咲いていますね
都会の公園で咲く花とこの地のように厳しい環境で咲く花
同じ石楠花でも異なりは大きなものがありますね

本格的な夏山の計画を実行・・・良かったですね
計画の内から心弾むことでしょう
2016.06.15 23:44 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

そうですね・・、瑞牆山で見た岩塊、あそこで私が感じた様に如何に写すか
それをかなり意識した登山でした

みずがき湖、全く予定していなかった場所で偶然見つけた景色でした
高原にある湖特有の静けさ、深い森に囲まれて、森の緑が湖水に溶け込んだような深い色・・・
この後登山が控えていなければ、もう少し湖を散策したい、と感じた場所でした

山頂の石楠花
まさにりらさんの云われる通り、険しい岩山に根を張り、限られた光を受けて育つ強靭さを感じました
根、幹、枝、葉の強靭さに比べ、淡い色の花弁の可憐さ・・この対比がとても印象的でした

7,8,9月
この三ヶ月間に、今年は幾つの山に登れるか・・・
大雑把に立てた計画に、少しずつ肉付けをして、楽しんでいます(笑)



2016.06.16 21:39 | URL | #- [edit]
freecat says..."初めまして"
今ではすっかり山へ行かない山屋となってしまいましたが、瑞牆山は八ヶ岳や南アルプスへ行くまえのトレーニングの山として何度か登ってたので懐かしい思いで拝見しました。
この時期アブやブヨがまつわりついて鬱陶しかったでしょうが、登りつめて行くたびにヤスリ岩が眼前に迫って来る迫力と頂上からの眺めにさぞかし満足されたでしょう。
帰路に金山平の有井館の手打ちそばをよく食べたし、日帰り温泉で汗を流したものです。
界隈の五里山とか横尾山などあまり人がいかない山も趣があっていいですが、今年はやたらと熊の出没してるので単独行は避けたほうがいいでしょうが・・・
登りながらの撮影画像は臨場感があるし、ガイドブック顔負けのポイントを突いてますね~~~
2016.06.22 09:08 | URL | #hdScUxTA [edit]
kite says..."freecat さんへ、初めまして"
こんばんは、素敵なコメントありがとうございます

八ヶ岳や南アルプスのトレーニング、瑞牆山はまさにピッタリですね
奥秩父には、魅力的な山が沢山ありますが、中でも瑞牆山は素晴らしいですね

私が登った日、どういう訳か、虫には遭遇しませんでした
地元の丹沢では、何時も悩まされているのですが・・・

途中で少し腰を痛めて、どうしようかと悩みましたが、すぐ傍に佇立する大ヤスリ岩を見てしまうと
この岩を上から見てみたい!!
登山者のハートに訴えてくる山、本当によい登山ができました

今年は熊が色々な場所に出てきているようで、用心しないといけませんね
元来、山諮れらのテリトリー、お邪魔している謙虚さも必要と思います

>帰路に金山平の有井館の手打ちそばをよく食べたし、日帰り温泉で汗を流したものです。

わぁ!イイですね
私もアフター登山の楽しみをジックリ味わえるような、
充実した計画で山を楽しみたいと思います

山の先達として、また気軽にコメントを入れて頂けたら嬉しいです
私もfreecatさんのブログに寄らせていただきます

2016.06.22 20:59 | URL | #- [edit]

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