凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

新緑の笠取山にてテント泊デビュー 【本編】   

新緑の笠取山でテント泊デビュー 速報版に続いての【本編】 となります

私はこれまで奥秩父の山を余り知らなかったのですが
素晴らしい自然の中に、沢山の特徴のある名峰が点在していることを知りました

と云うわけで、今回のテン泊デビューは奥秩父の山々を知るとても良い契機になった様に思います




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新緑の笠取山(標高:1953m)
甘く見ていたら・・・ 山頂に近づくほど傾斜が急になるような急斜面でした
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笠取山の登山口となる「作場平」

此処には30台程停められる駐車場がありますが
笠取山は交通の便が悪く、登山者は皆自家用車で乗り付けてくるので、休日は早い時間に満車になるとの事

勝沼ICから大菩薩ライン(国道411号)、其処から狭い林道を暫く走って作場平
7時半頃に到着の予定が、林道の入り口を見落として30分のロス
支度をしている間に、此処の駐車場は満車になっていました


8時半、ほぼ満杯のザックを背負って出発です

登山口にある笠取山を中心とした水源地の案内板
多摩川の源流、水干(みずひ)を巡る源流のみちが笠取山の推奨登山コースになっています

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【登山路:作場平から笠取小屋へ】

此処から笠取小屋までのんびり歩いて約2時間、距離にして3.3キロ、高度差440mの登山路を登ってゆきます

奥秩父の冬は寒さが厳しい為、寒さに強い「カラマツ」の樹林を形成した後で
植林価値の高い檜や広葉樹の森を造っていったとの事

カラマツ林は昨秋の落葉が道に積もり、歩くとフカフカしていてとても心地よい
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流石に水源地、豊かな水の流れる沢沿いを歩くので、木橋、木道が沢山あります
長い木道を歩く登山路、尾瀬の大清水から尾瀬沼への登山路を思い出しました
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丹沢では新緑の季節が終わり、木々の緑が濃くなっていましたが
此処奥秩父は今が新緑の真っ盛り、若葉が美しい
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見上げると、未だ若葉の出ていない木々も目に付きます
今の季節の落葉樹林は空が透けて見えるので、登山路がとても明るく感じます
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ほぼ予定時間で「笠取小屋」に到着

16キロ近いザックを背負っての2時間、高度差は440m程度と適度の距離でした
新しいザック、バルトロのフィッティングは上手くいった様で、重い荷物を背負っても背負い心地はとても良かった
でも、下半身、特に太ももがかなり張っています
夏に向けて、鍛える場所が沢山ありそうです(笑)



【笠取小屋周辺の散策】

笠取小屋は土日、祝日営業の山小屋
山小屋の営業時には宿泊や食事もできますが、何より小屋の周りに広がるテント場の評判がとても良いのです

まずは小屋の前のベンチで寛ぐ管理人さん達のところに行って受付をします
テント場は1泊で500円と随分格安
親切な管理人さんから、テント場、水場、トイレ等・・ 小屋周辺の様子を説明して貰い、まずはテント設営の場所探しです
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平面で小石が少なく、ペグが打ち易くて水捌けの良さそうな場所、更に風の流れや日当たりを見極め
トイレや山小屋との距離も考えて(なんとも贅沢な・・ )、この場所に決めました

今日の我が家「オレンジ色のエアライズ2」、場所を決めてから設営、荷物の搬入、整理で30分ほど
天候等の悪条件が無ければ、かなり効率的にテントの設営ができる様になりました
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小屋の周りを探索してみます

凄く年季の入った小屋、使っていないのかと思ったら煙突から煙・・・
宿泊客が多い時の臨時の調理場にもなっているようです
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これまたレトロな建物ですが・・・
こちらは開放小屋と呼ばれている、平日の管理人不在の時の宿泊施設
宿泊できるように布団も用意されています、使用料は気持ちを置いてゆくルールとの事

昼間、管理人さんがこの小屋の布団も干していました
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水場は小屋から約2分
急な坂を下った先に「多摩川の美味しい湧き水」の流れる水飲み場が二箇所
冷たくて、とても美味しいお水を頂きました
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【笠取小屋から、小さな分水嶺、笠取山山頂へ】


速報版にて、この小さな分水嶺のお話は書きましたが
きちんとした説明文(笑)によると・・・

「この峰の東側に降った雨は、関東平野の西部を潤す「荒川」となり、東京湾に注ぎ込みます
また西側に 降った雨は、甲府盆地を南下した後、富士山の西側を通り抜け太平洋に注ぐ「富士川」となります
そして南側に降った雨は、東京水道水源林で磨かれ、奥多摩湖に貯えられたのち「多摩川」となって
都民のみなさんの生活用水として使用されます」
との事


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この一帯の広々した草原地帯、とても見晴らしが良い場所ですが・・・
明治時代に焼き畑が原因の山火事で、この辺り一面禿山になった、と云う悲惨な歴史があるそうです

新緑の林の向こうには美しい山容の乾徳山、自分の登った山を別の山から見る・・・ とても新鮮な感覚です
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笠取山山頂に向かって、スキーのジャンプ台の様なスロープ
高度差は約140mあるそうです

山頂に近くなると傾斜がきつくなって、手で岩や樹の根を掴んで登るほど
上の方で足を滑らすと、結構危ない登山路です
丹沢の登山路ならば、クサリかロープが用意されるレベルではないでしょうか

最初はハイキング気分で上り始めて、途中で段々と顔がマジになって、最後は頑張って登り終える
そんな気分で登り終えました(笑)
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熊笹の茂る山の斜面
結構、きつい角度でしょう・・・ (笑)
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高度差140m程度ですが、1ターン毎に高度を稼ぐ坂なので
少し登っては後ろを振り返って、周りの景色を眺めたい誘惑に駆られます
本当に、贅沢な「緑のグラデーションを楽しむ景色」を堪能しました
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山頂間近、笠取山は雲取山、大菩薩、乾徳山 ・・・・ 奥秩父の名峰に囲まれています
見飽きることの無い素晴らしい景色 これは今回の登山で想定外の喜びでした
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山梨200名山の標識
山頂付近は岩場になっていて、歩くのに結構神経を使います

クサリやロープの補助なしに、今登った坂路を下るのは気が進まないので、
東側の登山路を下ることにしました
でも此処も岩と樹の根と熊笹の急坂、結構凄い下山路でした
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最初はハイキング気分で登ってきた笠取山
山を舐めたらイカン!と窘められた気分で降りて参りました

テント場で隣り合った「ライダー氏」、此処でかなりの疲労困憊
星空を撮る為に早寝をしたら、 ・・・・ 夜起きる事ができなかったそうな
翌朝げっそりしていました

水源保全のために古くから山を整備してきた方の造った登山路
歴史を感じますね
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多摩川の源流

―水干(みずひ)―
最初のひとしずくは見えたでしょうか?
ここが、沢の行止まりの意味で「水干」と名づけられた多摩川の始まりです

すぐ上の稜線付近に降った雨は、いったん土の中にしみこみ、
ここから60mほど下で湧き水として顔を出し、多摩川の最初の流れとなります

この流れは、水干沢→一之瀬川→丹波川となり奥多摩湖に流れ込み
そこからは多摩川と名を変え、138kmの長い旅を経て東京湾に流れ込みます。

東京都民の方と神奈川、山梨、埼玉・・ 近県の方と
感激の度合いに差があるようです(笑)
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【テント場の夕暮れ時】

笠取山トレッキングから戻ると時刻は午後2時
テントも増えましたが、何よりも山小屋に泊まる登山者のグループの元気な声が響いています
今日は賑やかな夜になりそう(笑)

テントの中で少し休憩していたら・・・ 1時間ほど寝ていました
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この小屋の広場には立派なテーブルが5セットありますが
この日の宿泊者の数からすると、早めに夕食を頂いた方が良さそう

と云うことで、
テーブルの空いている5時頃から夕食準備を開始
この日のメニューは、 ・・・・  速報版に写真を載せたのが割愛です
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食事を終えて、珈琲を飲みながら
奥秩父の山並みに長い影が落ちてゆく様を眺めていました

あれほど明るく、暖かかった山なのに、足早に夕暮れ時が迫ってきます
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テント場の皆さんも夜の準備に入ります
明け方はどのくらい寒くなるのかな・・・
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陽の落ちる少し前、テントに入って心地よい「独りの時間」を楽しみます
ヘッドランプにランタンシェードをかけた灯りがオレンジ色のテントを優しく包みます

西湖のキャンプ場より、地面が平面で柔らかいのでとても寝心地が良かった
この日は、明け方よりも深夜のほうが気温が下がっていました

最低温度が8℃、自慢のナンガのシュラフ、少し暑い位でした

本当は、外に出て、テントから洩れる灯火の淡い彩りを写したかったのですが
チョッと怪しげな雰囲気になりそうなので止めました

午後7時頃かな ・・・ いつの間にか寝ていました


【テント場の朝】


最近は、しじみの朝ごはんの催促で5時頃に一度起こされるのですが
山では何時もこれより早い4時過ぎには目覚めてしまいます

4時半、シュラフから見上げると、テント全体が薄明るくなっているので起き出す事にしました
外に出てみると、テントのフライシートが朝露で濡れています

日の出まで未だ暫くの時間がありそう
昨日行った小さな分水嶺の前の広場まで行くことにしました
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真っ青な空、東から登る朝陽を受けて、大菩薩が茜色に染まってゆきます
刻一刻と彩りを変えてゆく奥秩父の山並み
この壮大な景色を独り占め 
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東の笠取山の山頂付近から陽の登る気配
今日も素晴らしいお天気に恵まれそうです
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小一時間ほど、爽やかな森の香りを嗅ぎながら山小屋の周りの樹林を散策してきました

適度にお腹が空いてきたので、朝食の準備に入ります
この日の朝食
早茹でペンネ、ソースは「予約でいっぱいの店のボロネーゼ」
フライパンで炒めるウィンナーは「プレミアムマイスター バジル」
朝なので・・・ スープ代わりのトン汁
改めてメニューを見ると、野菜が足りないですね(笑)
次回はサラダをどうするか?考えてみます
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朝食を済ませ、珈琲を飲んでいると
山小屋から正面に見える山並みに霧が掛かって、雲海のような広がりを見せています
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このような景色を見ながらモーニング珈琲を頂く愉悦
ぼちぼち起き出した方々が、この景色に気がついて集まってきました
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6時頃には朝食を終え、テントで暫く読書の時間
その後、テント内でザックのパッキングを済ませ、身支度を整えた後はテントの撤収開始です

西湖でキャンプをした際には、テントの汚れが全く無くて楽だったのですが
今回はフライシートが朝露で濡れ、落ち葉がかなり付いています
また、幾度も出入りしたので、テントの中に小枝や落ち葉、虫・・・ 色々落ちています
と、色々初めての体験を楽しみながら、約30分でテントを撤収、ザックに収納まで完了

やはり、家でゆったりとした場所を使ってのパッキングと勝手が違いますね
パッキングに関してももう一工夫、頑張ってみる必要がありそうです

7時半、未だ随分早い時間ですが、下山する事にします

まずは管理人さんにご挨拶
とても気持ちの良いテント場だったので、近いうちに又来ます・・とお約束

朝食準備中のお隣の「ライダー氏」
また何処かでお会いするかもしれませんねぇ・・ とご挨拶



【下山 笠取小屋から作場平へ】

昨日、作場平を出た時間より少し早い時間ですが、奥秩父の森を下って行きます

重いザックを背負っての登りのときは、足元を見る時間が多かったけれど
荷物が多少軽くなって、尚且つ下り坂なので・・・  景色を見る余裕が十分ありました

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新緑の森の木漏れ日
エネルギーが体に満ちてくるような気分
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快晴の日曜日
新緑の美しい季節ですかtら、沢山の登山者の方とすれ違いました
皆さん、素敵な笑顔でご挨拶を返してくれます
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下りは1時間で登山口に到着しました

案の定、駐車場は一杯で、林道の路肩にかなりの車が止まっています
今回、私は偶然この笠取山のテント場を知ったのですが、首都圏の登山者にはかなり有名な場所のようですね

最初は、テント泊初心者に優しいテント場のある山
と云う角度からしかこの笠取山を見ていなかったのですが
登山の楽しさ、景色の素晴らしさ、森林の美しさ、山小屋の心地よさ
色々な楽しみさを味わうことのできる山であることを再認識致しました

テントを持って何処かの山に行きたい!! と急に思い立った時
此処に来れば、まず後悔しないな・・・  そんな素敵な場所を見つけました





【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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2 Comments

りら says..."kite31さん"
でも此処も岩と樹の根と熊笹の急坂、結構凄い下山路でした・・・のお写真
岩の描写が素晴らしいです

次回はサラダをどうするか?考えてみます・・・のお写真
サラダはどうしたらよいですかね
新鮮さを保つに良案が浮かぶこと願っていますね
次回 それが出来たらまたアップでお知らせ下さいね

最後のお写真
清流の爽やかさが清々しく表現されています

2016.05.19 07:19 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

またまた、写真番号入れを忘れてごめんなさい
長い記事を書いて慌ててアップすると・・・つい忘れてしまいます

奥秩父の奥深い自然、新緑、渓流、岩山・・とても素敵な時間を過ごすことができました

山ご飯の悩みはつきませんね・・・
これから暑くなると、食材の鮮度維持は難しいですね
一泊か長くて二泊、多少の栄養の偏りは我慢して、作り易くて、その時食べたいもの優先になりそうです

やはり、豊かな水の流れる沢のある山はいいですね。。。
爽やかな新緑と渓流に癒された2日間でした




2016.05.20 19:55 | URL | #- [edit]

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