凧と浜風

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水墨画の世界を求めて  西丹沢・檜洞丸  【本編】

水墨画の世界を求めて  西丹沢・檜洞丸  【本編】 となります

檜洞丸(ひのきぼらまる 標高:1601m)

頂稜を深々としたブナ林に覆われたどっしりとした山容を持つことから西丹沢の盟主と呼ばれる
うっそうとしたブナ林、足元に広がるバイケイソウ、そして南面のシロヤシオの群落
1600mそこそこの山とは思えない深山の雰囲気がある山である

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檜洞丸山頂直下 最後の階段から山頂越しに見た空の青さは目に痛いほどでした

ss-檜洞丸
この日の登山コース

西丹沢自然教室(標高:540m) - ツツジ新道入り口 - ゴーラ沢出会 - 展望園地 - 檜洞丸山頂(標高:1601m)  
※青地のコース  下山は登山路をピストン
赤字のコースは犬越路コース、山頂の様子で今回は見送ったコース
この日、檜洞丸山頂から良く見えた丹沢主稜縦走路の蛭ヶ岳までのマップを入れてみました
※MAPに入れた写真は、速報版から抜粋です
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西丹沢自然教室 朝7時半 
雪の西丹沢に誘われ、集まった登山者が多かった様で、自然教室横の駐車場はほぼ一杯でした
自然教室にて最新の登山路の積雪の情報を確認し、登山計画書を提出した後出発します

登山路となるツツジ新道入り口まで、暫く舗装路を歩きます
朝陽を浴びた大室山のどっしりとした山容を眺めながら歩くこの舗装路、徐々に気持ちが高ぶってきます
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檜洞丸登山路への入り口、ツツジ新道はこの沢に沿って歩いた先にあります
ヒッソリとしたこの沢の様子を見る限り、雪や氷の気配はありません
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沢を2箇所渡る「ゴーラ沢出会」まで約40分、こうした山の斜面を歩きます
檜洞丸の登山路、好きな場所は幾つかありますが、この明るい雑木林の中を歩くコースはとても和みます
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この日、折角(先日購入した)マップケースにマップを入れてきたので(笑)
登山の途中の見晴らしの良い場所から、幾度かコンパスを使いながら山座同定をしてみました
昨夏に登った、沢や滝があり、豊かな水の山「畦ヶ丸」がくっきると見えています
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このルートの南に位置する「石棚山の北壁」
やはり北に面した山肌は、かなりの雪に覆われているようです
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ゴーラ沢の沢渡り
沢の水も深くなかったので、シューズを濡らすことも無く渡りきりました
沢を渡ると一気に急坂が始まり、暫くは見通しの利かない樹林帯を黙々と上ります

西丹沢自然教室から1時間半、展望園地まであと少し
檜洞丸と云うと山頂付近のブナの大樹が有名ですが、こうした確りと根を下ろした檜や杉も目に付きます
逞しい幹に触れると、強い生命力を感じます
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ほぼ予定時間に展望園地に到着
此処から先、樹林の合間から富士山や西丹沢の山々を見ることができます

登山路の雪が徐々に深くなってきました、何処でアイゼンを装着するか悩みどころです
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この時間に木々の間から観た富士山が一番クッキリとしていました
遥かなる富士の裾野 山中湖も見えていました
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檜洞丸の山頂は直前まで登らないと見えません
此方は、山頂から犬越路に向かう難所、鎖場や鉄梯子が断続する小笄(ここうげ)、大笄(おおこうげ)です
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この辺りから、登山路の雪は大分深くなってきました
展望園地で出会った登山者の方は、其処でアイゼンを装着していました
私も座れる場所を探して、アイゼンを装着することにしました
ss-DSC06345_20160229205812a67.jpg

背をそらした姿はイナバウアー、最近は琴バウアーですか(笑)
では此方、幹を反らした「ブナバウアー」でしょうか?
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標高1300m付近に到着
1月の降雪時、この辺りの吹き溜まりでは1m近い積雪があった様です
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流石に此処まで登ると見晴らしが良くなってきます
振り返ると富士山が正面に見えました

西丹沢から富士山に至る山々
檜洞丸は、別名「青ヶ岳」と呼ばれそうですが・・・・
一説によると、山頂付近のブナの林が光の具合で青く見えるため、と云われているようです
豊かな樹林の覆われた山々 この日青空を写して青く見えました
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檜洞丸を特徴つける山景色の一つ 木道の続く登山路です
初夏、この木道の下には沢山のバイケイソウが茂ります
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木道が途切れると山頂まであと少し
最後の一頑張りを後押ししてくれるように、素晴らしい景色が続きますが・・・
樹林が途切れて、谷から吹き上げる冷たい風が頬に当たります、寒い!!
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真っ青な空、上空を流れる冷たい風に雲が千切れ飛んでゆきます
豊かだったブナの樹林、今は白く枯れた幹が檜洞丸山頂の景色に溶け込んでいます
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残念ながら富士山の眺めは午前中で終わりのようです
この付近で標高は1500m、見晴らしの良い日に此処から見る富士山は最高なのですが・・・・
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立ち止まって景色を見ていると急速に体温を奪われます
この冷たい風に煽られながら、涙目で見る空の青さ!
雪とブナの枯れ木の白が浮き上がってきます
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石棚山(標高:1351m)、檜洞丸から連なる石棚山稜、
此処を下ってゆくと樹齢2000年と云う「箒杉」(西丹沢の主)に出会うことができるそうです
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檜洞丸の山頂では3方向に道が分かれますが、東にまっすぐ伸びるのが丹沢主稜
神奈川の最高峰「蛭ヶ岳(標高:1673m)」、丹沢山、塔ノ岳に至る人気の縦走路
やはり、丹沢の山々は美しいです
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12時少し前、檜洞丸山頂に到着です
途中で余り登山者を見かけませんでしたが、山頂では沢山の登山者が食事をしていました

この山頂は1600mあるので、麓より約10℃気温が下がっていますが
山を吹き抜ける冷たい風のせいで、体感温度は完全に氷点下
これまでの登山では着た事のないハードシェルをソフトシェルの上に着て、グローブも二重にしました
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山頂にはこんな氷柱があったのですね(笑)
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山頂の寒さで、一気に士気が低下(笑)
犬越路への下山路の様子を見て帰りのコースを決める予定でしたが、行く前からほぼ気持ちは固まっていました(笑)

軽アイゼンをつけて、雪に覆われた木の階段を下りるのは結構気を使います
滑る、引っ掛かる、食い込む・・・、足の運びを慎重にしないと雪の下山路には危険が潜んでいる事を感じました

久しぶりの犬越路に惹かれましたが、最近は落石も多いようなのでこの日は安全第一
ツツジ新道をピストンで下ることにします
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ここから見る富士山も美しいのですが、この時間、やはり雲に隠れてしまいました
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犬越路の先に見える大室山(標高:1587m)、兎に角どっしりとしたその山容は立派です
稜線には結構雪が残っているようですね
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サングラスの隙間から冷たい風が入り込んで、本当に涙目(笑)
此処から見る景色はやはり素晴らしい、次に来るのは新緑、いやシロヤシオの咲く頃かな
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午後1時、檜洞丸山頂を後にして、ツツジ新道を下ってゆきます
木道、雪、ザレ、泥濘・・ 刻々と変化する登山路、慣れない軽アイゼンの感触を確かめながらの下り坂

最後に、空の青さをもう一度確かめて・・・(笑)
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登山路から少し離れただけで、雪の深さ、質は随分変化しているようです
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登ってくる時には気が付かなかった・・・
塔ノ岳から大倉尾根に続く表尾根が見えました、丹沢の雪景色、これで期待した以上の景色も見られて満足です
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ゴーラ沢を越えて、あと少しでゴールです
15時少し過ぎには西丹沢自然教室に帰る事ができそうです
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山頂までの標高差:1050m、距離が13キロ
雪の急坂を慣れない軽アイゼンで歩いてせいもあって、西丹沢自然教室の駐車場に帰って来た時には
かなりの疲労困憊状態(笑)でしたが、充実した山歩きができました

低山で山ご飯を楽しむトレッキングと
本格的な春山に向けて、トレーニングを兼ねた山歩き
3月はこれを上手く組み合わせながら冬の山を楽しみたいと思います


水墨画の世界を求めて  西丹沢・檜洞丸  【本編】
随分長い記事になってしまいましたが、お付き合い頂きありがとうございました



【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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4 Comments

りら says..."kite31さん"
お写真何回もスクロールして拝見しました
やはり自然は偉大な芸術家であると思いました
落葉した木々の幹や枝のその美的さ・・・
山並みの重なりの美しさ
まるで端正な顔立ちのように感じます
登山お好きなのですね
私は幼い頃から身体が丈夫ではなく遠足で小高い山でもパスでしたので・・・
お写真拝見させて頂き清々しさを感じさせて頂きました
今アップしている浜離宮撮影でさえも疲労してしまいます
写真も体力が要るのだと写真撮影するようになってから知りました
ブログ始める以前は携帯で写メしかしたことがありません
kite31さんの山のお写真
私にとっては外国かのごとくです
これからも私の知らない未知の世界に連れて行って下さいね
2016.03.02 22:21 | URL | #sSHoJftA [edit]
きさく says...""
すごい色の空ですね。
PLフィルター使っているんでしょうか。

葉があっても落葉した後でもブナ林はなんか心落ち着く空間ですよね。
2016.03.03 20:26 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

山が錦秋に染まる秋、そして冬枯れた山が雪を纏った冬、
本当に、想像すらできない景色を山は見せてくれるようです

絶景と云われる山の景色を写した写真を沢山見てきましたが、何処か冷めた自分が居たようです
でも、昨年から山に登り始めて、そうした景色が実際に存在すること、そして、そうした景色に出会える機会は
思ったより多い(笑)事を体験しました

この日の西丹沢、幾つかの素晴らしい景色に遭遇できました
確かにこれは芸術ですね

写真に夢中になると余計な体力を使ったり、無理な姿勢をとったり(笑)・・・
色々と不具合が生じることがあるので、あまり無理せずに楽しみたいですね

環境が整い、登山のハードルが下がったといっても、山奥の素晴らしい景色に出会おうとすると
やはり色々と大変です
私がご案内できる範囲(余り広くありませんが(笑))であれば、これからもご紹介できると嬉しいです





2016.03.03 21:26 | URL | #- [edit]
kite says..."きさくさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

この日の午前中は、久しぶりに雲一つ無い絶好の天気、
更に、山頂付近の冷たい北風に曝されたせいもあるのでしょうか

飛行の上で時々見るような、とても鮮やかな空でした
サングラスを外して見上げると、本当に吸い込まれてしまいそうでした

PLフィルターは持っているのですが、山に登る時には使ったことはありません。
今回の青空の写真は軽くレタッチをかけています
それと、私の山カメラのα6000、結構コントラストが強く出るようです

2016.03.03 21:37 | URL | #- [edit]

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