凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

雪の金時山から箱根外輪山を縦走  【本編】  

雪の金時山から箱根外輪山を縦走  速報版に続いての【本編】となります 

神奈川の平野部に積もった雪から10日余り
箱根の山の残雪もたいした事はないであろう・・・ との想定の下、金時山を起点に箱根外輪山を縦走してまいりました


この日の縦走コースの最高地点の丸岳(標高:1156m)のベンチからの眺め
山ご飯を頂きながら堪能した景色、正面に噴煙の上がる大涌谷、眼下には仙石原から芦ノ湖までの雪景色
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この日の縦走コースの概要(赤のライン
公時神社駐車場(スタート) → 公時神社分岐点 → 金時山山頂
→ 長尾山 → 乙女峠 → 丸岳 → 長尾峠 → 長尾峠登山口 →箱根湿生花園 → 仙石 → 公時神社(ゴール)

当初は長尾峠で下山せずに、芦ノ湖展望公園まで稜線を歩き此処で昼食
その後湖尻から桃源台に回り、此処から仙石までバスの利用を計画(緑のライン
※今回は雪道で大分時間ロスしたのでショートカットしましたが、春になったらこのコースを歩いてみたいと思います

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(1) 公時(きんとき)神社(8:00) ~ 金時山山頂(9:30)

朝8時、予定時間に公時神社の駐車場を出発しました
幾つかの登山者のグループがご一緒です

先ずは公時神社に登山の安全を祈願しました
苔むした樹の鳥居、神社の後ろに聳える金時山  何時来ても此処には厳かな空気に満ちています
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杉並木の間を1時間ほど登ってゆきます

終日陽の当たらない登山路、雪がアイスバーンになっていて、結構滑ります
杉並木の先で、先行の登山者の方達が軽アイゼンを履いていました
私は、今のシューズでどの程度まで滑らずに歩けるかを確かめたかったのでできる限り我慢する事にしました
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公時神社分岐点を過ぎると一気に視界が開け、左手に仙石原の雪景色が見えてきました
10月に登った時には此処もすっぽりと霧に囲まれ何も見えませんでしたが、冬晴れのこの日は素晴らしい眺め
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分岐点から、岩場を40分ほど登ると金時山山頂、ほぼ予定通りの9時半に到着
直前にすれ違った登山者に山頂の様子を聞くと、「今日は富士山バッチリです」との事

真正面に、裾野を広げて佇立する富士山が見えるこの山頂からの眺め
この眺め、リピーターが多い所以でしょうね
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山頂から北に見える雄大な富士の姿
其処から振り返って南に目を転じると、仙石原、芦ノ湖とそれを取り囲むようにして伸びる箱根外輪山

この山並みの西には伊豆半島から三島の街並みまで望むことができました
稜線の最高点、丸岳の山頂にある無線アンテナが良く見えますが、あそこが今回予定する外輪山縦走路のほぼ中間点
結構、距離がありそうですね・・・・ (笑)
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大涌谷の噴煙が真正面に見えています
この距離でも、風向きによってかなり強い硫黄の匂いが漂ってきます
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最近では金時娘より露出度が高い「金時ニャンコ」

暫く見ていると・・・  どうやらトイレタイムのようです
こんな雪の上で御用を足してると、お尻がしもやけになっちゃうよ(笑)
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富士の雄大な裾野の広がり
左手には、昨年12月に登った愛鷹山(越前岳)、その更に先には南アルプスが見えます
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(2)金時山山頂(10:00) ~ 丸岳(11:45)

乙女峠から登ってきた登山者の方に、この先の稜線の様子を聞きました
「特に危険箇所は無いが、アイゼンを持っているならば、履いたほうがよいと思う」とのアドバイス

気温、雪の状況、登山路の状況・・・ 軽アイゼンの効果に関し、様々な意見があるようですが
先ずは、自分の脚で確認する事こそ肝要ですね
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と云うことで、想定外でしたが、急遽アイゼンデビューとなりました(笑)

この日念のための積りで持参した私の軽アイゼンはモンベルの 「スノースパイク6 クイックフィット」

雪山の軽登山や夏の雪渓歩行に最適な6本爪タイプのスノースパイク
操作性と安全性を両立した独自のラチェットバックルを採用
ベルト部分には、柔らかく、低温でも硬化しにくい素材を用いることで、高いフィット感と収納性を実現。
足幅に合わせてサイズ調整することが可能
との事です

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このラチェット方式はロードバイクのシューズと同じなので、とても馴染みがあります

家で履く練習をしておいたので(笑)、特に問題なくセットできました
先ずはアイゼンの利き具合を確かめながら、歩いてゆくことにします

この後すれ違った登山者の方を見る限り、アイゼンの装着率は半々と云ったところ
この様な雪道では余り必要なさそうですが、一部凍って滑りそうな下り坂では安心感が大きいですね
あと・・・ ザクザクとアイゼンで踏みしめる雪の感触がとても心地よかったです(笑)
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この日の縦走路のなかでは、一番大きな分岐点の「乙女峠」
金時山の山頂でお話をした方の様子では、この乙女峠からの登山者も多いようです

此処で金時山方面、乙女峠(御殿場方面)、丸岳方面、乙女口(仙石原)と4方向に分岐しています
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乙女峠から丸岳まで、幾つかのアップダウンを繰り返します
6本爪のスパイクは平地での歩行は違和感が無く、滑り易そうな登り、下りでもかなり確りスパイクが効いてくれました
スパイクの効いた時、樹の根や岩の露出を踏んだ時の感触も大分把握できました

12時少し前、丸岳山頂の到着です
無線アンテナの施設の周りが平地になっていて、此処はとても見晴らしの良い休憩場所になっています
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山頂には立派なベンチが二つ
このベンチに座り、先ずはこの山頂からの眺めを楽しみます
冬晴れのこの日、空は青く、風もなく、とても暖かな陽射しが迎えてくれました
まさに「山ご飯日和」(笑)
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(3) この日の山ご飯(12:00)

さて、この日の山ご飯ですが、バーナーやクッカーを使っての山ご飯つくりはこの日が三度目

過去2回の経験から一番大きな課題は「アルファ米の炊けるまでの時間短縮」
お湯輪沸かす(10分)→アルファ米を炊く(15分) の30分近い時間は、登山では余りに大きい

其処で、登山者ご用達 サーモスの「山専ボトル」を使う事にしました
この保温ボトルは、冬山で6時間経過しても約80℃を保持すると云う高性能ボトルです

このボトルで持参したお湯を使ってアルファ米を炊いている間に料理にかかります
未だ手際が悪いので(笑)、山ご飯の道具、具材を全部テーブルに広げちゃいます
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この日のメインメニューは、
いつも登山のアドバイスをして頂いている yamatoumiさん秘伝のレシピ(笑)の簡略版

無印良品「ごはんにかけるチリコンカン」
※ひよこ豆とキドニービーンズをトマトと香辛料で煮込んだピリッと辛いソースで好評との事

これを湯煎して、好きなものをトッピングしたご飯と一緒に頂きました

そしてこの日のトッピング
登山のハードワークの後、酸味のある食べ物がとても美味しい
と云うことで、カリカリ小梅、青じその実の漬物、ミニトマト、ピクルス   統一性が無くて失礼(笑)

景色の良い山の山頂で食べる、暖かく、風味豊かな山ご飯!  うん、とても美味しい!!!


盛り付け、写真の写し方・・・・ 等々
改善すべきポイントは多々ありますが、兎も角とても美味しい山ご飯を頂くことができ、大満足です
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暖かい陽射し、優しい風・・・ そして、このような素晴らしい景色を眺めながらの山ご飯
寒い冬、暖かく、香り豊かな食事はとても心を豊かにしてくれますね
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(4) 丸岳(13:00) ~ 長尾峠登山口(14:00)

食後のコーヒーをのんびりと頂き、一時間近いランチタイムを取ってしまいました
低山の山をのんびり歩きながら、景色を愛で、暖かい山ご飯を頂く
2月一杯、このスタイルの山歩きがいいかなぁ・・・ 


さて、それでは縦走の後半です

慣れぬ雪道の縦走で予定より遅れてしまったことと、ランチタイムでのんびりしてしまった事で
最初の計画の芦ノ湖展望公園まで行くか?長尾峠まで行った様子で決めることにしました
こうして見ると、湖尻迄未だずいぶんありますねぇ・・・・
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長尾峠に近づくに従い、登山路の横を篠竹が覆い始めます
篠竹は箱根の名産品の竹細工に使われる竹だそうですが、胴がとても柔らかいので雪の重みで登山路を塞いでしまいます
こんな登山路でヤブこぎ(?)をするとは思いませんでしたが、これが結構大変

長尾峠の分岐点で、この後の登山路の様子を窺うと、どちらの登山路も似たようなもの
と云うことで、此処の分岐でショートカットして仙石原に降りることにしました
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篠竹の藪を駆け降りてくると、お馴染みの長尾トンネルの横に出てきました
長尾スカイラインに向かう車が直ぐ傍を走ってゆきます

此処からの眺めはお馴染み、稜線から随分降りてきたようです
この先の登山路の様子を見て、此処でアイゼンを外して平地モードに切り替える事にしました
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(5) 長尾峠登山口(14:00) ~ 仙石バス停(15:30)


約20分、雪交じりで泥濘んだ登山路を降りてくると長尾峠登り口に出ます

此処から先、湖尻の水門経由で桃源台まで歩いて、バスで仙石原交差点まで戻るか
或いは、この湖尻ー仙石原散策路を約7キロ歩いて、駐車場に戻るか・・・・

栄養タップリの山ご飯の陰か(笑)、余り疲れも感じていないので、仙石原の間を抜けるコースを歩くことにしました
この杉並木も気持ち良さそうでしょう
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ゴルフ場、浄水所、別荘地帯、箱根湿生花園と、変化のある路を通ってゆきます

途中、ゴルフ場横の舗装路から箱根外輪山を見上げると、丸岳の無線アンテナが見えました
あそこで先刻、山ご飯を食べたのですね
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箱根外輪山に囲まれた仙石原高原は、昔は大きなカルデラ湖だったそうです
その名残が仙石原湿原、この仙石原湿原の植物群落は国の天然記念物に指定されているそうです

豊かな水に囲まれた湿原、正面の金時山からこの日歩いた箱根外輪山の稜線の眺め
とても気持ちの良い散策路になっていました
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ほぼ予定時間に仙石原の交差点に到着
この辺りは温泉に泊まった旅行者が沢山歩いていています

冬晴れの暖かな一日、想定外の雪に覆われた稜線歩きになりましたが
初めての軽アイゼンも使えたし、美味しい山ご飯も食べられたし
何より、箱根外輪山の素晴らしい景色を堪能できた一日
この日も、とても良い時間を過ごす事ができました


さて、次は何処に登ろうか・・・・




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6 Comments

きさく says...""
雪の金時山のレポート読ませていただきました。
天気が良く、富士山のビューポイントだけあって素晴らしい景色でよかったですね~。

アイゼンデビューおめでとう?ございます。
アイゼンが効くのは締まった雪の時でぐっと踏み込むと少し沈み込み、う~ん効いてるなぁ~と感じる時が嬉しいですね。
4本爪じゃちょっと苦しいけど6本爪だと歩きやすいかと思います。
本格的な山でない時は私もラチェット式の8本爪を使ってます。
本格的な12本爪も持ってますが、今のところ8本爪で十分みたいな山ばかりです(^^)。

山食も私では考えられない様なリッチな?食事、山で食べるのはさぞ美味しかったでしょうね~。
2016.01.31 15:50 | URL | #mQop/nM. [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん♪美味しそう~♪
自分の足であるいてきた山の上!目の前は絶景!
程よく疲れた体に染み渡る山ごはんは絶品ですよね(*^_^*)
秘伝のレシピ(笑)書いて良かった~実践して頂いて、本望です♪
ありがとうございます(*^_^*)命の水も(笑)

ところでkiteさん♪
通常、乙女峠あたりをゴールにして山の形のような登山地図になると思うのですが・・・?
kiteさん楕円になってます~(*^_^*)計画されてたグリーンの線もすごいですよ!
これはもう、私がアドバイスもらう立場だと思います~(^_^;)
2016.02.01 09:33 | URL | #- [edit]
kite says..."きさく さんへ"
今晩は、コメントありがとうございます

今回は山頂から富士山が見えるであろう日時を慎重に選びました
御殿場の市街から広がる富士の裾野全域が見えるこの景色は、富士山への特別席ですね

この日は、アイゼンデビューする予定は無かったのですが・・・(笑)
麓から見る限り、予定コースに雪はなさそうだったのですが分からないものですね

4本スパイクですと、構造上「土踏まず」にアイゼンを履く形となって、歩行に制約がありそうだったので
軽アイゼン経験者の声を参考にしてこの軽アイゼンを購入しました

折角素晴らしい景色を見ながら食べる事ができる山ご飯、
これも登山の一つの楽しみと思っています。
キャンプ経験者やテント泊を楽しまれる方の作る山ご飯は素晴らしいですね
元々料理は好きなので、少しずつレベルアップしてゆきたいと思います






2016.02.01 18:01 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

秘伝のレシピ(笑)、ありがとうございました
山ご飯と云うと、登山ショップに並んだレトルトを前提に考えていたので、
無印良品のレトルトをベースにして山で料理をする、と云う発想は本当に驚きでした

普段家で色々試して、本番を山で・・・という楽しみもあります
今、憧れは山で食べる焼き立てのフランクフルト!やはりフライパンは必需品ですね

命の水は(笑)、箱で購入して登山の度に持参しています

「山と高原地図」を見ながら外輪山の縦走路のコースを考えていたら
富士山や芦ノ湖の景色が頭に浮かんで、少しでも先まで歩きたい・・ との想いから、
少し頑張ったコースになってしまいました

流石に駐車場についたときには少し疲れました(笑)

2月一杯は低山主体の山歩きをするので、箱根を味わいつくしたいと思います

2016.02.01 18:11 | URL | #- [edit]
ふくちゃん says...""
素晴らしいコースですね。あるきたくなりますね。
2016.02.03 07:45 | URL | #- [edit]
kite says..."ふくちゃん さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

芦ノ湖を囲むようにして伸びる箱根外輪山、この稜線上の登山コースは本当に素晴らしい眺めでした

この稜線を渡ってゆくと、箱根で人気の名所が殆ど眼下に見えるほど、箱根を車で走っているときは
見上げるだけだった箱根外輪山、チョッとした天空の散策路です

このコースならば、新緑の頃に気軽に歩けそうですので是非歩いてみてください。
2016.02.03 21:54 | URL | #- [edit]

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