凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初冬の奥秩父・乾徳山へ

初冬の奥秩父・乾徳山へ  本編となります
少し長くなりますが、今回は登山記録をこの1編に纏めてみました


私にとって初めての奥秩父、そして季節はいつしか晩秋から初冬へ
乾徳山の頂から見る未だ見ぬ景色への誘い

期待に違わぬ 素晴らしい時間を過ごすことができました

ss-DSC04335.jpg
乾徳山 扇平からの眺め
朝もやの流れる甲州市の街並み、幾重にも重なる山並みの向こうには霊峰富士
乾徳山から、挨拶代わりの(笑)素敵な景色の贈り物です

ss-乾徳山
この日の登山コースの概要です

徳和登山口(標高:892m) - 登山口入り口(988m) - 国師ヶ原(1467m) - 扇平(1842m) - 乾徳山山頂(2031m)
今回は、登りのコースをそのまま戻るピストンにしました
登りのコースタイム 3時間30分
下りのコースタイム 3時間10分

最大標高(乾徳山):2031m (標準)歩行時間:6時間40分 歩行距離:10.8キロ
累計標高差: 1310m

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今年の4月から始めた登山ですが、
これまでに登った山の記録を整理したら、この日の乾徳山が「25座目」となりました


横浜の自宅を朝の5時に出て、徳和の駐車場に着いたのが7時少し過ぎ
流石に11月最後の週末、20台程度停められるこの駐車場も半分空いていました

先着の登山者の方と少し談笑した後、7時45分に駐車場を出発
予定通りに行けば、12時前に山頂の到着、そして此処に戻ってくるのは午後3時頃の筈です


舗装された林道を30分ほど歩いて乾徳山登山口に到着です
此処から最初の目標地点の「国師ヶ原」迄の1時間半、樹林の間をひたすら登ってゆきます
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登山口から樹林に入って、最初にその山の森の香りを嗅ぐと 漸く緊張が解けるのを実感します

何故かな・・・  恐らく
私はいつもソロで登山をするので、登山の計画を立て、支度を整え 云々
こうして山に入るまでの「不測の事態」に色々と備える事が結構ストレスになっていて
 「さあ 此処から山だ!」と言う瞬間にこのストレスから解き放たれるようです

爽やかな針葉樹林の香り 目がいっぺんに覚めました
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コースの最初は、落ち葉と土の柔らかい登山路を登ってゆきます
密生した樹林から視界は限定的 暫くは足元とコースの赤テープに注意をしながら九十九折の坂を登ります 
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登山路がカラマツ林に変わり、周辺が明るくなります
葉を落としたカラマツの間から木漏れ日が差し、初冬の真っ青な空も見えてきました
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山の間から日が昇り 漸く気温が上がってきました
分かり難いのですが・・・ この辺りから 樹間のスリットに富士山が見え始めています
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最初の目標地点「国師ヶ原」までの間に2ヶ所の水場があります
銀晶水と錦晶水 余り水量が豊かではなく、登山路を泥濘に変えているので ・・・ 結構迷惑な水場です(笑)
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この辺りから、登山路に霜柱が目立ち始めます
駐車場で聞いた話では、雪も幾度か降ったそうですが山頂付近にも余り積もっていないとの事
足を止めると、樹林を抜けてくる「冷たい風」で体温が急速に低下します 初冬の山を実感

霜柱を踏む乾いた音が静かな登山路に響きます
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予定時間に国師ヶ原の四辻に到着です、漸く中間地点
乾徳山の登山コースはこの国師ヶ原を節にして、登山口、山頂を結ぶそれぞれ2つのコースがあります
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視界の利かない樹林地帯を1時間以上歩いてきて此処から振り返ると ・・・・  アッと驚く景色が広がっています
一気に開けた視界の向こうには、圧倒的な存在感の富士山
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次の目標地点の扇平までは比較的なだらかな登山路が続きます
所々に霜柱 ・・・ 下山の頃にはこの霜柱が解けて泥濘がシューズを汚します。 これも初冬の登山の特徴ですね
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乾徳山は古くから山岳信仰の盛んな山
山頂までの間にある大きな岩には、それぞれ名前がついていました

この扇平のシンボルとなっている大岩は「月見岩」
後ろから簡単に登れるようになっていて、眼前のパノラマを見る絶好の展望台です
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徳和からの登山路の尾根を始めとして、奥秩父の山稜が甲州の街並みに落ち込んでゆきます
尾根から流れ込んだ靄に煙る甲府盆地はとても幻想的でした
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甲府盆地の西には雪を纏った「南アルプス」
アルプスは来年の春まで、冬の眠りについています
ss-DSC04316.jpg

東には奥秩父の山々
此方も、この週の前半に到来した寒気の影響で雪を纏っています
周りの景色を見る限り、この乾徳山で無雪期の登山が楽しめるのもあと僅かでしょうね
ss-DSC04348_20151201130223d64.jpg


この扇平から見る富士の山容はとても美しい
山そのものの姿はもちろん、前座を飾る蒼い山並みとの調和、素敵な富士山を頭に刻みました
ss-DSC04313.jpg


冬枯れした萱の拡がる扇平 此処から山頂までが「乾徳山の岩場」

ハードな岩山登山コースとの事なので
此処でトレッキングポールを畳み、カメラもストラップから外してザックに仕舞い、岩登り用のグローブを装着

下山時も同じコースを通るので、此処から暫くは登山に集中して、写真は下山の時に撮る事にします
ss-DSC04341.jpg

※此処から先の7枚の写真は、登頂後に登山路を下ってくる時に撮りましたが
登山記をシンプルにするため、時系列を無視してアップさせて頂きます

(1) 岩の回廊
個人的には、通る時に一番注意を要した岩の回廊
クサリやロープが無く、岩の手掛かりを探りながら狭くうねったルートを横ばいで数mを進みます
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(2) 岩の隘路
岩の回廊を抜けた後、この岩の間を歩いてゆきます
この辺り、切り立った崖に隣接しているので、ルートのマークに注意します
この写真を撮っているとき、背中の後ろは絶壁です
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(3) 岩の間ノ丸太の梯子
手作り感イッパイの丸太製の梯子
これ以上壊さないように(笑)、静かに下りてゆきます
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(4) 丸太の梯子を降りて
梯子を降りた先には氷が張っていました この辺りから残雪が目に付き始めます
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(5) 胎内岩
所々で大きな岩が進路を塞ぎますが、殆どの場所には巻き道が通っています
この大岩は胎内岩
ss-DSC04425_20151201130304029.jpg

(6) 手作りの木橋
ボヨン、ボヨンと弾む木橋  雪に覆われると怖い場所ですね
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(7) 2番目のクサリ場
此処では、難易度の違う2本のクサリが掛かっています
こちらの難度の高いクサリ 崖に近い分だけ恐怖感を感じます
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最後の難関、鳳岩(別名:天狗岩、杖棄岩 色々呼び名があります)を前に、少し広場があります
切り立った絶壁の向こうに広がる景色は素晴らしい
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乾徳山は山頂が狭いので、このスペースで昼食を頂く登山者の方も多いようです
この景色を見ながらの山ご飯は最高でしょうね
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天狗岩へのアタック
最初の数mに適当な足場が無いため腕の力で登ります、写真で登山者が休んでいる場所からは、比較的容易に登れました
皆さん、良いシューズをはいていますね・・・ 私も岩場様のシューズが欲しくなりました
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午前11時半 ほぼ予定時間に山頂の到着です
途中の登山路でご一緒だった数名を含め、10数名が山頂で休憩中
お尻や肘に泥をつけている方も幾人か・・・ 登山路の途中で転んだようです 一種の登山の勲章でしょうか(笑)
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乾徳山(標高:2031m)
山梨100名山、日本200名山 
遮るもののない大パノラマ、初冬の冷たい風を受けながらも、回りの山々を眺める至福の時間
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こうしている間も、クサリ場を登ってくる登山者が増えて、狭い山頂は過密状態
名残惜しい思いを抱きながらも、迂回路を使って山頂を後にします
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ss-DSC04406.jpg


クサリ場の先の広場で昼食を頂き、暫し休憩を取った後、下山開始です

登ってくる時、乾徳山の岩場に敬意を払ってカメラを仕舞って登山に集中してきましたが
同じルートを通る下りでは様子が分かったので、カメラをストラップに戻し、撮影しながら降りてきました


昼食後、登山口まで1200m余りの下山ルートを殆ど休むことなく下ってきましたので
コースタイム3時間10分の所を2時間半 この無理が祟って翌日は久しぶりにヒドイ筋肉痛です


来年、憧れの北アルプスや八ヶ岳の岩の山を登ってゆくために
技術、経験、ギアー等が必要な事は当然ですが
何より、その岩山を登って楽しむことができるか?恐怖感を克服できるか?と云ったメンタル面の
向き・不向きがあると思っていました

それを測るのも、今回の登山の大きな目的でした

で、結論ですが
岩山は、とても楽しいです(笑)




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8 Comments

aunt carrot says...""
素晴らしい画像で乾徳山登山を楽しませていただきました。
高所恐怖症の私にとっては木製の梯子、鎖場、、、
ぶるぶるするところが多かったです。
それでも周りの景色の素晴らしいこと、富士山の美しいこと、
最高ですね。
この日の富士山は7合目あたりの雪が前日までの強風で少なくなっていますね。
その姿が三浦半島から撮ってあります。
よろしかったら見てくださいね。
2015.12.02 20:00 | URL | #Hzu7QKvo [edit]
きさく says...""
こういう大岩が点在する山は大好きで燃えちゃいます(^^;)。
そして富士山の展望も素晴らしいですね。
南アルプスも奥秩父もずいぶん冠雪し冬景色になっていますね。
雪山、行きたいです....。
2015.12.02 21:13 | URL | #mQop/nM. [edit]
yamatoumi says...""
こんばんは♪
kiteさん!素晴らしい富士山!こんなに綺麗に見えたんですね♪
私が登った時は雲っていたので、富士山はぜんぜん見えなかったのですごく羨ましいです
お写真全体がクリアで細部まで立体的に表現されていて、素晴らしいです

そして、徳和から登られて、すごいですね!私はズルしてショートカットです・・・(笑)
kiteさん、来年は色んな山に登られると思いますが・・・岩山!楽しいですよね~♪
来年が楽しみですね~♪
2015.12.03 00:06 | URL | #- [edit]
kite says..."aunt carrot さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます。

私も本格的に登山を始めるまで、一般の方の登る登山路にこれほどスリリングなコースが
用意されているとは思いませんでした。

高所恐怖症の方でなくとも、足元に切り立った崖がむき出しのままある、と云う状況は
慣れるのに時間を要しますね(笑)

其処にある危険を確り認識して、上手く回避、対応する術を覚えること、適度の緊張感の後に見る絶景
やはりこれはとても印象に残ります。

神奈川、山梨、静岡の山に登れば、富士山がどう見えるか?とても気になりますね。
日の出から随分時間が経過していたのに、とても幻想的な富士の姿を見ることができて感激でした

aunt carrot さんのブログ、拝見しました。
強風で富士山に積もった雪が飛ばされることがあるのですね。

そういえば、この日の山岳天気予報
晴れますが、山頂付近は強風に注意!との事でした。
冬の富士山は風がとても怖いそうですから、納得です。




2015.12.03 21:37 | URL | #- [edit]
kite says..."きさくさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

乾徳山、私はこの山の事を調べるまで、知らなかったのですが・・・
あるスポーツショップが行った「私の好きな山60選」に選ばれるほど、岩山が好きな方の間では
かなり有名な山のようですね

確かに、針葉樹林、カヤトの原、岩山、とても変化に富んだ山道は魅力でしたし、何より徐々に難度を上げちゅく
岩場のコースがとても楽しかったです。
富士山も、この山から見る富士山は独特の山容で、素晴らしかったです

きさくさんは雪山もやられるのですね?
私は、軽アイゼンを購入して、無理の無い範囲の山で「岳の雪景色」を楽しみたいと思います

2015.12.03 21:44 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

yamatoumiさんが、この乾徳山に登ってから約1ヶ月遅れで上りましたが、冬枯れたカヤトの原、
冬支度を終えたカラマツ、山頂付近の氷と残雪・・・
yamatoumiさんのブログにあった綺麗な錦の葉はもう見当たりませんでした

そのかわりといっては何ですが
冷えた初冬の空気が見せてくれた、幻想的な富士山、この姿には本当に感動しました
こうした景色によって、山に惹かれ、のめりこんでゆくのだな・・・、と人事のように感じていました(笑)

>そして、徳和から登られて、すごいですね!私はズルしてショートカットです・・・

年内に登山を予定する山の中で、この乾徳山への登山には色々な意味で「力」が入っていたので
少し無理してフルコースを楽しんできました。

持久力が問われる登山と一味違う「岩山」
事前の準備、心構え、登山に際しての色々な判断力、岩山を安全に、楽しく登るには凄く複雑な要素が
絡んできますね
今回の乾徳山の登山で、その面白さの一端が分かった気がします

来年、登りたい山、やりたい事・・・とても沢山あって、優先順位付けに少し悩んでいます(笑)
又、色々とアドバイスをお願いします。









2015.12.03 21:56 | URL | #- [edit]
ろまんすぐれー says...""
kite31さま、こんばんは!
連日、端正な画格で撮らえた富士の姿・登山路のカラマツ林等のカットに、
感嘆しております。当方、かつてはよし行ってみようと言った気力が沸くところですが、
現状では山のぼりの体力・気力が・・・・・・・・です。羨ましいかぎりです。
何とか、富士五湖辺りからでも、日本の象徴の富士を収めて見たく思うしだいです。
でも、こうしてkite31さまのサイトで楽しませていただき、
風景写真を撮る楽しみの気力が湧いてきます。
本当にありがとうございます。


2015.12.04 19:43 | URL | #- [edit]
kite says..."ろまんすぐれー さんへ"
ろまんすぐれー さんへ

おはようございます、コメントありがとうございます

>現状では山のぼりの体力・気力が・・・・・・・・です。羨ましいかぎりです。

私も登山は今年から始めた初心者
山の頂に上る事だけを目的にすることなく、山を楽しむ「トレッキング」から始めると
意外と気軽に山に入ってゆける気がいたします
来年から山の日もスタートするので、気力を呼び覚ましてください(笑)

富士五湖周辺はレベルに応じた素敵なハイキングコース、トレッキングコースが沢山用意されています
是非、雪を纏った富士山に会いに行ってください。

此方のHPが参考になるかと思います
 http://www.fujiyama-navi.jp/yamaaruki/saiko-s/
2015.12.05 08:28 | URL | #- [edit]

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