凧と浜風

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南アルプスの貴公子 「甲斐駒ケ岳へ」   下山の章

南アルプスの貴公子「甲斐駒ケ岳」へ  【後編】は、
南アルプスの山並みを楽しみながら山を下った記録を纏めた「下山の章」です
 
甲斐駒ヶ岳 登山記録の完結編、暫しお付き合いください


【登山の章】
芦安市営駐車場 -- 広河原バス停 -- 北沢峠:登山口 
甲斐駒ケ岳登山路 -- 双児山 -- 駒津峰 -- 六万石  -- 甲斐駒ケ岳山頂

※ 下記の地図の緑色のコース 




【下山の章】
六万石 -- 駒津峰 -- 仙水峠 -- 仙水小屋 -- 長衛小屋 -- こもれび山荘(泊)
-- 北沢峠 -- 広河原 -- 芦安市営駐車場

※ 下記の地図の紺色のコース ※※ 本日記事となります 
※ 下記地図の赤色のコースは、今回未踏のコースとなります


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駒津峰から仙水峠への下山の途中、幾度も振り返って「甲斐駒ケ岳」の姿を眺めていました
山頂から右手に伸びる「魔利支天」の頂も視野に入ってきました

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【前編】の登山の章にて既報の通り
甲斐駒ケ岳の山頂に至る登山路を、間近で一目見た後、今回はそのまま下山することにいたしました


8合目に当たる「六万石」から鋸岳に至る尾根とその向こうに広がる中央アルプスの雄大な眺め
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Photo-2

この六万石から甲斐駒ケ岳山頂に至るコースは、
岩壁をガシガシ登る「直登り」と、山頂まで比較的なだらかな砂地を登る「まき道」の二通りあって、
登りで直登り、下りで巻き道というのが一般的なコースとしてお奨めとの事

若者グループは直登のコースに向かって、頑張って登ってゆきます
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Photo-3

暫く見ていると、岩崖の間に入って視界から消えてしまいました
「気をつけて ・・・ 」
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Photo-4


駒津峰に戻り、カメラをにコットンキャリアーにセットし直し、トレッキングポールを取り出して下山準備完了
此処から約2時間、景色を楽しみながら降りて行くことにします
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Photo-5

初めて間近に見た南アルプスのスケールの大きな山々  忘れえぬ山の景色、又一つ増えました
また来年此処にやってきます
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Photo-6

仙水峠まではゴロタ石の散らばる急坂

登山路脇の樹木は高度が下がるに従い、ダケカンバ、ハイマツ、針葉樹へと変化してゆきます
ダケカンバの白い幹は秋色に染まる山の中でもとても映えますね
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この尾根筋はいつも強い風に晒されるのでしょうか
どの樹も枝の伸び方にとても特徴があります
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Photo-8


甲斐駒ヶ岳の南東にある岩山「魔利支天」

独特の名前なので、少し調べてみると・・・・

摩利支天(まりしてん)は仏教の守護神である天部の一柱。日天の眷属である。
原語のMarīcīは、太陽や月の光線を意味する。摩利支天は陽炎(かげろう)を神格化したものである。
との事。

此処から見ると、この岩山も凄い存在感ですね
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Photo-9

約1時間で仙水峠に到着
北沢峠まで約1時間、山小屋には午後4時少し過ぎには到着できそうです
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Photo-10


仙水峠のこの岩場はとても特徴ある景色でした

甲斐駒ケ岳・駒津峰の南東斜面は、広範囲に渡って大きな岩塊で埋め尽くされています
これは氷河時代に作られたもので、「岩塊斜面」と呼ばれ、
寒い時代に大きな岩石に水分が入り込み、凍結と融解を繰り返すことで大量の巨礫を生み出しました。
との説明がありました

植物が一切生えない不毛の地
浮石も多く、歩き難いこのガレ場を抜けてゆきます
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Photo-11

岩塊の移動が止まった岩塊斜面の末端では、ハイマツやシラビソが侵入しようとする姿が見られます
とのガイドブックの説明がありましたが・・・

此処から山間に広がる秋色に染まった樹林の美しいこと
南アルプスの大らかさ、雄大さを感じる景色の一つ
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Photo-12

仙水小屋を抜け、長衛小屋に到着、北沢峠まであと10分です
見通しの利かない樹林を抜けている時、山小屋から立ち上る夕餉の煙の匂いがとても嬉しいですね

この山小屋は、広いテン場を持っているので、此処をベースに甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳に登る方が多いそうです
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Photo-13

この日の宿、こもれび山荘に到着
途中、テン場でテントを設営している方と雑談をしたりしていたので
午後4時半到着 お約束の時間に30分遅れでした


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Photo-14


受付の若い女性から
「**さん、お待ちしていましたよ! 携帯にも連絡を入れましたが、繋がらなかったから・・・」
と、にこやかに睨まれました(笑)

「こもれび山荘」は、若い女性数名がテキパキと運営する独特の雰囲気の山小屋でした

受付を済ませた後、小屋の案内、部屋割り、注意事項等の説明を
アルプスの山小屋とは思えない雰囲気(笑)でして頂いた後、午後5時からの夕食

この日の夕食のメニューは、鍋焼きうどん、豚の角煮、サラダ、デザートのババロア
中でも鍋焼きうどんがとても美味しかった

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Photo-15


山小屋を運営する若い女性達
泊り込みと通いの2グループに分かれているようで、朝はかなり忙しそう
その為、朝食は前日にお弁当を渡され、翌朝ストーブの傍で温かい味噌汁と共にいただきます

早朝出かける方も多いので、この方が効率的かもしれませんね


朝6時、写真を撮りに小屋の周りを散策したら・・・ 気温は 0℃を下回っていました
甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳の間に挟まるこの峠、日の差す時間が限られ、風の通り道になるのでとても寒い!

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Photo-16

この日は午後から天気が崩れる予報
そして、昨日の登山の疲れから膝の周辺がかなり張っているので
午前中、北沢峠周辺で写真を撮って、早めのバスで帰宅することにしました

早朝のコメツガの林
森は冬に向けて木々たちの準備が進んでいるようで、独特の匂いが漂っています
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Photo-17

昨日、仙水小屋から長衛小屋に向かう途中、苔に覆われた森を抜けてきましたが
南アルプスは、年間降水量のとても多い山岳地帯  苔の生育には向いているのでしょうね

なにしろ・・・ 南アルプスと聞くと「南アルプスの美味しい水」を思い浮かべる人が多いほど
我が家の家人も同じ・・・(笑)

苔の緑、この季節は鮮やかに染まるナナカマドの紅との対比が美しいですね
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Photo-18

昨日少し談笑したテント泊の方の様子を見ながら、仙水峠に向かって少し登ってみることにしました

この距離では見えないかもしれませんが・・・テントに霜が降りています
10月中旬 南アルプスの朝の風景はもう冬でした

この時間未だ皆さんお休みの様子、風邪などひきませぬように ・・・・
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Photo-19

長衛小屋の前の花壇
冬に向けて、天然のドライフラワーが出来上がっていました
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登山路を歩くと、ハラハラと落ち葉が舞い足元には霜柱
聞こえるのは沢を流れる清流の水音だけ、枯れ枝を踏み抜く乾いた音が驚くほど大きく響きます

間もなく、雪と寒さに閉ざされる南アルプス
とても良い季節に来ることができました
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昨日来た道をバスで戻ります
南アルプス市営バス、 北岳が美しく見えるポイントでバスを停めてくれました
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バスの車窓越しに写しているので、ピントがかなり甘いですが其処はご愛嬌 
雄大な南アルプスの紅葉、バスの中からも歓声が上がります
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南アルプスの貴公子 「甲斐駒ケ岳へ」 速報版、登りの章、下りの章 
3編に渡ってお付き合い頂き、ありがとうございました

今回は、憧れの甲斐駒ヶ岳山頂まで行くことができませんでしたが
次回の登山に活かせるように、今回の登山の問題点、課題を整理しておくことにします

       (1) コースタイムで8時間前後の山を登る時には前泊、そして翌朝早朝出発が基本
            ※ 今回の失敗はこのコースの読みの甘さから来る登山計画の間違いが最も大きかったと思います
       (2) 岩壁に登る登山ではアタックザックを準備し、極力身軽になって登ること
            ※こもれび山荘では、宿泊者の登山のために荷物を預かってくれます
            ※初心者なのに、12キロ背負って甲斐駒ヶ岳に登ろうとしたのは身の程知らずでした
       (3) 岩壁に登る登山では、ザックの重量バランスを良く考える
            ※痩せ尾根を通るとき、重たいカメラをザックの上部に仕舞ったので、重量バランスがとても悪かった
       (4) 岩壁に登る登山では、登る、休む、写真を撮るにメリハリをつける事
       (5) 岩壁に登る登山では三点支持のほかボルダリングのような腕、足の使い方を身につけた方がよさそう


今回も色々と学ぶことの多い登山でした

南アルプスに立つ山々の雄大な山容、北アルプスと一味違うこの山の魅力
来年は、時間に余裕を持ってゆっくりこの南アルプスに来たいと思います





【凧と浜風】   お付き合い頂き ありがとうございました
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4 Comments

きさく says...""
早朝に出発し、仙水峠に着いた頃日の出を迎えました。
流れるガスの中に浮かび上がった摩利支天の印象は強烈で、あれから何回行こうかと計画したものですが...いまだに行けてません(涙)。
その後、天気が崩れてガスで何も見えなかった甲斐駒山頂でした。
天気が良くてよかったですね。
2015.10.21 21:12 | URL | #mQop/nM. [edit]
kite says..."きさくさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

そうですね・・・
山は早朝出発が大原則ですね、私の場合、バス便の都合で9時近くに登山開始した時点で
時間切れが約束されていたようなものでした。

ガスの間からあの摩利支天の岩山が出現したのならば、強烈な印象を残すでしょうね

南アルプスの場合、アクセスの制約が大きいので、「思い立って出かけた!」とは中々行かないですね
3000mクラスの山や、100名山に登録されている山も沢山あるのですが、北アルプスの1/10の登山者・・・

南アルプス市、伊那市、南アルプスを盛り上げようと、色々と企画しているようですので
少しずつ行き易くなると思います


2015.10.21 22:28 | URL | #- [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん、こんばんは♪

素晴らしい山容と紅葉の鮮やかな色合い、バックの青空♪
美しいお写真の数々で、行きたくなります、ウズウズ♪
興味深い岩山!摩利支天、知りませんでした。
登ってみたくなる山容ですね。

以前から意識していた甲斐駒、kiteさんの詳細な説明で登りたくなります♪
体力、もつかな?(笑)
そして、ここを12キロ背負って登られたんですか?
すごいです!多分、アタックザックで軽くしていたら、山頂までいけたのではないでしょうか?
また、来年!楽しみにしていますね(*^_^*)
2015.10.22 19:55 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

初めての南アルプスだったので、とても刺激を受けて帰ってまいりました
甲斐駒ヶ岳もとても素晴らしい山ですが、この山から見る景色、鳳凰三山、北岳、仙丈ヶ岳、凄く特徴のある山々
次回はもう少し余裕を見て、南アルプスの山を沢山感じたいと思います

>体力、もつかな?(笑)

燕岳にも登ったyamatoumi さんですから大丈夫ですよ
私が泊まった日にも、女性二人で甲斐駒の登るといって、朝5時過ぎにヘッデンをつけて出かけてゆきました。

平均のCTで8時間から9時間、如何に早く登り始めるかがポイントですね。
私が登り始めたのは9時近く、この計画に無理ががあったことは明らかでした。

>そして、ここを12キロ背負って登られたんですか?

山小屋に受付せずに登り始めたので、山小屋一泊の標準装備(10キロ)+ 一眼レフとレンズ(2キロ)
甲斐駒は途中に水場が無いので、持って行った2.5リットルの水が重かったですね(笑)

>また、来年!楽しみにしていますね(*^_^*)

そうですね・・・ 未だチョッと早いけど(笑)
お正月に一年の計としてその年の登山計画を宣言できるようにしたいな、と思っています

2015.10.23 20:12 | URL | #- [edit]

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