凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

豪壮!! 真夏の火祭り  遠州新居の手筒花火  


真夏の夜空を焦がす豪壮な火祭り  「遠州新居の手筒花火」
速報版に続いての本編となります


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花火を点火する「ヤマ」と呼ばれる櫓
この上で手筒花火を持った男衆が魅せる炎と火の粉の舞 
舞い上がる火の粉と火薬の匂いが男達を酔わせます


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祭りの間 「サイカ」 と呼ばれる火縄を保持する 右端の男衆
諏訪神社の神主より渡されたこの火で手筒花火が点火されます
手筒花火の点火の間合いを計るサイカ師の真剣な表情 とても凛々しく映えます
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毎年7月下旬 遠州新居で行われる「手筒花火」
江戸時代から300年を越す歴史ある 夏の夜の火祭り
祭りの夜には、二晩で2000本以上も出される手筒花火、出す人、見る人ともに炎の舞いに酔いしれます。


祭り当日の諏訪神社の鳥居です

この神社の神殿にて神主により起こされた「種火」がサイカと呼ばれます
この火は提灯に入れて煙火会場へと運びこまれ、火縄に移した後、すべての花火の点火に使用します。
 


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一頃は手筒花火を持った男たちが新居の町を練り歩き
かなりの混乱があったと聞きますが、今は消防車、消防隊が祭り会場で待機して、万全を期しています

風の強いこの日、世話役と呼ばれる祭りの管理者が会場を入念に点検していました
若い男衆も、神妙に注意に耳を傾けています

祭りの前の「静」の時間
真剣に祭りを運営する男衆  少し気に入った写真です
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西の空に 未だ茜色の残照の残る7時半
3つのヤマの上、男衆の持つ手筒花火が炎を吹き上げるといよいよ火祭りの始まりです
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会場には「ヤマ」が3つ組まれれています
新居の3つの町がそれぞれのヤマの上で手筒花火を操りますが、町毎、微妙に男衆の個性の違いが出て面白い
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太鼓と法螺貝の大音声、そして夜空を焦がす炎と火の粉
ヤマの上で、次第に男衆たちの熱気が高まってゆく様が見て取れます
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強い風に煽られ、風下に向かってバラケて踊る火の粉をコントロールしますが
頭や腕にもろに火の粉を被っています
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風に煽られた火の粉と煙が観客席まで届き、会場は濃い火薬の匂いに包まれます
強烈な音、光、匂い ・・ 原始的な刺激が祭りを一気に盛り上げてゆきます
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この辺りの時間から  会場と一体となって、手筒花火が一気にヒートアップしてゆきます
男衆の、祭りに酔い、火に魅せられ 恍惚とした表情に惹かれます
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手筒花火を持つ男衆、サイカの火を煽り手筒花火の点火の頃合を見測る男衆
一対となってヤマの上から花火を操る
今回、とても気に入った写真の一枚です
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ヤマの後ろに控える大きな櫓
この櫓の上に設置された大筒の花火も大きな呼び物
豪快な大筒、双筒、三双筒
これらの大きな筒花火に点火する「アイ火」と呼ばれる花火を男衆が踊りながら運びます

アイ火は、時と共に三段階に色が変化して行きます
赤色(紅粉)→銀色(銀錦)→橙色(ナシ粉)
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アイ火から受け取った種火で、櫓の上の大筒、双筒、三双筒に点火されます
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豪快な大筒から 夜空に向かって噴出す炎
この炎はもう「爆発」に近いでしょう(笑)
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花火から出る火の粉を浴びる若者達
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「炎の瀑布」 
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櫓の上の大筒の炎が納まると、再びヤマの上で手筒花火が火を噴きます
年配の男衆による手筒花火 流石に腰の入り方が違います
これも今回、とても気に入った一枚です
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「ヨウカン」と呼ばれる小型の手筒花火を持つ男衆
強風の吹き荒れたこの日、このヨウカンを持つ男達も多かったようです
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ヤマ開きから 約2時間の火祭り
残念ながら、帰宅時間の関係で最後まで見ることはできませんでしたが、
夏の夜を飾る火祭り 遠州新居の手筒花火 今年も堪能することができました

隣に並んだD4のカメラマン氏
東京から此処5年ほど通い詰めているそうです

一度見ると病みつきになる ・・・ 火の祭りの中毒性は強烈のようです(笑)
また、来年お会いしましょう・・・


昨年、この新居の手筒花火を観て、日本の夏祭りの良さを知りました
そして9月、この祭りと対極にあるような祭り 「おわら風の盆」に出かけてみる予定です
この祭りも とても楽しみです



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6 Comments

花火野郎 says...""
昨年の記事から拝見させていただきました。丁寧な文章と素晴らしい写真ありがとうございます。しかも遠方からわざわざいらしたようで。これだけ素晴らしい記事にしていただくと花火を出してる側としても嬉しいものです。ありがとうございます!
来年も是非観に来ていただくと光栄です!
2015.07.30 12:56 | URL | #- [edit]
kite says..."花火野郎 さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます。

花火の運営の方からコメントをいただけるとは大変光栄です。(笑)

昨年初めて見た「新居の手筒花火」が忘れられず、片道4時間余りを掛けて横浜から出かけました
お隣の方は、東京の大田区から此処5年ほど通っているとの事、一度見ると病みつきになるのが
此方の手筒花火なのでしょうね。

昨年、ブログに記事を書くために色々調べたので、今年は一層深く手筒花火のプログラムを楽しむことができました
300年余り続く歴史の重みを感じます。
新居の皆さんが、とても大切にし、楽しみにしている祭りである事を凄く感じました

来年も、是非見に行きたいと思います
2015.07.30 21:22 | URL | #- [edit]
優の水彩画工房 says...""
火の粉が 狂った様に舞って 迫力満点ですね〜

アチチ!の感じなのに 皆さんの恍惚の笑顔が印象的です

又 来年も行く予感がしますね!(笑)
2015.08.01 07:48 | URL | #- [edit]
kite says..."優さんへ"
こんにちは、コメントありがとうございます

本当に、この手筒花火の迫力は凄いと思います。
豊橋では、ハネと呼ばれる最後に破裂する手筒花火のため、このハネに備えて男衆は不動の姿勢
凄くストイックな雰囲気の手筒花火

一方、此方の新居の手筒は、「猿田彦花火」を代表に、太鼓や法螺貝に合わせて踊りながら手筒を操ります
結果、男衆は火に酔うのですね。。。(笑)
望遠でアップした男衆の火に陶酔した表情がとても素敵で、こちらも一緒に酔ってしまいます

来年も・・
花火を運営されている、「花火野郎」さんからも声をかけていただいたので(笑)、
また、隣でカメラを構えた東京の方とも、来年又お会いしましょう・・・と約束したので
行く事になりそうですね。




2015.08.02 16:27 | URL | #- [edit]
りら says..."kite31さん"
「手筒花火」ご紹介有難う
初めて知りました
2枚目のお写真
「真剣に祭りを運営する男衆  少し気に入った写真です」
私もこのお写真がとても好きです
華やかな花火も人の手があってのことです
少しの間違いが大きな事故ともなります
思い通り 作成した方々が描く天空の花を表現するためには どれだけのご努力と根気と熱情があったことでしょう
この写真に写っている方はその方々のほんの一部だと思います
この方々の背後にいる 姿の見えない多くの方々を想うことが出来るお写真です
2015.08.16 06:28 | URL | #sSHoJftA [edit]
kite says..."りらさんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

手筒花火、
ホテルのアトラクションで見たのがきっかけでしたが、本場の祭りでみる手筒花火は全くの別物でした

特に昨年偶然撮れた、花火を持つ男衆の恍惚とした表情に凄く惹かれ、
今年は、花火と人物を等分に狙って見ました

花火の始まる前、若い男衆が少し緊張気味に支度をしたり、見回りの方の注意を真剣に聞いたり・・・
此処、新居町の若者はとてもまじめな印象を受けました。

スリリングな火の祭り、興奮して羽目を外し勝ちこの日、
素直に注意を受ける青年の姿がとても印象に残った一枚です
2015.08.16 22:11 | URL | #- [edit]

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