凧と浜風

横浜や鎌倉、そして湘南の海辺、そんな風景を撮ってます

初めての尾瀬(1) 一日目   

速報版に引き続いての本編  「初めての尾瀬」 その(1) となります

今回の尾瀬トレッキングの概要ですが
下記の尾瀬ハイクマップのグリーンラインが一日目のコース
大清水→三平峠→大江湿原→沼尻→見晴→竜宮→ヨッピ吊橋→東電小屋→赤田代分岐→尾瀬小屋
総歩行距離 24.3 キロメートル

同じくイエローラインが二日目のコース
この後、初めての尾瀬 その(2)としてまとめる予定です


それでは第一日目のトレッキングレポート、暫しお付き合い下さい


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今回、尾瀬への往復は関越交通の「尾瀬号」を利用しました

往路は、新宿を22時発の深夜便で、翌朝3時50分に大清水着
帰路は、翌日尾瀬戸倉を15時30分発で、新宿に19時30分に到着
平日の便だったせいか、バスは往復共に空いていて快適な旅をする事ができました


さて、それでは尾瀬トレッキング第一日目、出発です


【大清水 → 三平峠 → 三平下】  距離 6.2キロ  標高差 572m

3時45分、夜明け前の真っ暗な大清水のバスターミナルに到着
バスが行ってしまうと、本当に何も見えない ・・・・(笑)

初めて「ヘッデン」(登山用のヘッドランプ)を装着して、身支度を整え大清水のゲートを通りました

中間地点の「一之瀬」 までは砂利の林道を約1時間
其処から三平峠を抜け、尾瀬沼の畔の「三平下」までがこの日の尾瀬へのアプローチ


一之瀬を少し過ぎた辺りまでは、林道に沿ってブナやミズナラの広葉樹林が広がっています
足元に眼を落として峠道を歩いていると ・・・ 沢から聞こえる水音

この清涼で豊かな沢の水を見て、尾瀬に来たことを実感致しました
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沢に沿って暫く歩くと、高度が上がるに従い森の匂いが変化したことに気がつきます
広葉樹林の少し甘い匂いから、針葉樹林特有の清涼感のある爽やかな匂いへ

峠の途中に「岩清水」と言う水場があります
折角なので、此処で尾瀬の水を味わいました  火照った体に、この岩清水は冷たく、とても美味しく感じました

三平峠を過ぎると、森の間から「尾瀬沼」そして「燧ヶ岳」が見えてきます


大清水から約2時間 三平下に到着です
時刻は朝6時、澄んだ高原の空気の下で見る「尾瀬沼に映った燧ヶ岳」は、目を見張る美しさ
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三平下から、尾瀬沼に沿って暫く歩き、「ニッコウキスゲ」で有名な「大江湿原」に向かいます
素晴らしい天気、吸い上げられてしまいそうな高原の青空が迎えてくれました
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【三平下 → 大江湿原 → 沼尻】  距離 4.3キロ

尾瀬の中でも花の湿原として有名な大江湿原
ビジターセンターでレンジャーの方に話を伺うと、今年はニッコウキスゲが少し遅れている様子
毎朝大江湿原を歩いて、ニッコウキスゲの蕾が大きくなるのを楽しんでいます、との事
そうですか ・・・ 

夏休みの混雑を回避しての日程なので、まぁ、これは織り込み済み
尾瀬沼の周りの広葉樹林に沿って大江湿原に向かいます

先人達が自然をそのままの形で残してきた尾瀬
樹林には見上げるような大樹が当たり前の様にして佇立しています
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この湿原一面が、この黄色いニッコウキスゲで埋まったら見事でしょうね

大江湿原はミズバショウが終わった後、季節の移ろいと共にワタスゲ、ニッコウキスゲ、アヤメ、ハクサンチドリ ・・・ と
花の途切れることのない花園
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尾瀬の伝説を静かに語る 「三本カラマツ」
今回、尾瀬で見たかった景色の一つ

大江湿原のシンボルとなっているこの「三本カラマツ」
ガイドブックで見た草紅葉の燃える晩秋の大江湿原 其処に立つこのカラマツの姿がとても印象的でした
晩秋、此処にまた来てみたいなぁ・・・
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尾瀬に立つ山小屋は、林の中にすっぽりと隠れて、自然の中に同化している印象を受けました
昔ながらの山小屋、長蔵小屋 森の中に隠れるようにして建っています
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尾瀬沼を回るコースは北周りと南回りがありますが、今回は北岸を回ることにしました
沼尻まで約3キロ 尾瀬沼を左に見ながら樹林と湿原を繰返しながら進みます
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沼尻の休憩所に到着です
この休憩所は建物がとても解放的で、沼を渡る風がそのまま小屋を抜けてゆきます

先刻、尾瀬沼のビジターセンターで朝食のサンドウィッチを食べたばかりなので・・・
此処では、(売店曰く)この日限定販売と言う、ありがたい(笑)アイスキャンデーを頂きました
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尾瀬沼の浅瀬には「フトイ」と言う、細長い水草が群生しています
夏の日差しを受けてキラキラと輝く尾瀬沼を眺めていると、湿原の草を優しく揺らしながら風が通り抜けてゆきます
この日、幾度目かの至福の時
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【沼尻 → 見晴 → 尾瀬小屋】  距離 5.0キロ

居心地の良い沼尻休憩所で暫く休んだ後、この日お世話になる「尾瀬小屋」のある見晴に向かいます
小屋の受付は午後2時からですが予想到着時間は12時なので、小屋に荷物を預けて尾瀬ヶ原の散策をする予定


見晴に向かう5キロのコース、途中に「白砂峠」と言う岩場の峠があって、年配のハイカーの方がかなり苦労されていました
荒れた岩場には沢からの水が流れて滑り易く、ハイキングを楽しんでいる方には少し歩き難く感じる場所
途中、見晴から登ってくる2組ほどグループから、この先の峠の様子を聞かれました

変化があって面白いコースでしたが、余り尾瀬らしさを感じる写真が撮れなかったので
この区間は写真はありません


深い樹林を歩いてくると、唐突に(と言う感じで) 見晴の山小屋に出会います
名物山小屋の集まる見晴、すぐに尾瀬小屋も分かりました

少し早めですが、山小屋の受付で挨拶して、ザックを置かせて貰いました

尾瀬小屋を選んだ理由の一つ
テラス席から眺める 「尾瀬ヶ原と至仏山」 の風景

大清水を出てから、此処まで16キロ少々
いつもの山歩きに比べ、2日分の荷物の入ったザックは重く、結構疲れて山小屋に着きましたが・・・
冷たいものをのんで、この景色を見ると疲れも飛びますね

早速、尾瀬ヶ原トレッキングに向かいます。
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見晴→竜宮→ヨッピ吊橋→東電小屋→赤田代分岐→尾瀬小屋】  距離 5.8キロ

明日は至仏山に向かって見晴から山ノ鼻まで歩くので
その下見を兼ねて、カメラと飲み物だけを持って下田代を回ってくることにしました
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尾瀬のことを調べている時、
今回の私のコースとは逆に、鳩待峠から見晴に向かうコースのレポで
「早朝からのトレッキングで歩き疲れ、正面に見える燧ヶ岳の威容に恐れをなしていると、林の中に赤い屋根が見えました」
と言った文章にとても惹かれ、そのイメージを膨らませていました

こんな感じかな・・、幾度か振り返って、このレポを書いた方の見た景色を再現して見ました(笑)
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竜宮の十字路まで向かう途中、下田代ではこうした林を見かけました
拠水林(きょすいりん)と呼ばれ、湿原の中で川の流れに沿って帯状に形成された林との事
尾瀬の下田代では、主にダケカンバ、シラカバで形成されているようで、湿原の緑と丁度良いコントラスト

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竜宮小屋の付近はニッコウキスゲが結構咲いていました
大江湿原に比べ、1週間ほど開花が早いとの事 ・・・ 此方も見頃はもう少し先ですね
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竜宮小屋は拠水林に隠れるようにして建っていました
時刻は午後1時 木道を歩く人は数えるほど ・・・ 本当に静かな尾瀬ヶ原です
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ヤマドリゼンマイに囲まれたニッコウキスゲ
この大きな葉を見るとちっともゼンマイらしくないですが ・・・ 春先はちゃんとした山菜のゼンマイ
そして晩秋、このヤマドリゼンマイの山紅葉がとても綺麗なのです

と言っても、晩秋の風景は写真でしか見ていませんが・・・・(笑)
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竜宮小屋の先を右折、ヨッピ吊橋に向かいます
尾瀬唯一の吊橋、このヨッピ橋を渡って右折、東電小屋に向かって戻り始めます

ミズバショウが終わり、ニッコウキスゲを待つ湿原
この時期、カキツバタの紫色の花がとても目を惹きました
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東電小屋に向かう湿原に、鐘が設置されていました
熊を追うための鐘なのだろうと思いましたが、説明文が消えて読めません

尾瀬では、ツキノワグマと遭遇するケースがあるとの事
念のため、少し強めに鳴らして通り過ぎました
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至仏山(標高2228m)まで最接近、間近に見ると、本当に大きな山ですね
明日はあそこの山頂まで登ることになります
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赤田代分岐から見晴らしに戻る木道から
この辺りは白いワタスゲが風に揺れ、とても目を惹きました
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午後2時半 尾瀬小屋に戻って参りました
流石に疲れた・・・
本日の歩行距離 24.3キロ 万歩計によると歩数は 38、600歩


ハイシーズンには200名泊まれると言う「尾瀬小屋」
この日は空いていたので、何と6畳間の個室に入ることができました

受付をして、山小屋のお約束を確認
入浴は5時から、食事は6時から 消灯は9時 ・・・・

部屋に入ると、綺麗な畳、ふかふかの布団、真っ白なシーツ ・・・
昔、夏休みに登った富士山で宿泊した山小屋での悲惨な体験がトラウマになっていましたが
尾瀬の山小屋は本当に居心地が良かった

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入浴まで1時間ほどまどろんだら、疲れがすっかり取れました
更に入浴して汗を流すと、完璧!!
これなら、明日至仏山に登れそうです(笑)

夕食は、食堂で宿泊客の皆さんと一緒に食べます
山菜と川魚のてんぷら、蕗、南瓜のサラダ、味噌汁、ご飯
尾瀬の自然を守るため、食事は残さず食べきること!!(尾瀬のお約束の一つ)


食事を終えた後、カメラを持って再び尾瀬ヶ原に向かいます

先刻、尾瀬ヶ原を歩いている時に出会ったレンジャーの方に、陽は何処に沈むのか?確認しておきましたが・・・
夕暮れを前に、湿原は霧に包まれてゆきます

霧の中に姿を消してゆく至仏山  夕陽は至仏山の右肩に沈むはずだったのですが・・・
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湿原に広がる湿った空気
夏の暑かった大気が、夕暮れに向けて急速に冷されて霧を生む
見る間に広い湿原は乳白色の霧の帳に閉ざされてゆきます
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尾瀬ヶ原を囲む山々が、霧に浮かぶシルエットへと変化してゆきます
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暫く霧の中に佇んでいましたが・・・・
余りに霧が深くなって、写真も撮れなくなってきたので諦めました

明日、夜明けに霧が晴れて行くところを狙う事にします
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明日は4時起き
夜明けの写真を撮った後、5時には山小屋を発つ予定
朝食は、至仏山山頂で食べられるように、おにぎりにしてもらいました

洗いざらしのシーツの上に横になったら、気持ちが良くて、いつの間にか ・・・・ 寝落ちていました
おやすみなさい


大変長い1日目のトレッキングレポート お付き合い頂き、ありがとうございました

余りに多い写真、印象に残った場面、流石に1回のブログ記事にまとめるのは無理があったようです
初めての尾瀬(2)は、尾瀬ヶ原トレッキングと至仏山登山を分けてみようと思います


引き続き、お付き合いください。



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8 Comments

RW says...""
初めての尾瀬デビューおめでとうございます!尾瀬ヶ原から見る燧ヶ岳・至仏山も是非登って見て下さい。色々なバリエーションコースを歩いてみればさえらに尾瀬の魅力に嵌って行きますよ。
2015.07.19 07:19 | URL | #MUj2Eigg [edit]
いその爺 says...""
はじめまして。 いその爺と申します。m(__)m
丹沢紀行 素敵な写真に誘われ度々お邪魔していました。

尾瀬に行かれたのですね。
私は来週日曜尾瀬号にて鳩待峠より二泊にて縦断する予定。
こちらで素晴らしい写真を拝見させて頂くと今からソワソワしてきてしまいそうです。

その2も参考にさせて頂き目一杯尾瀬を楽しんで参ります。
2015.07.19 13:59 | URL | #- [edit]
kite says..."RW さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

そうですね、今回のトレッキングで、尾瀬の魅力の一端を垣間見た思いです
別の季節に又訪問してみたい・・・と思っています。

今回は2日目に至仏山に登ってみました。
山頂から見る尾瀬ヶ原は素晴らしいですね。

次の機会に燧ヶ岳に登ることができたら、と思っています。
2015.07.19 21:00 | URL | #- [edit]
kite says..."鍵コメさん へ"
こんばんは、いつもコメントありがとうございます。

ミズバショウ、木道、湿原、至仏山・・・
尾瀬から連想できるキーワードは色々ありましたが、実際に尾瀬を歩きながら見た風景は強烈でした
多くの方の努力で、この自然が守られていること、も強く感じました。

又来た時の為に、そして次の世代の人のために、
この美しい自然がいつまでも変わらないでいて欲しいですね
2015.07.19 21:05 | URL | #- [edit]
kite says..."いその爺 さんへ"
はじめまして、コメントありがとうございます。

いその爺さんのブログ、時々遊びに行かせてもらい、横浜のグルメの記事を楽しませて頂いています。

>来週日曜尾瀬号にて鳩待峠より二泊にて縦断する予定

わぁ、いいですね
ニッコウキスゲが丁度見頃と思います
2泊できるのなら、ゆっくりと尾瀬の魅力を楽しめますね

尾瀬に行かれるまでには、この後の記事もアップできると思いますが・・・(笑)

朝霧が尾瀬の湿原を流れるさまに魅了され、この景色だけで随分写真を撮ってしまいました
この景色の写真がどれも没にし難く・・・、その2の後に、その3が続きそうです。

素敵な尾瀬の旅ができるといいですね
帰宅後のレポ、楽しみにしています。

気をつけて行ってきてください
2015.07.19 21:14 | URL | #- [edit]
yamatoumi says...""
kiteさん、すばらしい尾瀬の景色・・・
すごくキレイな青空と鮮やかなグリーン、尾瀬の魅力たっぷり、伝わってきます♪
葉っぱの細部、細かい部分まで表現されててすばらしいお写真の数々・・・うっとりします(*^_^*)

24.3キロ歩かれたんですね、すごすぎますっ!
尾瀬は広いですよね。私も大清水の方は歩いていないので、歩いてみたくなりました♪
その時はkiteさんのブログ参考にさせて頂きます♪
霧に浮かぶシルエット!とても印象的ですね・・・
次の至仏山もすごーく楽しみにしてます♪

私事ですが、昨日、北アルプス悪天で途中撤退してきました・・・(>_<)
また書きますね(^_^;)
2015.07.20 13:45 | URL | #- [edit]
kite says..."鍵コメ2番 さんへ"
こんばんは、いつもコメントをありがとうございます

三本カラマツ、思い出がおありなのですね
私は、今回尾瀬のガイドブックを見るまで、全く知りませんでした

晩秋、秋枯れの湿原の中に立つ三本カラマツの写真は、凄く印象に残りました
緑の濃い夏の姿は少し地味だったので、やはり秋に訪れたい!!、そう強く感じました

至仏山から見下ろす尾瀬ヶ原は素晴らしかったです
少しでもその雰囲気がお届けできれば嬉しいです
2015.07.20 21:25 | URL | #- [edit]
kite says..."yamatoumi さんへ"
こんばんは、コメントありがとうございます

素晴らしいお天気に恵まれた一日、
尾瀬沼と燧ヶ岳の魅力を思いっきり楽しむ事ができました

三平峠までは標高差500mありましたが、後は比較的平らな場所を歩いたので、24キロ余りを歩くことができました

でも、一番の心配は翌日に疲れが残らないか?と言う点、
至仏山登山を控え、山小屋に入ってからはマッサージ、アミノバイタル、十分な睡眠、モチベーションアップ
で体と心を確りケアいたしました(笑)

大清水からのコース、
鳩待峠のコースに比べ、人も少なくてとても良いですよ
是非、次回は此方を回ってみてください
そうなると、燧ヶ岳でしょうか?(笑)

>昨日、北アルプス悪天で途中撤退してきました・・・(>_<)

ええ、そうだったのですか?
此方は土曜日からお天気が急回復していたので、yamatoumiさん、テン泊を楽しんでいるかな?
と思っていました。

山のお天気は分からないですね。
2015.07.20 21:35 | URL | #- [edit]

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